やまざくらのうた【山桜の歌】
若山牧水の第14歌集。大正12年(1923)刊行。
やま‐ざと【山里】
1 山間の村落。山村。 2 山村にある別荘。山荘。「宇治といふ所に、よしある—持(も)給へりけるに」〈源・橋姫〉 ...
やまざと‐びと【山里人】
山里に住む人。やまびと。「かの—は、らうたげにあてなる方の劣り聞こゆまじきぞかし」〈源・総角〉
やまざと・ぶ【山里ぶ】
[動バ上二]《「ぶ」は接尾語》山里のようである。田舎じみる。「—・びたる網代(あじろ)屏風などの、ことさらに事そぎ...
やま‐ざる【山猿】
1 山にすんでいる野生の猿。野猿(やえん)。 2 山に住む人や田舎者を、礼儀作法を知らない者としてあざけっていう語。
やま‐し
《「やまじ」とも》ハナスゲの別名。〈和名抄〉
やま‐し【山師】
1 鉱脈の発見・鑑定や鉱石の採掘事業を行う人。 2 山林の買付けや伐採を請け負う人。 3 投機的な事業で大もうけを...
やまし・い【疚しい/疾しい】
[形][文]やま・し[シク]《動詞「や(病)む」の形容詞化》 1 良心がとがめる。後ろめたい。「何も—・いことはし...
やま‐しぎ【山鷸】
シギ科の鳥。全長約35センチ。体はずんぐりし、褐色の複雑な斑紋があり、頭部に黒褐色の横帯がある。くちばしはまっすぐ...
やま‐しごと【山仕事】
1 山でする仕事。 2 山師のする投機的冒険的事業。やまごと。「之が信用出来ない—なら強(しい)てお勧め申しやあし...
やま‐しず【山賤】
「やまがつ1」に同じ。
やま‐した【山下】
1 山のした。山のふもと。 2 山の茂みの下かげ。「石走る—たぎつ山川の心くだけて恋ひや渡らん」〈金槐集・中〉
やました【山下】
姓氏の一。 [補説]「山下」姓の人物山下清(やましたきよし)山下耕作(やましたこうさく)山下新太郎(やましたしんた...
やました‐かげ【山下陰】
山のふもとの陰となる所。「尋ね来る人もやあると足引きの—に花ぞ残れる」〈国基集〉
やました‐かぜ【山下風】
山のふもとを吹く風。山おろしの風。「白雪の降りしく時はみ吉野の—に花ぞ散りける」〈古今・賀〉
やました‐きよし【山下清】
[1922〜1971]画家。東京の生まれ。児童養護施設の八幡学園で貼り絵を始める。18歳のときに出奔、全国を放浪。...
やました‐こうえん【山下公園】
神奈川県横浜市中区にある臨海公園。昭和5年(1930)の開園。面積約7万平方メートル。関東大震災からの復興事業とし...
やました‐こうさく【山下耕作】
[1930〜1998]映画監督。鹿児島の生まれ。時代劇・やくざ映画を多く手がけ、名手として高く評価された。代表作「...
やました‐しんたろう【山下新太郎】
[1881〜1966]洋画家。東京の生まれ。東京美術学校卒。パリでコランらに師事、ルノワールに傾倒し外光派の画風を...
やました‐じん【山下人】
⇒山下洞人
やました‐すみと【山下澄人】
[1966〜 ]小説家・劇作家。兵庫の生まれ。脚本家の倉本聰に師事。平成8年(1996)より劇団FICTION(フ...
やました‐つゆ【山下露】
山中の木々の枝や葉から落ちこぼれる露。また、山の下草に置く露。「ぬばたまの黒髪山を朝越えて—に濡(ぬ)れにけるかも...
やました‐どうじん【山下洞人】
昭和43年(1968)に、沖縄県那覇市山下町の洞窟遺跡で発見された化石人骨。女児の大腿骨(だいたいこつ)・腓骨(ひ...
やました‐みず【山下水】
山のふもとを流れる水。山かげを流れる水。「あしひきの—の木隠れてたぎつ心をせきぞかねつる」〈古今・恋一〉 [補説]...
やましたみず【山下水】
土屋文明の第7歌集。昭和23年(1948)刊。昭和20年(1945)6月から昭和21年(1946)末頃までの作品、...
やました‐みのる【山下実】
[1907〜1995]プロ野球選手・監督。兵庫の生まれ。高校野球で活躍後、慶大でも強打者として同校の黄金時代を築い...
やました‐やすひろ【山下泰裕】
[1957〜 ]柔道選手・指導者。熊本の生まれ。昭和52年(1977)当時の最年少記録で全日本選手権優勝。以後、同...
やましな【山科】
京都市東部の区名。東にある逢坂山峠は大津への交通の要地。天智天皇陵・坂上田村麻呂墓・勧修寺などがある。古くは「山階...
やましな【山科】
姓氏の一。 [補説]「山科」姓の人物山科言継(やましなときつぐ)
やましな‐く【山科区】
⇒山科
やましな‐ごぼう【山科御坊】
⇒山科別院(やましなべついん)
やましな‐ちょうるいけんきゅうじょ【山階鳥類研究所】
鳥類の調査・研究を行う公益財団法人。昭和7年(1932)山階芳麿(よしまろ)が私邸に建てた山階鳥類標本館を前身とし...
やましな‐でら【山階寺】
《はじめ山城国山階に建てられたところから》興福寺の旧称。
やましな‐ときつぐ【山科言継】
[1507〜1579]室町後期の公卿。有職故実に通じ、また、皇室財政維持のため奔走。日記に「言継卿記」がある。
やましな‐どうり【山階道理】
《藤原氏の氏寺、山階寺(興福寺)が藤原氏の権勢を頼んで無理を押し通したところから》非理非道が権力により道理としてま...
やましな‐の‐みや【山階宮】
旧宮家の一。元治元年(1864)伏見宮邦家親王の第1王子晃親王が創立。昭和22年(1947)宮号廃止。
やましな‐べついん【山科別院】
山科本願寺の跡地に建てられた東西両派の別院。西方に蓮如の墓がある。 京都市山科区にある浄土真宗本願寺派の寺。享保1...
やましな‐ほんがんじ【山科本願寺】
京都市山科区にあった浄土真宗の本山。山号は松林山。文明10年(1478)蓮如の創建。天文元年(1532)六角定頼お...
やましな‐りゅう【山科流】
衣紋(えもん)の流派。室町時代から山科家がつかさどった装束の製作・着用法。天皇・皇太子の装束調進・衣紋は原則として...
山師(やまし)の玄関(げんかん)
《山師は玄関を特にりっぱにするところから》外観ばかりがりっぱなこと。
やま‐しみず【山清水】
山にわき出る清水。《季 夏》「—ささやくままに聞入りぬ/たかし」
やま‐しゃくやく【山芍薬】
ボタン科の多年草。山地の林内に生え、高さ約50センチ。葉は3枚の倒卵形の小葉からなる複葉。4〜6月、白い花を上向き...
やま‐しゅう【山衆/山州】
下級の遊女。茶屋女。やましゅ。「言ひたいことも—の手前、客の手前も量りかね」〈浄・女腹切〉
やま‐しょうびん【山翡翠】
カワセミ科の鳥。全長28センチくらい。頭は黒、胸は白、背が青藍色で、腹と太いくちばしと脚が赤色。中国・東南アジアに...
やま‐しょく【山食】
《「山型食パン」の略》イギリスパンのこと。
やましろ【山城】
旧国名の一。五畿に属し、現在の京都府南東部にあたる。古くは「山背」と書いた。城州。
やましろ‐おんせん【山代温泉】
石川県加賀市山代にある温泉。泉質は単純温泉・硫酸塩泉。付近に九谷焼窯元や万松園がある。
やま‐しろぎく【山白菊】
キク科の多年草。山地に生え、高さ30〜90センチ。葉は長楕円形で互生し、ざらつく。秋、中央が黄で周囲が白色の頭状花...
やましろ‐の【山城の/山背の】
[枕]山城国鳥羽の地の意から、「とは」にかかる。「—とはにあひ見む」〈古今・恋四〉
やましろのおおえ‐の‐おう【山背大兄王】
[?〜643]飛鳥時代の皇族。聖徳太子の子。母は蘇我馬子の娘刀自古郎女(とじこのいらつめ)。推古天皇没後、蘇我蝦夷...