きょう‐ぐう【僑寓】
仮の住まい。僑居(きょうきょ)。
きょう‐ぐう【境遇】
その人が置かれた、家庭環境・経済状態・人間関係などの状況。身の上。境涯。「恵まれた—に育つ」
きょう‐け【京家】
藤原氏四家の一。不比等(ふひと)の四男麻呂(まろ)を祖とする。麻呂が左京大夫を兼ねたのでこの名がある。
きょう‐け【教化】
[名](スル)《「きょうげ」とも》 1 仏語。人々を教え導いて仏道に入らせること。教導化益(けやく)。 2 法要の...
きょう‐けい【恭敬】
[名](スル)つつしみ、うやまうこと。くぎょう。「畏まって慇懃—を尽した青年」〈魯庵・社会百面相〉
きょう‐けい【鏡径】
円形の鏡やレンズの口径。
きょう‐けい【共計】
⇒共同計算
きょう‐けち【夾纈】
奈良時代に行われた染色法。文様を彫った2枚の板の間に折り畳んだ布帛(ふはく)を固く挟み、文様の部分に孔(あな)をあ...
きょう‐けつ【供血】
[名](スル)輸血用の血液を提供すること。
きょう‐けつ【皎潔】
[形動タリ]⇒こうけつ(皎潔)
きょう‐けん【凶険/兇険】
[名・形動]心がよこしまで荒々しいこと。また、そのさま。「汝ら沙門の恐るる如き、—無道の悪魔ならんか」〈芥川・るしへる〉
きょう‐けん【狂犬】
1 狂犬病にかかった犬。 2 凶暴な人物のたとえ。
きょう‐けん【狂狷】
《「論語」子路から》いちずに理想に走り、自分の意思をまげないこと。
きょう‐けん【恭倹】
[名・形動]人に対してはうやうやしく、自分自身は慎み深く振る舞うこと。また、そのさま。「—己れを持す」
きょう‐けん【恭謙】
[名・形動]慎み深く、へりくだること。また、そのさま。「—な態度で人に接する」
きょう‐けん【強肩】
野球で、球を速く遠くまで正確に投げることができること。「—の外野手」
きょう‐けん【強健】
[名・形動]からだが強くて丈夫であること。また、そのさま。「—な身体」 [派生]きょうけんさ[名]
きょう‐けん【強堅】
[名・形動]強く、しっかりしていること。また、そのさま。堅固。「—な意志」
きょう‐けん【強権】
国家が司法上・行政上有する強い権力。
きょう‐けん【教権】
1 教師が学生・生徒に対してもつ権力。 2 宗教上の権威。特に、ローマ‐カトリック教会または教皇の権威・権力。
きょうけん‐しゅうかい【教研集会】
《「教育研究全国集会」の略》日本教職員組合が主催する研究集会。民主教育の確立を目標とし、教育問題を実践的、総合的に...
きょう‐けんせい【共顕性】
ヘテロ接合体において、両親から受け継いだ対立遺伝子となる両方の形質が同時に現れること。ヒトの血液型が、両親の対立遺...
きょうけん‐はつどう【強権発動】
強権を実際に行使すること。特に、第二次大戦直後、農家が米の供出を拒んだとき、政府が警察力を使って強制的に供出させたこと。
きょうけん‐びょう【狂犬病】
人畜共通の感染症。感染症予防法の4類感染症、家畜伝染病予防法の監視伝染病(家畜伝染病)の一。病原体は狂犬病ウイルス...
きょう‐げき【京劇】
中国の古典劇の一。清代に南曲が北京に伝わって成立。胡弓(こきゅう)・月琴・銅鑼(どら)などの伴奏で、歌・せりふ・し...
きょう‐げき【挟撃/夾撃】
[名](スル)両方からはさみ撃ちにすること。「前後から敵を—する」
きょう‐げき【矯激】
[名・形動]言動などが並はずれて激しいこと。また、そのさま。「—の言を弄して自ら欺き」〈独歩・運命〉
きょうげ‐べつでん【教外別伝】
禅宗で、仏の悟りを伝えるのに、言葉や文字によらず、心から心へと直接伝えること。→不立文字(ふりゅうもんじ)
きょう‐げん【狂言】
1 日本の古典芸能の一。猿楽のこっけいな物真似(ものまね)の要素が洗練されて、室町時代に成立したせりふ劇。同じ猿楽...
きょう‐げん【郷原/郷愿】
道徳家を装って、郷里の評判を得ようとする俗物。
きょう‐げん【嬌言】
なまめかしい言葉。嬌語。
きょう‐げん【興言】
[名](スル)一時の興にまかせて言うこと。また、その言葉。座興の言。「後撰、古今ひろげて—し遊びて」〈大鏡・道兼〉
きょうげん‐うたい【狂言謡】
狂言中でうたわれる歌謡。特定の狂言にうたわれるもの、独立した小曲で諸狂言に用いられるものなどがある。
きょうげん‐おうぎ【狂言扇】
狂言で用いる扇。流儀によって図柄が決まっている。また、大名は金地、小名は銀地、太郎冠者は鳥の子地など、役柄で色も異なる。
きょうげん‐かた【狂言方】
1 演能の際に、狂言を演じる人。本狂言・間(あい)狂言・三番叟(さんばそう)などをつとめる。狂言師。 2 歌舞伎の...
きょうげんき【狂言記】
江戸時代に読み物として流布した、狂言詞章の版本の総称。万治3年(1660)から享保15年(1730)にかけて刊行さ...
きょうげん‐きぎょ【狂言綺語】
⇒きょうげんきご(狂言綺語)
きょうげん‐きご【狂言綺語】
道理に合わない言葉と巧みに飾った言葉。仏教・儒教などの立場から、小説・物語の類をいう。きょうげんきぎょ。
きょうげん‐こうたい【狂言小謡】
狂言謡の一種。主として本狂言の酒宴の場で、酌に立つときにうたう短い謡。謡曲の一節からとったものが多い。
きょうげん‐こまい【狂言小舞】
⇒小舞(こまい)1
きょうげん‐ごうとう【狂言強盗】
自分が金品を着服したうえで、強盗に襲われてその金品を奪われたようにふるまうこと。
きょうげん‐さくしゃ【狂言作者】
歌舞伎で、劇場専属の劇作者。宝暦(1751〜1764)ごろ、立作者・二枚目・三枚目・狂言方・見習作者の制度が確立し...
きょうげん‐ざ【狂言座】
能舞台で、橋懸かりの付け根の奥の一隅。後見柱の向かって左脇で、間(あい)狂言をつとめる役者が、自分の演技の前後に控...
きょうげん‐し【狂言師】
1 狂言を演じる役者。 2 江戸時代、大奥や諸大名の奥向きに出向いて歌舞伎狂言を演じ、また、奥女中に歌舞や音曲を教...
きょうげん‐じさつ【狂言自殺】
死ぬつもりがないのに、自殺のふりをして人をだますこと。「金につまると—をして田舎の親たちを、おどかす」〈太宰・東京八景〉
きょうげん‐じょうるり【狂言浄瑠璃】
歌舞伎狂言の劇中で演じられる常磐津(ときわず)・清元などの浄瑠璃による所作事(しょさごと)。
きょうげん‐づくし【狂言尽(く)し】
1 能と交互に上演するのでなく、狂言だけを何番か上演すること。またその会。 2 歌舞伎のこと。「物真似(ものまね)...
郷原(きょうげん)は徳(とく)の賊(ぞく)
《「論語」陽貨から》道徳家を装う者は、かえって徳をそこなうものである。
きょうげん‐ばかま【狂言袴】
狂言で、太郎冠者および商人・百姓などの役のつける袴。紋散らしの模様がある。半袴。
きょうげん‐ばしら【狂言柱】
《狂言座の向かってすぐ右にあるところから》後見柱(こうけんばしら)の異称。