あお‐じ【青磁/青瓷】
平安時代に焼かれた、緑色の釉(うわぐすり)を表面にほどこした陶器。
あお‐じ【青鵐/蒿雀】
ホオジロ科の鳥。全長16センチくらい。背面は緑褐色で、腹面は黄色。北海道・本州の山地で繁殖し、冬季は平地に下りてく...
あお‐じく【青軸】
梅の一品種。枝・若葉・萼(がく)が緑色をし、花は一重または八重で純白。
あお‐じそ【青紫蘇】
シソの一品種。葉は両面とも緑色で、花は白色。葉と実は香りがいいので、日本では刺身のつまなどに用いる。西洋では観賞用...
あお‐じま【青縞】
紺色で無地の木綿織物。法被(はっぴ)・腹掛け・足袋などに用いる。
あお‐じゃしん【青写真】
1 露光により青色に発色する鉄塩類などを塗った感光紙に、原図をのせて焼き付ける複写技術。また、それで得られる青地に...
あお‐じる【青汁】
1 青い汁。生の緑葉野菜のしぼり汁。 2 ほうれんそうなどをゆでてすりつぶし、白味噌をまぜてこし、煮出し汁で伸ばした汁。
あお‐じろ・い【青白い/蒼白い】
[形][文]あをじろ・し[ク] 1 青みがかって白い。「—・い月の光」 2 血の気がない顔色である。「—・い顔」
青白(あおじろ)きインテリ
理屈ばかり多くて、実行力に乏しい知識人をあざけっていう言葉。昭和10年(1935)ごろ流行。
あお‐すいたい【青錐体】
「S錐体」の旧称。
あお‐すげ【青菅】
カヤツリグサ科の多年草。丘陵や低地に生える。高さ10〜40センチ。葉・茎は青緑色。春から夏にかけて淡黄白色の穂をつける。
あお‐すじ【青筋/青条】
1 青い色の筋。 2 皮膚の下に透けて見える静脈。
あおすじ‐あげは【青条揚羽】
アゲハチョウ科のチョウ。翅(はね)は黒色で、中央に青色の斑紋が連なる帯がある。幼虫はクスノキやタブノキの葉を食べる...
青筋(あおすじ)を立(た)・てる
顔面に静脈が浮き出るほど、ひどく怒ったり、興奮したりする。
あお‐すそご【青裾濃】
青色で、上の方を薄く、裾の方になるほど濃く染めたもの。
アオスタ
イタリア北西部、バッレダオスタ自治州の都市。同州の州都。アペニン山脈、モンテビアンコ(モンブラン)、モンテチェルビ...
あお‐すだれ【青簾】
1 青竹を細く割って編んだ新しいすだれ。《季 夏》「—髪にさはりて強からず/才磨」 2 牛車(ぎっしゃ)にかける、...
あお‐ず【青酢】
ゆでた青菜をすって、酢・みりん・砂糖・塩などをまぜて裏ごしにした調味液。
あお‐ずみ【青墨】
1 藍蝋(あいろう)を墨の形に作ったもの。藍墨(あいずみ)。 2 青みを加えた墨。せいぼく。
あお‐ず・む【青ずむ】
[動マ五(四)]青みをおびる。青くなる。「—・んだ冬の空が」〈独歩・武蔵野〉
あお‐ずり【青摺り】
1 「藍摺(あいず)り1」に同じ。 2 「青摺りの衣(きぬ)」の略。
あおずり‐の‐きぬ【青摺りの衣】
1 物忌みのしるしとして、白地に山藍(やまあい)の葉などで模様を青く型摺りにした衣。 2 祭礼などに東(あずま)遊...
あお‐せん【青線】
1 青い色の線。 2 「青線区域」の略。
あおせん‐くいき【青線区域】
営業許可なしに売春を行っていた飲食店街。特別地区として警察などの地図に青線で示されていた。昭和27年(1952)こ...
あお‐そ【青麻/青苧】
1 《茎が青いところから》麻のこと。 2 麻の茎の粗皮(あらかわ)。麻縄などを作る。 3 (青苧)麻の茎の皮をはい...
あお‐そこひ【青底翳】
緑内障(りょくないしょう)の俗称。
あお‐ぞら【青空】
1 晴れ上がって、青々と見える空。蒼天(そうてん)。碧空(へきくう)。「抜けるような—」 2 他の語に付いて、屋外...
あおぞら‐いちば【青空市場】
屋外に設けられた市場。青空市。
あおぞら‐きょうしつ【青空教室】
屋外での授業。特に、第二次大戦直後、戦火で校舎が焼失したため、屋外で行った授業。
あおぞら‐ぶんこ【青空文庫】
インターネットを利用して無料で公開されている電子図書館。著作権の切れた作品や作者から無償で提供された作品などを電子...
あお‐た【青田】
稲の苗が生育して青々としている田。また、まだ稲の実っていない7月下旬ごろの田。《季 夏》「山々を低く覚ゆる—かな/...
あお‐だ【箯輿】
《「あおた」「あうだ」とも》「あんだ(箯輿)」に同じ。
あおた‐うり【青田売り】
1 稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先売りすること。《季 夏》「せんすべもなくてわらへり—/楸邨」 2 造成...
あおた‐がい【青田買い】
1 稲の収穫前に、その田の収穫量を見越して先買いすること。→青田売買 2 企業が人材確保のため、卒業予定の学生の採...
あおた‐がり【青田刈(り)】
1 稲が未熟なうちに刈り取ること。 2 「青田買い2」に同じ。 [補説]2は、本来の言い方である「青田買い」の誤り...
あお‐だけ【青竹】
《「あおたけ」とも》 1 幹が青々としている竹。 2 染め色の名。鮮やかな緑色。 3 笛。「—を雲の上人吹きたてて...
あおだけ‐ふみ【青竹踏み】
《「あおたけふみ」とも》二つに割った竹の上に土踏まずを乗せ、足踏みをする健康法。足の裏に多くあるつぼを刺激し、疲れ...
あおた‐のぼる【青田昇】
[1924〜1997]プロ野球選手・コーチ・監督・野球解説者。兵庫の生まれ。昭和17年(1942)巨人に入団。戦後...
あおた‐ばいばい【青田売買】
稲の成熟する前の青田のうちから、その収穫高を見越して米の売買をすること。→黒田(くろた)売買 →白田(しろた)売買
あお‐たん【青短/青丹】
花札で、青色の短冊に牡丹(ぼたん)・菊・紅葉がそれぞれ組み合わされて描かれた札。また、その3枚がそろった役。あお。→赤短
あお‐たん【青緂】
白と青を交互に配した染め色や織り色。狩衣(かりぎぬ)や小直衣(このうし)の袖括(そでぐく)りの組緒(くみお)、几帳...
あお‐たん【青たん】
打ち身による青あざ。もと北海道方言。
あお‐だいしょう【青大将】
ナミヘビ科の無毒の蛇。全長1.5〜2.5メートルで、日本では最大。背面は青みがかった灰緑色で、脱皮前には2〜4本の...
あお‐だいず【青大豆】
「青豆1」に同じ。
あお‐だたみ【青畳】
1 表が新しくて青々として見える畳。 2 波の静かな青々とした海面などのたとえ。「—敷く相模灘(なだ)の上を」〈蘆...
あお‐だち【青立ち】
稲の穂が実らないまま立ち枯れになっていること。また、その稲。
あお‐だも
コバノトネリコの別名。
あおち【煽ち】
風が吹きあおること。また、その風。「—に売り場の火も消えて」〈浄・油地獄〉
あおち‐かぜ【煽ち風】
吹きあおる風。「蚊帳(かや)打ちあくる—」〈浄・薩摩歌〉
あおち‐びんぼう【煽ち貧乏】
扇であおられるように、いつも貧乏に追われていること。いくら稼いでも抜けられない貧しい状態。「これかや—といふなるべ...