しゅん‐ぐ【蠢愚】
[名・形動]無知で愚かなこと。また、そのさま。「我心身の働を拡て達す可きの目的を達せざるものはこれを—と云う可きな...
しゅん‐けい【春景】
春の景色。春光。春色。《季 春》
しゅんけい【春慶】
室町時代の漆工。和泉(いずみ)国堺の人。春慶塗を創始。生没年未詳。 鎌倉時代の尾張国瀬戸の陶工、加藤景正の法号。...
しゅんけい‐で【春慶手】
法号を春慶と称した加藤景正(かとうかげまさ)の作といわれる瀬戸茶入れ。
しゅんけい‐ぬり【春慶塗】
漆塗りの技法の一。木地を黄または赤に着色し、透漆(すきうるし)を上塗りして木目が見えるように仕上げたもの。和泉(い...
しゅんけい‐やき【春慶焼】
茶褐色の素地(きじ)に黄色の釉(うわぐすり)をまだらにかけて焼いた陶器。法号を春慶と称した加藤景正(かとうかげまさ...
しゅん‐けつ【俊傑】
才知などが常人よりすぐれていること。また、その人。「一門の—」
しゅん‐けん【春暄】
春の日の暖かさ。春暖。
しゅん‐けん【峻険/峻嶮】
[名・形動] 1 山などの高く険しいこと。また、そのさま。「—な山並み」 2 態度などがきびしくて、近寄りがたいこ...
しゅん‐げい【狻猊】
獅子(しし)の別名。彫り物などで、玉を持つ姿を意匠として用いた。さんげい。
しゅん‐げざい【峻下剤】
下剤のうち、作用の強いもの。→緩下剤(かんげざい)
しゅん‐げつ【春月】
1 春の夜の月。おぼろ月。《季 春》「—や印金堂の木の間より/蕪村」 2 春の季節。
しゅん‐げん【俊彦】
才能のすぐれた男子。
しゅん‐げん【峻厳】
[名・形動]非常にきびしいこと。また、そのさま。「—な態度で臨む」
しゅん‐こう【春光】
春の日の光。春の日ざし。また、春の景色。《季 春》「—や蘆にも見えて波一重/石鼎」 [補説]書名別項。→春光
しゅん‐こう【春郊】
のどかな春の郊外。春の野。「一日—に遊ぶ」《季 春》
しゅん‐こう【春耕】
春に田畑を耕すこと。《季 春》「—の田や少年も個の数に/竜太」
しゅん‐こう【竣工/竣功】
[名](スル)建築工事や土木工事が終了すること。落成。「新社屋が—する」「—式」
しゅんこう【春光】
稲畑汀子の俳句集。昭和61年(1986)刊行。
しゅんこうでん【春香伝】
朝鮮の唱劇(歌劇)。18世紀末の成立という。知事の息子李夢竜(りぼうりょう)と妓生の娘春香とが苦難を乗り越えて結ば...
しゅんこう‐でん【春興殿】
平安京内裏十七殿の一。紫宸殿(ししんでん)の南東、日華門の南にあり、安福殿と対する。武具などを置いた。のち、神鏡を...
しゅん‐こく【峻酷/峻刻】
[名・形動]非常に厳しく、情けも容赦もないこと。また、そのさま。「小江(さざえ)は甲斐から—に調べられた」〈志賀・...
しゅん‐こく【瞬刻】
ごくわずかの時間。瞬時。
しゅん‐ごう【俊豪】
才知が常人よりすぐれていること。また、その人。
しゅん‐さい【旬祭】
毎月1日・11日・21日に、宮中の賢所(かしこどころ)・神殿・皇霊殿で行われる祭典。
しゅん‐さい【俊才/駿才】
並みはずれてすぐれた才能。また、その持ち主。「門下の—」
しゅん‐さつ【瞬殺】
[名](スル)一瞬で相手を倒すこと。多く、格闘技の試合などについていう。
しゅん‐さん【春蚕】
「はるご(春蚕)」に同じ。
しゅんさん‐しゅんしょう【旬産旬消】
露地栽培の農産物などを、旬の時期に消費すること。暖房に燃料を使うハウス栽培よりも、生産段階での二酸化炭素排出量が少...
しゅん‐ざい【春材】
木材の、春の生長が盛んなときに形成される、組織が粗大で軟弱な部分。早材。⇔秋材。
しゅん‐し【俊士】
1 才知のすぐれた人。 2 平安前期、文章生(もんじょうしょう)の試験を受けた者の中で、秀才に次ぐ成績の者の称。
しゅん‐し【春思】
春に生じる心持ち。春の思い。春心。《季 春》
しゅん‐しゃ【春社】
春の社日(しゃにち)。《季 春》
しゅん‐しゅう【俊秀】
才知にすぐれていること。また、その人。俊英。俊才。「学会の—」
しゅん‐しゅう【春愁】
春の季節に、なんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。《季 春》「—のかぎりを躑躅(つつじ)燃えにけり/秋桜子」
しゅん‐しゅん【蠢蠢】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 虫などがうごめくさま。「—として御玉杓子(おたまじゃくし)の如く動いて居たもの...
しゅん‐しゅん
[副]やかんなどの湯が沸き立つ音を表す語。「鉄瓶に—(と)湯が沸いている」
しゅん‐しょ【春初】
春のはじめ。春首。
しゅん‐しょう【春宵】
春の夜。春の宵。《季 春》「—や蕗の一葉がつくる闇/万太郎」
しゅん‐しょう【峻峭】
[形動][文][ナリ] 1 山などが高くけわしいさま。「—な鋭峰」 2 きびしいさま。また、けだかくすぐれているさ...
春宵(しゅんしょう)一刻(いっこく)値(あたい)千金(せんきん)
《蘇軾「春夜」から》花は香り、月はおぼろな春の夜の一時は、まことに趣が深く、千金にも換えがたい。
しゅんしょうじゅうわ【春宵十話】
和歌山出身の数学者、岡潔の随筆集。数学だけでなく、スポーツ・音楽・教育問題など、さまざまな主題を扱う。昭和38年(...
しゅんしょう‐まきえ【春正蒔絵】
江戸前期の京都の蒔絵師山本春正が創始し、その子孫が受け伝えて制作した蒔絵。精巧優美な作風。
しゅん‐しょく【春色】
1 春の景色。春景。また、春の気配。「—濃い山々」《季 春》 2 なまめかしい姿やようす。「芸者は新橋の精選(より...
しゅんしょくうめごよみ【春色梅児誉美】
人情本。4編12冊。為永春水作。天保3〜4年(1832〜1833)刊。美男子丹次郎と、二人の深川芸者米八、仇吉との...
しゅんしょくたつみのその【春色辰巳園】
人情本。4編12冊。為永春水作。天保4〜6年(1833〜35)刊。「春色梅児誉美」の続編で、米八と仇吉の恋争いと和...
しゅん‐しん【春心】
1 春に心の中に生じる思い。春思。 2 好色な気持ち。春情。
しゅん‐しん【春信】
1 春の訪れ。 2 春の花が咲いたことを知らせる便り。花信。花便り。
しゅんしん‐くん【春申君】
[?〜前238]中国、戦国時代の楚(そ)の宰相。姓は黄。名は歇(けつ)。食客三千余人を養い、権勢は楚王をしのいだと...
しゅん‐じ【瞬時】
またたく間(ま)。ほんのわずかな時間。瞬間。「—も忘れることのない面影」