しゅん‐じ【蠢爾】
[ト・タル][文][形動タリ]小さな虫がうごめくさま。転じて、取るに足りない者たちがうようよと集まり騒ぐさま。「実...
しゅん‐じつ【春日】
春の日。はるび。また、春の日ざし。《季 春》「—を鉄骨のなかに見て帰る/誓子」
春日(しゅんじつ)遅遅(ちち)
《「詩経」豳風・七月から》春の日のうららかでのどかなさま。また、春の日のおだやかで暮れるのが遅いさま。《季 春》
しゅんじ‐でんあつていか【瞬時電圧低下】
落雷などによって電力設備に故障が生じ、送配電網の電圧が瞬間的に低下する現象。一般家庭への影響は少ないが、工場などに...
しゅん‐じゅう【春秋】
1 春と秋。「—の彼岸会」 2 年月。また、一年。「幾—を経る」 3 年齢。とし。「いたずらに—を重ねる」 4 《...
しゅんじゅう【春秋】
中国、春秋時代の歴史書。五経の一。魯(ろ)(山東省)の史官の遺した記録に孔子が加筆し、自らの思想を託したといわれる...
しゅんじゅうくようでん【春秋公羊伝】
「春秋」の注釈書。11巻。公羊高の著と伝えられる。春秋三伝の一。儒教的政治や倫理を「春秋」の表現に即して解釈してい...
しゅんじゅうこくりょうでん【春秋穀梁伝】
「春秋」の注釈書。12巻。魯(ろ)の穀梁赤(こくりょうせき)の著と伝えられる。春秋三伝の一。形式は「公羊伝」に近い...
しゅんじゅうさしでん【春秋左氏伝】
「春秋」の注釈書。30巻。魯(ろ)の左丘明(さきゅうめい)著と伝えられる。春秋三伝の一。歴史的記事に富み、説話や逸...
しゅんじゅうさでん【春秋左伝】
⇒春秋左氏伝
しゅんじゅう‐さんでん【春秋三伝】
「春秋」についての3種の注釈書、左氏(さし)伝・穀梁(こくりょう)伝・公羊(くよう)伝の総称。
しゅんじゅう‐ざ【春秋座】
大正9年(1920)演劇革新を目ざした2世市川猿之助を中心に結成された劇団。昭和6年(1931)まで数回公演。
しゅんじゅう‐じだい【春秋時代】
《魯(ろ)の年代記「春秋」に記載された時代の意》中国古代、周の洛陽(らくよう)への遷都(前770年)から晋(しん)...
しゅんじゅう‐じゅうにれっこく【春秋十二列国】
中国、春秋時代の12の国。すなわち、魯(ろ)・衛・晋(しん)・鄭(てい)・曹(そう)・蔡(さい)・燕(えん)・斉(...
しゅんじゅうせんごく‐じだい【春秋戦国時代】
春秋時代と、その次の戦国時代。周の東遷(前770年)から秦の始皇帝による天下統一(前221年)までの約550年間。...
春秋(しゅんじゅう)高(たか)し
《「戦国策」秦策から》高齢である。→春秋に富む
春秋(しゅんじゅう)に富(と)・む
年が若く、将来が長い。→春秋高し
しゅんじゅう‐の‐ひっぽう【春秋の筆法】
《「春秋」の文章には、孔子の正邪の判断が加えられているところから》事実を述べるのに、価値判断を入れて書く書き方。特...
春秋(しゅんじゅう)鼎(まさ)に盛(さか)んなり
《「漢書」賈誼伝から》壮年である。働き盛りである。
しゅんじゅけんぴしょう【春樹顕秘抄】
室町末期の語学書。1巻。著者未詳。「てにをは」の意義用法を説いた「姉小路式(あねがこうじしき)」の増補。
しゅんじゅ‐ぼうん【春樹暮雲】
《杜甫「春日憶李白」に「渭北春天の樹、江東日暮の雲」とあり、長安(渭北)に住まう杜甫が、はるか遠く揚子江付近(江東...
しゅん‐じゅん【逡巡】
[名](スル)決断できないで、ぐずぐずすること。しりごみすること。ためらい。「大学に進むべきか否か—する」「遅疑—」
しゅんじょう【俊芿】
[1166〜1227]鎌倉初期の律宗の僧。肥後の人。字(あざな)は我禅。号、不可棄。入宋し、二千余巻の典籍を請来。...
しゅん‐じょう【春情】
1 春らしいようす。春めいてきた雰囲気。はるごころ。春意。《季 春》 2 色情。春機。「—を催す」
しゅんじょうずいひつ【春城随筆】
市島春城の随筆集。大正15年(1926)刊。
しゅんじょう‐ぼう【俊乗房】
重源(ちょうげん)の号。
しゅん‐すい【春水】
春になって氷や雪がとけて流れる水。《季 春》「—や四条五条の橋の下/蕪村」
しゅん‐せい【竣成】
[名](スル)大規模な建築物などができ上がること。竣工。「連絡橋が—する」
しゅんせい‐き【春星忌】
与謝蕪村の忌日。陰暦12月25日。春星は蕪村の画号。《季 冬》
しゅん‐せつ【春雪】
春になって降る雪。春の雪。《季 春》「—三日祭の如く過ぎにけり/波郷」 [補説]書名別項。→春雪
しゅん‐せつ【浚渫】
[名](スル)海底・河床などの土砂を、水深を深くするために掘削すること。「運河を—する」「—工事」
しゅん‐せつ【春節】
中国、台湾などで旧暦の正月のこと。新暦の正月よりも盛大に祝う。
しゅんせつ【春雪】
中村汀女による句集。昭和15年(1940)刊。
しゅんせつ‐き【浚渫機】
河川・港湾の土砂などを浚渫する機械。起重機によるすくい上げ式、ポンプによる吸い上げ式などがある。
しゅんせつ‐せん【浚渫船】
浚渫機を備えた船。土砂を吸い上げるポンプ浚渫船、ひしゃく形のディッパーでかき上げるディッパー船などがある。ドレッジャー。
しゅんせつ‐ど【浚渫土】
海底や河川の底を掘削することにより発生する、土砂や堆積泥(へどろ)などのこと。
しゅんぜい【俊成】
⇒藤原俊成(ふじわらのしゅんぜい)
しゅんぜいただのり【俊成忠度/俊成忠則】
謡曲。二番目物。金春以外の各流。一ノ谷の合戦で平忠度を討った岡部六弥太が忠度の短冊を持って藤原俊成を訪れると、忠度...
しゅんぜい‐の‐むすめ【俊成女】
⇒藤原俊成女(ふじわらのしゅんぜいのむすめ)
しゅん‐ぜん【春前】
春のはじめ。春さき。
じゅん‐そ【淳素】
[名・形動ナリ]《「しゅんそ」とも》すなおで飾りけがないこと。また、そのさま。淳朴。「世を—に返し」〈平治・上〉
しゅん‐そう【春草】
春に芽を出す草。春の草。《季 春》「—は足の短き犬に萌ゆ/草田男」
しゅん‐そく【俊足】
1 才知のすぐれた人。俊才。俊秀。「学会の—」 2 「駿足(しゅんそく)2」に同じ。
しゅん‐そく【駿足】
1 足の速い馬。しゅんめ。 2 足の速いこと。また、その人。俊足。「—を誇る選手」「—をとばして追いつく」
しゅん‐そく【瞬息】
《1回またたきをし、息をする間の意》わずかの時間。瞬間。「—の間(かん)」
しゅん‐だん【春暖】
春の暖かな陽気。春の快い暖かさ。「—の候」《季 春》
しゅん‐だん【瞬断】
電力の供給や通信回線の接続などが瞬間的に途絶える現象。完全には停電しないが瞬間的に電圧が低下する現象は、瞬時電圧低...
しゅんちゅう【春昼】
泉鏡花の小説。明治39年(1906)11月、雑誌「新小説」に発表。翌12月には続編にあたる「春昼後刻」を同誌に発表...
しゅん‐ちゅう【春昼】
春の、のんびりとしたひるま。《季 春》「—や廊下に暗き大鏡/虚子」 [補説]作品名別項。→春昼
しゅん‐ちょう【春鳥】
ウグイスの別名。