ない‐ぎ【内議/内義/内儀】
1 内々で評議すること。内々の相談。「—を経る」 2 内々のこと。内証。「—ヲ申ス」〈日葡〉
ない‐くう【内宮】
伊勢神宮の皇大神宮のこと。⇔外宮(げくう)。
ない‐くう【内腔】
「ないこう(内腔)」の慣用読み。医学でいう。「血管—」
ない‐くん【内君】
他人の妻を敬っていう語。「節蔵氏の—」〈福沢・福翁自伝〉
ない‐ぐ【内供】
「内供奉(ないぐぶ)」の略。
ない‐ぐぶ【内供奉】
宮中の内道場に奉仕し、御斎会(ごさいえ)のときに読師(どくし)を、または天皇の夜居(よい)を勤めた僧職。十禅師の兼...
ない‐けい【内径】
円筒形や球形の物体の内側の直径。⇔外径。
ない‐けいじょうみゃく【内頸静脈】
首の側部にある静脈の一つ。頭蓋の内部、顔・首の浅部から血液を集め、内頸動脈・総頸動脈の外側に沿って下行し、鎖骨下静...
ない‐けいどうみゃく【内頸動脈】
左右の総頸動脈から分岐し、頭蓋内に入る動脈。眼動脈・後交通動脈・前脈絡叢動脈が枝分かれし、前大脳動脈と中大脳動脈に...
ない‐ければ
[連語]《打消しの助動詞「ない」の終止形+接続助詞「ければ」。近世江戸語》仮定条件を表す「なければ」に先立って使わ...
ない‐けん【内見】
[名](スル) 1 内々に見ること。内覧。「委員会の報告を—する」 2 《「内部見学」の略》建物の内部を実際に見る...
ない‐けん【内検】
1 内々で取り調べること。下検分。 2 中世、風水害や虫害などで農作物が不作のとき、臨時に行った検注。
ない‐げ【内外】
[名](スル) 1 内と外。ないがい。「造り道十余町を見下して—に鳥居を立てたり」〈盛衰記・三三〉 2 奥向きと表...
ないげ‐くう【内外宮】
伊勢神宮の内宮と外宮。
ないげ‐てん【内外典】
《「ないげでん」とも》内典と外典。仏教とそれ以外の典籍。
ない‐げんかん【内玄関】
⇒うちげんかん
ない‐げんご【内言語】
声や文字となって外に現れない言語。思考や黙読などを言語活動の内面化したものとして説明した言い方。内語。
ない‐こ【内顧】
国・家などの内をかえりみること。「国内に威福の行われて—の患なかりしこと」〈福沢・文明論之概略〉
ない‐こう【内向】
[名](スル)心のはたらきが自分の内部に向かうこと。「—しがちな性格」「—的な人」⇔外向。
ない‐こう【内考】
律令制で、内位の人についての勤務評定。→外考(げこう)
ない‐こう【内攻】
[名](スル)病気が身体の表面に表れないで、内部に広がり悪くなること。精神的なものにもいう。「嫉妬心が—する」
ない‐こう【内航】
国内を航行すること。また、その航路。⇔外航。
ない‐こう【内訌】
内部の乱れ。内部の騒ぎ。うちわもめ。内紛。「四方を囲繞(いじょう)する政党の軍勢中に—を生じて」〈鉄腸・雪中梅〉
ない‐こう【内港】
港湾の内部にあり、乗客の乗下船や荷役を行う区域。⇔外港。
ない‐こう【内項】
比例式で、内側にある項。a:b=c:dではbとc。⇔外項。
ない‐こう【内腔】
管状あるいは袋状の器官の内側の空間。管腔。ルーメン。「小胞体の—」 [補説]医学では慣用的に「ないくう」という。
ない‐こう【乃公】
[代]⇒だいこう(乃公)
ないこう‐うんそう【内航運送】
内航海運業法で、櫓(ろ)や櫂(かい)で運転する船や漁船を除く船舶によって、国内の港の間で物品を運送すること。→内航...
ないこう‐かいうん【内航海運】
国内の港の間を航行する船舶によって貨物を運ぶこと。内航海運業法では「内航運送」として規定。 [補説]広義には、人の...
ないこう‐かいうんぎょう【内航海運業】
内航運送をする事業、および内航運送に使用する船舶の貸し渡しをする事業の総称。内航海運業法に規定。
ないこうかいうんぎょう‐ほう【内航海運業法】
内航運送の円滑で適確な運営を確保することによって、輸送の安全を確保し、内航海運業の健全な発達を図ることを目的とする...
ないこうかもん‐きょう【内行花文鏡】
中国、後漢代の銅鏡の一。半円状の弧形を内に向かうように連環状に連ねた文様をもつ。日本の弥生時代から古墳時代にかけて...
ない‐こうしょう【内交渉】
内々の交渉。非公式の交渉。
ないこう‐せい【内向性】
興味や関心が自己の内面に向けられ、主観的、内気・孤独で思慮深い反面、実行力・社交性に乏しい性格特性。⇔外向性。
ないこう‐せん【内航船】
内国航路を航行する船舶。⇔外航船。
ないこうせんぱくゆそう‐とうけい【内航船舶輸送統計】
船舶による国内の貨物輸送に関する実態に関する把握を目的とする、国の基幹統計。国土交通省が内航船舶輸送統計調査を行っ...
ないこうせんぱくゆそう‐とうけいちょうさ【内航船舶輸送統計調査】
内航船舶輸送統計を作成するために、国土交通省が行う基幹統計調査。一定規模以上の船舶を使用して貨物を輸送する事業所お...
ないこう‐てき【内向的】
[形動]興味や関心が自分の内部にばかり向かうさま。⇔外向的。
ないこう‐どうぶつ【内肛動物】
⇒曲形(きょくけい)動物
ないこう‐の‐せだい【内向の世代】
昭和45年(1970)前後に登場した若手作家の呼称。古井由吉(よしきち)・黒井千次・小川国夫など。文芸評論家の小田...
ない‐こうもんかつやくきん【内肛門括約筋】
肛門の周囲にある平滑筋。自律神経の支配を受ける不随意筋で、交感神経の刺激で収縮し、副交感神経の刺激で弛緩(しかん)する。
ないこう‐ゆそう【内航輸送】
国内の港と港の間を航行する船舶によって人や物を運ぶこと。輸送対象によって内航旅客輸送と内航貨物輸送に区分される。→...
ない‐こきゅう【内呼吸】
「細胞呼吸」に同じ。⇔外呼吸。
ない‐こく【内国】
その国のうち。国内。「—の人民」
ないこく‐かわせ【内国為替】
同一国内における貸借の決済や送金を現金の輸送によらず、送金為替・取立為替などによって行う方法。
ないこく‐こうろ【内国航路】
一国の領土内の航路。国内航路。
ないこく‐さい【内国債】
⇒内債
ないこく‐じん【内国人】
その国の国籍をもつ人。⇔外国人。「外国の士人又は—にても」〈福沢・福翁百話〉
ないこく‐ぜい【内国税】
国内の人や物に課せられる税。消費税・流通税・収得税など。
ないこく‐ほう【内国法】
国際私法上、渉外的法律関係の準拠法となる裁判所の所在地国の法律。