くさ‐がめ【臭亀/草亀】
1 カメ目ヌマガメ科の爬虫(はちゅう)類。淡水にすみ、甲長約20センチ、暗褐色で首に淡黄色の模様がある。独特の悪臭...
くさ‐がれ【草枯れ】
[名](スル)秋から冬にかけ、寒さなどで草が枯れること。また、その季節。《季 冬》「—に背負籠(しょひかご)背負ひ...
くさ‐き【草木】
草と木。そうもく。
くさき‐ぞめ【草木染(め)】
草や木の天然の色素を使って染めること。また、染めたもの。
草木(くさき)にも心(こころ)を置(お)く
草木のそよぎを聞いても恐れ心配する。些細(ささい)なことにも気を配る。
草木(くさき)も靡(なび)く
盛んな威勢に、すべてのものがなびき従うたとえ。
草木(くさき)も眠(ねむ)る
夜がすっかり更けて、すべてのものが寝静まることのたとえ。「—丑(うし)三つ時」
草木(くさき)も揺(ゆ)るが◦ず
「草も揺るがず」に同じ。「百八十年—◦ぬ明朝を」〈浄・国性爺〉
くさ‐きょうちくとう【草夾竹桃】
ハナシノブ科の多年草。高さ約1メートル。葉は細長く、対生または輪生する。夏、白・紫・紅紫色などの、筒状で先が五つに...
くさ‐きり【草切り】
《「くさぎり」とも》 1 まぐさを細かく刻む器具。押し切り。 2 まぐさを刈ること。また、刈る人。 3 荒地を初め...
くさ‐きり【草螽蟖】
直翅(ちょくし)目キリギリス科の昆虫。大きさ4〜5センチ、緑色または黒褐色。クビキリギスに似るが頭に丸みがある。夏...
くさ‐ぎ【臭木】
シソ科の落葉低木。山野に生え、高さは1〜3メートル。葉は倒卵形で先がとがり、悪臭がある。8、9月ごろ、萼(がく)が...
くさぎ‐かめむし【臭木椿象】
半翅(はんし)目カメムシ科の昆虫。体色は暗褐色の地に黄褐色の点紋がある。クサギ・桜などの実につき汁を吸う。悪臭を放...
くさぎ‐の‐むし【臭木の虫】
コウモリガ・カミキリムシなどの幼虫。クサギの枝や幹に穴をあけ、木質を食べて成長する。子供の疳(かん)の薬に用いた。...
くさ‐ぎり【臭桐】
クサギの別名。
くさ‐ぎ・る【耘る/草切る】
[動ラ五(四)]田畑の雑草を刈り除く。除草する。「彼等は今はただ黙って土を耕し、植え、—・り、収穫(とりい)れてい...
く‐さく【句作】
[名](スル)連句や俳句を作ること。
くさ‐くさ
[副](スル)おもしろくないことがあったり、いらいらしたりして、心が晴れないさま。くしゃくしゃ。「雨続きで気が—する」
くさ‐くだもの【草果物】
食用になる草の実。イチゴ・ウリなど。ふつうの果物が木にできるのと区別していう。〈和名抄〉
くさ‐ぐさ【種種】
種類や品数の多いこと。さまざま。いろいろ。「—の意見」
くさ‐ぐも【草蜘蛛】
タナグモ科のクモ。体長約1.5センチ、黄灰褐色で暗褐色の斑紋がある。低木や生け垣の間に、トンネル形の住居のある棚網...
くさ‐けいば【草競馬】
公営の競馬に対して、農村などで行われる小規模な競馬。 《原題De Camptown Races》フォスターが185...
くさけいばるろうき【草競馬流浪記】
山口瞳のエッセー集。全国の公営競馬場、27箇所を巡った競馬旅の記録。昭和59年(1984)刊行。
くさ‐けずり【草削り】
雑草取りや土寄せに用いる農具。ワの字形をした刃に柄をつけたもの。草掻き。万能(まんのう)。
くさ‐ごえ【草肥】
草や木の葉を青いままで田畑の土にすき込んだ肥料。緑肥(りょくひ)。《季 夏》
くさ‐サッカー【草サッカー】
素人(しろうと)が集まって、楽しみとしてするサッカー。
くさ‐しぎ【草鷸】
チドリ目シギ科の鳥。全長24センチほどで、背面は暗緑褐色。腹は白く、脚とくちばしが長い。春・秋に沼や田でみられる。...
くさ‐しばい【草芝居】
地方の町や村などで上演する素人芝居。また、田舎回りの芝居。田舎芝居。地芝居(じしばい)。
くさ‐じし【草鹿】
歩射(ぶしゃ)の的。板で鹿の姿を作って革や布を張り、中に綿を入れてつるしたもの。鎌倉時代に始まり、室町時代には大的...
くさ・す【腐す】
[動サ五(四)]悪意をもって悪く評する。欠点をことさらに取りあげて悪く言う。けなす。「ライバルの仕事を—・す」 [...
くさ‐すぎかずら【草杉蔓】
キジカクシ科の多年草。海岸に生え、茎は蔓(つる)状、葉は退化して鱗片(りんぺん)状。細い緑色の葉状をした枝に淡黄緑...
くさ‐ずもう【草相撲】
祭礼などで行う素人の相撲。また、野外で行う遊びの相撲。《季 秋》
くさ‐ずり【草摺】
1 草の葉や花を衣服にすりつけて着色すること。また、そのもの。 2 鎧(よろい)の胴の付属具。大腿部を守るために、...
くさずり‐なが【草摺長】
[形動ナリ]鎧(よろい)の草摺を長く垂らして着ているさま。「黒糸威(をどし)の大荒目の鎧の一枚交なるを、—にゆり下...
くさずり‐びき【草摺引き】
曽我五郎時致と朝比奈三郎義秀が鎧(よろい)の草摺を引き合って力比べをした故事。浄瑠璃・歌舞伎などに脚色され、特に歌...
くさせんり【草千里】
熊本県、阿蘇山の中央火口丘の一。烏帽子(えぼし)岳北斜面の火口跡。草原をなし、牛馬の放牧場になっている。草千里ヶ浜...
くさせんり‐が‐はま【草千里ヶ浜】
⇒草千里
くさ‐ぜみ【草蝉】
セミ科クサゼミ属の昆虫の総称。体長約15ミリ。ススキやチガヤなどの草にすみ、サトウキビの害虫となることがある。日本...
くさ‐そてつ【草蘇鉄】
コウヤワラビ科の多年生のシダ。山野の林中に生える。葉は根元から群がって出て長さ約1メートルになり、羽状に深く裂けて...
くさ‐ぞうし【草双紙】
江戸中期以降に流行した大衆的な絵入り小説本の総称。各ページに挿絵があり、多くは平仮名で書かれた。ふつう、大半紙半截...
くさぞうしとよみほんのけんきゅう【草双紙と読本の研究】
国文学者、水谷不倒の著作。昭和9年(1934)刊行。
くさ‐たけ【草丈】
草の背の高さ。特に稲や麦などの作物の伸びた高さ。
くさ‐たちばな【草橘】
キョウチクトウ科の多年草。関東以西の山林中に生え、高さ30〜60センチ。葉は楕円形で先がとがる。夏、タチバナに似た...
くさ‐たばね【草束ね】
1 女性の髪形の一。油をつけず、飾りもなしで束ねるもの。精進髷(しょうじんまげ)。 2 簡単に結う島田髷。享和年間...
くさ‐だい【草代】
1 江戸時代の小物成(こものなり)の一。原野などでまぐさを刈り取る者に納めさせたもの。米納のものを草役米(くさやく...
くさ‐だか【草高】
江戸時代、領地内の総実収高。
クサダシ
⇒クシャダス
くさ‐だち【草質/草本】
本草学で、草の性質をもつ植物の総称。草本(そうほん)。
くさ‐だんご【草団子】
蒸した上糝粉(しんこ)に、ゆでたヨモギの若葉をつきまぜて作った団子。
くさ‐ち【草地】
草が一面に生えている土地。