しば‐な・く【屡鳴く】
[動カ五(四)]しきりに鳴く。「鶯の—・く声も少許は媒せしならん」〈鴎外訳・ふた夜〉 「かほ鳥の間なく—・く春の野...
しば‐に【芝煮】
白身の小魚やエビなどを薄口醤油に少量の酒かみりんを加えて煮て、汁とともに食する煮物。または、その煮方。
しば‐の‐あみど【柴の編み戸】
「柴の戸」に同じ。「いにしへも夢になりにし事なれば—もひさしからじな」〈平家・灌頂〉
しば‐の‐いおり【柴の庵】
柴で屋根をふいた庵。転じて、粗末な家。しばのいお。しばいお。「まばらなる—に旅寝して」〈新古今・冬〉
しばのうえのライオンたち【芝の上のライオンたち】
神吉拓郎の小説。昭和51年(1976)刊。ラグビーをテーマとする青春小説。
シバのじょおう‐の‐しんでんあと【シバの女王の神殿跡】
《Queen of Sheba's Palace》エチオピア北部の町アクスムにある神殿跡。広大な敷地には、謁見(え...
シバのじょおうのふなで【シバの女王の船出】
《原題、(フランス)L'Embarquement de la reine de Saba》ロランの絵画。カンバスに...
シバのじょおうベルキス【シバの女王ベルキス】
《原題、(イタリア)Belkis, Regina di Saba》レスピーギのバレエ音楽。全4曲。1930年から1...
しば‐の‐と【柴の戸/柴の門】
柴を編んでつくった戸、または門。転じて、粗末なすみか。柴の編み戸。柴の門(かど)。柴の枢(とぼそ)。柴の扉。「なご...
しば‐の‐とぼそ【柴の枢】
「柴の戸」に同じ。「山里の—は雪とぢて」〈玉葉集一〉
死馬(しば)の骨(ほね)
かつてはずばぬけていたが、今は価値のなくなってしまったもののたとえ。
死馬(しば)の骨(ほね)を五百金(ごひゃくきん)に買(か)う
《「戦国策」燕策から》凡人をまず優遇しておけば、やがて賢者が自然と集まって来る。死馬の骨を買う。
しばの‐りつざん【柴野栗山】
[1736〜1807]江戸中期の儒学者。讃岐(さぬき)の人。名は邦彦。後藤芝山(ごとうしざん)に学び、江戸に出て昌...
しば‐はし【柴橋】
柴などの雑木でつくった橋。庭園の池などに架け渡す。
しば‐はま【芝浜】
東京都港区の地名、芝浦のこと。 落語。なまけ者の魚屋が、芝浜で大金入りの革財布を拾うが、女房はそれをこっそり役所に...
しば‐はら【芝原】
芝の生えている原。しばわら。
しば‐ひき【芝引】
1 覆輪(ふくりん)の一。刀の鞘尻(さやじり)の刃のほうにつけた金具。 2 火縄銃の台座の先端。
しば‐びと【柴人】
柴を刈る人。柴刈り。「—のすさみにもうたふ程の女とて」〈浮・一代男・二〉
しばび‐の‐かい【柴火の会】
山野で柴を集めて火をたき、釜をかけて催す茶会。野点(のだて)。
しば‐ふ【芝生】
芝が一面に生えている所。また、庭などで芝が植えてある所。「—に寝そべる」
しば‐ぶね【柴舟】
1 (「しばふね」とも)刈り取った柴を積んで運ぶ舟。 2 1をかたどり、表面にショウガ糖を塗ったせんべい。金沢の名菓。
しば‐ぶえ【柴笛】
シイ・カシなどの若葉を唇に当てて強く息を吹き、笛のように吹き鳴らすもの。
しば‐ぶき【柴葺き】
柴で屋根をふくこと。また、その屋根。
しば‐べや【柴部屋】
薪などをしまっておく小屋。「—にしのびて物の陰より覗けば」〈浮・一代男・七〉
しばまた【柴又】
東京都葛飾(かつしか)区の地名。柴又帝釈天の門前町。
しばまた‐かいどう【柴又街道】
東京都葛飾区金町から江戸川区南小岩までの道路の呼び名。沿線に柴又帝釈天などがある。
しばまた‐たいしゃくてん【柴又帝釈天】
東京都葛飾区にある日蓮宗の寺。山号は経栄山。正式名称は題経寺。寛永6年(1629)日忠が創建。日敬の中興。日蓮の作...
しば‐み【芝見】
草木に隠れて敵情を探ること。また、その者。忍び物見(ものみ)。ふせかまり。「白石若狭守は、敵もし夜討に寄するかと、...
しば・みる【屡見る】
[動マ上一]しばしば見る。たびたび見る。「あからひくしきたへの児(こ)を—・みれば人妻故に我(あれ)恋ひぬべし」〈...
しば‐むね【芝棟】
花や芝を植えてある、かやぶき屋根の棟。植物の根で棟を補強する。
駟馬(しば)も追(お)う能(あた)わず
《「説苑(ぜいえん)」説叢から》一度口に出した言葉は、もう取り返しがつかない。言葉を慎むべきことのたとえ。駟も舌に...
しば‐や【芝屋/芝居】
しばい。また、しばい小屋。「貴様一人—へ行くなんて」〈漱石・明暗〉
しば‐や【柴屋】
1 柴やたき木などを積んでおく小屋。 2 柴で屋根をふいた家。柴ぶきの家。粗末な家。「くらぶ山かこふ—のうちまでも...
シバヤク‐さん【シバヤク山】
《Gunung Sibayak》インドネシア、スマトラ島北部の成層火山。メダンの南約70キロメートルの町ブラスタギ...
しば‐やなぎ【柴柳】
ヤナギ科の落葉低木。中部以東の山地に自生。枝は水平に出て先が少し垂れる。4月ごろ、葉とともに花穂を出し、黄色の雄花...
しば‐やま【芝山】
1 芝の生えている山。 2 庭園で、芝を植え込んだ築山。
しばやま【芝山】
千葉県中北部の町。芝山古墳群がある。北部は成田国際空港の用地。
しば‐やま【柴山】
小さい雑木の生えている山。
しばや‐まち【柴屋町】
江戸時代、今の滋賀県大津市長等(ながら)にあった遊女町。馬場町(ばんばちょう)。
しばやま‐まち【芝山町】
⇒芝山
しば‐よしかど【斯波義廉】
室町中期の武将。室町幕府の管領。斯波氏を継いで、越前・尾張・遠江(とおとうみ)の守護職となった。のち、義敏と家督を...
しば‐よしとし【斯波義敏】
[1435〜1508]室町中期の武将。斯波義健(しばよしたけ)の没後その養子となったが、重臣の朝倉・織田らと合わず...
しば‐よしまさ【斯波義将】
[1350〜1410]室町前期の武将。室町幕府の管領。足利義詮(あしかがよしあきら)・義満・義持の3代の将軍に仕え...
しばらく【暫】
歌舞伎十八番の一。荒事(あらごと)の代表的演目。元禄10年(1697)江戸中村座の「参会名護屋」で初世市川団十郎が...
しばら‐く【暫く/姑く/須臾】
[副](スル)《「しまらく」の音変化》 1 すぐではないが、あまり時間がかからないさま。少しの間。しばし。「—お待...
しばらく‐ぶり【暫く振り】
[名・形動]再び同じことになるまでに、かなりの時間を経ていること。また、そのさま。久しぶり。「—に友人と会う」「—...
しばられ‐じぞう【縛られ地蔵】
願をかける際に縄で縛り、成就したのちにほどく地蔵。縛り地蔵。
しばり【縛り】
1 縛ること。また、縛るもの。「亀の子—」 2 制限。制約。また、期限や区切り。「字数—のしりとり遊び」「高利かし...
しばり‐あ・げる【縛り上げる】
[動ガ下一][文]しばりあ・ぐ[ガ下二]しっかりと縛る。縄などでぐるぐる巻きに縛る。「後ろ手に—・げる」
しばり‐あみ【縛り網】
巻き網の一。両側に付けた袖網(そであみ)で魚群を中央の袋網に追い込んで捕る漁法。瀬戸内海のタイ漁のときなどに使用。