さきだすしょうねんぐん【咲きだす少年群】
石森延男の小説。昭和14年(1939)刊行。
さき‐だち【先立ち】
先に立って人を導くこと。行列の先頭に立つこと。また、その人。「誰やらお客でも—して来る様子である」〈小杉天外・魔風恋風〉
さき‐だち【先太刀】
何人かで人を斬るとき、最初に斬りつけること。初太刀(しょだち)。
さき‐だちん【先駄賃】
駄賃を前もって支払うこと。また、その金銭。「—借(か)ったらもどして、はや出てうせい」〈浄・孕常盤〉
さきだっ‐て【先達て/先立って】
[副]《「さきだちて」の音変化》 1 さきごろ。先日。「わたしが—去る所へ参ったが」〈滑・浮世風呂・四〉 2 他よ...
さき‐だ・つ【先立つ】
[動タ五(四)] 1 先頭に立って行く。また、先頭に立って行動する。「リーダーが—・って登る」 2 ある物事をする...
さきだつ‐もの【先立つ物】
《「先立つ物は金」から》金銭。物事を行う際に、まず必要になる金のこと。「起業したいが—がない」
さき‐だ・てる【先立てる】
[動タ下一][文]さきだ・つ[タ下二] 1 先に行かせる。先頭に立てる。「旗手を—・てて行進する」 2 自分より先...
さきっ‐ちょ【先っちょ】
物の先端。「指の—」
さきっ‐ぽ【先っぽ】
物の先の方。先端。
さき‐つ【先つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》以前の。前の。先の。
さき‐つかい【先使い/前使い】
《「さきづかい」とも》官の重職者が出向したり、国司が任国へ赴任したりするさい、それに先立って派遣される先触れの者。...
さき‐つ‐ころ【先つ頃】
さきごろ。先日。さいつころ。
さき‐つ‐とし【先つ年】
先年。前年。さいつとし。「をととしの—より今年まで恋ふれどなぞも妹に逢ひかたき」〈万・七八三〉
さき‐つな【先綱】
《「さきづな」とも》 1 綱をつけてものを引くとき、先の方の綱。また、それを引く人。⇔元綱。 2 捕鯨砲の銛(もり...
さき‐つ‐ひ【先つ日】
先日。過日。このあいだ。
さき‐づけ【先付】
1 日付が今より後の日にちであること。 2 お通しのこと。もと、膳(ぜん)に汁と向こう付けをのせて供したもの。
さきづけ‐こぎって【先付小切手】
⇒先日付(さきひづけ)小切手
さき‐て【先手】
1 本陣の前に位置する部隊。また、一番先に進む部隊。先陣。先鋒(せんぽう)。 2 行列や供揃(ともぞろ)えなどの先...
さきて‐がしら【先手頭】
江戸幕府の職名。若年寄に属し、先手組を統率する頭。
さきて‐ぐみ【先手組】
1 先頭に立つ部隊。 2 江戸幕府の職名。弓組と鉄砲組とに分かれ、江戸城諸門の警備、将軍外出の際の護衛、また、火付...
さき‐で【裂き手】
ひびやあかぎれなどで荒れた手。「誰(た)が—、—そもや我が手取らすもや」〈皇極紀・歌謡〉
さき‐どなり【先隣】
隣のもう一つ向こうの隣。となりのとなり。また、手前隣に対して先にある隣。
さき‐ども【先供】
主人の先に立って歩く人。
さき‐どり【先取り】
[名](スル) 1 他人よりも先に物を取ったり、事を行ったりすること。 2 事前に予測し、先回りして、そのことを行...
さきどり‐とっけん【先取特権】
法律の定めた特殊な債権を有する者が、債務者の総財産または特定の財産から他の債権者に優先して弁済を受ける担保物権。せ...
さき‐なます【裂き膾】
イワシを、刃物を用いず指で裂いて調理したなます。《季 秋》
さき‐に【先荷】
主人より先に、供の者に持たせてやる荷物。
さき‐に【先に/前に/曩に】
[副]今よりも前に。以前に。「—述べたごとく」「—行われた大会」
さき‐にお・う【咲(き)匂う】
[動ワ五(ハ四)] 《「におう」は色が照り映える意》色美しく咲く。美しく咲き乱れる。「一面に—・う桃の花」「今もか...
さきに‐から【先にから】
[副]先ほどから。さっきから。「—爰(ここ)な人は参りか下向か」〈浄・油地獄・上〉
先(さき)に立(た)・つ
1 先頭になる。物事を率先して行う。「市民運動の—・って活動する」 2 他のことに優先して、その状態や気持ちになる...
さき‐ねり【先練り】
生糸を練ってから織ること。また、その絹織物。御召(おめし)・銘仙(めいせん)など。⇔後(あと)練り。
さき‐のこ・る【咲(き)残る】
[動ラ五(四)] 1 他の花が散ってしまったのに、散らずに咲いている。「山道に—・るあじさいの花」 2 他の花より...
さき‐の‐ちゅうしょおう【前中書王】
《「中書」は中務(なかつかさ)の唐名。中務卿であったところから》醍醐天皇の皇子兼明(かねあきら)親王の異称。
さき‐の‐とし【先の年】
去年。前年。また、先年。
さき‐のばし【先延ばし】
[名](スル)物事の処理・解決や期限などを、先に延ばすこと。「案件を—にする」
さき‐の‐ひ【先の日】
比較的近い過去の日。先日。この間。「—の湯帰りの女の事が」〈鴎外・雁〉
さき‐の‐よ【先の世】
1 前世(ぜんせ)。「あてもなく憧れて—の魂を追い」〈杢太郎・緑金暮春調〉 2 死後の世。後世(ごせ)。「—にもあ...
さき‐のり【先乗り】
[名](スル) 1 行列の先頭に立っていく騎馬の人。前駆。⇔後乗(あとの)り。 2 劇団・相撲などの旅興行で、一行...
さき‐はう【幸ふ】
[動ハ四・ハ下二]⇒さきわう
さき‐わい【幸ひ】
さいわい。幸福。幸運。「—のいかなる人か黒髪の白くなるまで妹(いも)が声を聞く」〈万・一四一一〉
さき‐わ・う【幸ふ】
《「わう」は接尾語》 [動ハ四]幸運にあう。豊かに栄える。「言霊(ことだま)の—・ふ国と語りつぎ」〈万・八九四〉 ...
さき‐ばおり【割羽織】
⇒打裂羽織(ぶっさきばおり)
さき‐ばこ【先箱】
江戸時代、大名などの行列で、正服を入れ、先頭の者に担がせた挟み箱。⇔後箱(あとばこ)。
さき‐ばしり【先走り】
[名](スル) 1 先に立って走ること。他に先んじて物事をすること。「企画だけが—する」「気持ちだけが—する」 2...
さき‐ばし・る【先走る】
[動ラ五(四)] 1 先に立って走る。転じて、他より先に物事をする。「全国に—・って売り出す」 2 他に先んじよう...
さき‐ばら【先腹】
1 先妻が産んだ子。⇔後腹(あとばら)。 2 主君の死に先んじて切腹すること。⇔追い腹。「—切って死出の山路の案内...
さき‐ばらい【先払い】
1 品物を受け取る前に、代金を支払うこと。前払い。⇔後払(あとばら)い。 2 荷物の運賃、郵便料金を受取人が支払う...
さきばらい‐うんちん【先払い運賃】
荷物の到着先で支払う運賃。向こう払い運賃。着払い。