した‐む・く【下向く】
[動カ五(四)] 1 下のほうを向く。⇔上向(うわむ)く。「じっと—・いている太田の令嬢が、菊治は気の毒で見ていら...
した‐むし【舌虫】
⇒舌形(したがた)動物
した‐め【下目】
[名・形動] 1 視線を下に向けること。また、その目つき。「—で見る」「—を使う」⇔上目(うわめ)。 2 劣ってい...
しため‐づかい【下目遣い】
顔は動かさないで視線を下に向けること。「いたずらが見つかり、—をして小さくなっていた」
下目(しため)に◦見(み)る
相手を見下げる。侮る。軽んじる。「—◦見てぞんざいに扱う」
した‐も【下裳】
1 奈良・平安時代、女性が襲(かさね)の裳をつけるときに下にはく裳。 2 湯巻き。〈色葉字類抄〉
した‐もい【下思ひ】
「下思(したおも)い」に同じ。「鮪(しび)突くと海人(あま)のともせるいざり火のほにか出ださむわが—を」〈万・四二一八〉
した‐もえ【下萌え】
草の芽が地中から出はじめること。また、その芽。草萌え。《季 春》「—の大磐石(だいばんじゃく)をもたげたる/虚子」
した‐もえ【下燃え】
1 炎が表に出ないで、物の下で燃えていること。 2 《「した」は心の意》心の中で思い焦がれること。「—に思ひ消えな...
した‐もじり【舌捩り】
1 舌がもつれること。 2 言葉遊びの一つで、発音しにくい言葉を続けて言わせるもの。「隣の客はよく柿食う客だ」など...
した‐もつれ【舌縺れ】
舌がもつれたようになって、すらすらしゃべれないこと。
した‐もの【下物】
下等で安価なもの。特に、安物の魚。「ええ、うったうしく—ばかり並べたてるぞ」〈滑・八笑人・三〉
舌(した)も引(ひ)かぬ
まだ言い終わらない。言って間もなく。「たった今恥ぢしめた—に無分別」〈浄・嫗山姥〉
した‐もみじ【下紅葉】
木々の下葉の紅葉したもの。また、物の下に散っている紅葉。《季 秋》
した‐も・ゆ【下萌ゆ】
[動ヤ下二]地中から草の芽が生え出る。土の中から芽を出す。草萌ゆ。《季 春》「今よりは春になりぬとかげろふの—・え...
した‐も・ゆ【下燃ゆ】
[動ヤ下二] 1 炎が表立たず、物の下で火が燃える。「小野山はやくすみがまの—・えて煙の上につもる白雪」〈風雅・冬...
したや【下谷】
東京都台東区西部の地名。もと東京市の区名。
した‐や【下家/下屋】
1 母屋(おもや)に付属する小さな家や小屋。 2 縁の下。床下。「縁の—にそっと入れ」〈浄・曽根崎〉 3 床下(ゆ...
したや‐いちばん【下谷一番】
《江戸時代の手まり歌の「おらがねえさん三人ござる…一人姉さん下谷にござる。下谷一番伊達者(だてしゃ)でござる」から...
した‐やく【下役】
1 下級の役目。また、その役目の人。 2 自分より下位の役員・職務についている人。部下。 3 下級の役人。
した‐やく【下訳】
翻訳する際に原稿の草案としての大まかな訳をつけること。また、その訳。
したや‐ぐみ【下谷組】
江戸後期に、江戸の下谷・根岸方面に住んでいた文人・画家などの総称。亀田鵬斎・大窪詩仏・菊池五山・大田南畝・谷文晁・...
した‐やしき【下屋敷】
「しもやしき」に同じ。
した‐やす・し【下安し】
[形ク]《「した」は心の意》(多く下に打消しの語を伴う)心が穏やかである。安心である。「うち嘆きてゐなほり給ふ程も...
した‐やど【下宿】
1 大名行列などの供の者が宿泊する所。また、下級の宿屋。 2 江戸時代、奉行所や代官所などの近くにあった、訴訟人の...
した‐やみ【下闇】
「木(こ)の下闇(したやみ)」に同じ。《季 夏》
した‐ゆで【下茹で】
野菜や肉などを、調理にかかる前に一度ゆでること。味をしみこみやすくしたり、灰汁(あく)や余分な脂を抜いたりするため...
した‐よみ【下詠み】
歌会などにそなえて、あらかじめ歌を詠んでおくこと。「内々参らうと申されて、歌の—をいたされてござる程に」〈虎明狂・...
した‐よみ【下読み】
[名](スル) 1 書物や文書・資料などを前もって読んで、調べておくこと。下見。 2 文学賞などで、最終選考に残す...
した‐より【下縒り/下撚り】
諸縒(もろよ)り糸を製するときに、はじめに単糸にかける縒り。
し‐たら
[接]《サ変動詞「する」の連用形+助動詞「た」の仮定形から》そうしたら。それならば。したらば。「—先生はどうするん...
しだら
《「したら」とも》 1 歌や舞に合わせて手を打つこと。手拍子。 2 手拍子を打って歌う子供の遊び。
したら‐ば
[接]「したら」に同じ。「—二番酒を食べませう」〈狂言記・伯母が酒〉
し‐たり
[感]《動詞「す」の連用形+完了の助動詞「たり」から》 1 期待どおりに物事が行われたとき、成功したときなどにいう...
したり‐がお【したり顔】
[名・形動]うまくやったという顔つき。得意そうなさま。得意顔。「—で話す」
したる・し
[形ク] 1 汗などでじとじとしている。湿っぽい。「しづの女も大路ゐづつに夕涼み—・き麻の衣すすぎて」〈夫木・三六...
したわし・い【慕わしい】
[形][文]したは・し[シク]《動詞「した(慕)う」の形容詞化》心を引かれ、好ましく、または、懐かしく思うさま。恋...
舌(した)を食(く)・う
舌をかみ切って自殺する。「たとえ—・って死んでも」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
舌(した)を出(だ)・す
1 陰で人をばかにしたり、あざけり笑ったりする。また、そういうときの動作。「笑顔の裏で—・す」 2 恥ずかしさなど...
舌(した)を鳴(な)ら・す
1 軽蔑・不満の気持ちを表す動作。「不服そうに—・す」 2 賛美する気持ちを表す動作。特に、おいしい物を食べて、満...
舌(した)を二枚(にまい)に使(つか)・う
前に言ったことと後で言ったこととが違う。また、相手しだいで違ったことを言う。二枚舌を使う。
舌(した)を吐(は)・く
非常にあきれる。「—・いて罵(ののし)りつ」〈魯庵・社会百面相〉
舌(した)を翻(ひるがえ)・す
ひどく驚く。「兵皆—・して、誠に大王の御言の如しと感じける」〈太平記・二八〉
舌(した)を振(ふ)・る
非常に驚き恐れる。舌を振るう。「—・ってぞ威(を)ぢ合ひける」〈盛衰記・五〉
舌(した)を振(ふ)る・う
1 盛んにしゃべる。雄弁を振るう。「壇上で—・って力説する」 2 「舌を振る」に同じ。「この為体(ていたらく)に—...
舌(した)を巻(ま)・く
あまりにもすぐれていて、ひどく驚く。感嘆する。「妙技に—・く」
し‐たん【四端】
《「孟子」公孫丑上から》人が生まれながらに持っている、仁・義・礼・智の芽生えともいうべき四つの心。すなわち、惻隠(...
し‐たん【紫檀】
マメ科の常緑小高木。葉は卵形の小葉3〜5枚からなる羽状複葉。淡黄色の花を多数つける。材は周辺部が白、中心部が黒紅紫...
したん‐かい【試胆会】
度胸だめしの催し。きもだめし。
したん‐とう【四炭糖】
⇒テトロース