かた‐け【片食】
[名]《「け」は食事の意。「かたげ」とも》朝夕どちらかの食事。江戸時代、一日に朝夕二度の食事が普通であったところか...
かた‐けい【片敬】
江戸時代、武家の会見のあいさつや書状などで、一方だけが相手に対して敬称を用いたこと。⇔諸敬(もろけい)。
かた‐けい【片系】
障害の発生に備えて、予備を一つ追加したシステムや機器における、どちらか一方の系統。→両系
かたけずり‐ばん【形削り盤】
刃物を往復させて工作物の平面を削る工作機械。シェーパー。
かたげ‐さく【片毛作】
湿地または深田のため、稲作のほかに裏作のできないこと。また、その耕地。→両毛作
かた‐げしょう【片化粧】
喪服の女性がする薄化粧。派手にならないよう紅を使わないのが原則だが、口紅は薄い色のものならよいとされる。
かた‐げっけい【過多月経】
経血の量が非常に多い月経。おおむね出血量が140または150ミリリットル以上のものを指し、しばしばレバーのような血...
かた・げる【担げる】
[動ガ下一][文]かた・ぐ[ガ下二]《「かた(肩)」の動詞化》 1 肩にのせる。になう。かつぐ。「錆びた鋸と桑剪(...
かた・げる【傾げる】
[動ガ下一][文]かた・ぐ[ガ下二]かたむける。かしげる。「端然と坐って、…小首を—・げていた」〈犀星・性に眼覚める頃〉
かた‐こ【片子】
1 1歳未満の子。あかご。「これは今年生まれ、—でおいりある」〈咄・醒睡笑・一〉 2 「加地子(かじし)1」に同じ。
かた‐こい【片恋】
一方だけが恋い慕うこと。片思い。 [補説]書名別項。→片恋
かたこい【片恋】
二葉亭四迷の翻訳小説。明治29年(1896)刊。ツルゲーネフの中編「アーシヤ」(1858年作)が原作。
かた‐こう【形鋼】
一定の断面形状をもつように圧延して作った長い鋼材。断面形状により、山形鋼・I形鋼・T形鋼・H形鋼・溝形鋼などという。
かた‐こし【肩輿】
轅(ながえ)を肩に担ぐ輿。けんよ。
かた‐こと【片言】
1 語られる言葉の一部分。へんげん。「—も聞きもらさない」 2 幼児や外国人などの話す、たどたどしい不完全な言葉。...
かた‐こと
[副]かたくて軽い物が触れ合って出る小さな音を表す語。「台所で—(と)音がする」
かたこと‐まじり【片言交じり】
片言をまじえて話すこと。「—の英語」
かた‐こびん【片小鬢】
片方の小鬢。近世、遊郭の制裁として男の片小鬢を剃り落とす風習があった。
かた‐こま【片駒】
将棋で、棋力の上の者が、飛車または角行を落として対局すること。一枚落ち。→駒落ち
かた‐こり【肩凝り】
肩の辺りがこわばって、重苦しく感じられる症状。
カタコンブ
初期キリスト教徒の地下墓所。キリスト教が迫害された当時は礼拝所として使用された。天井や壁には壁画や碑文が残されてい...
カタコンベ
⇒カタコンブ
カタコンベ‐デイ‐カプチーニ
イタリア南部、シチリア島、シチリア自治州の都市パレルモにある地下墓所。カトリック修道会フランチェスコ会の三独立分派...
かた‐ごころ【片心】
少しばかり心にかけること。少しの関心。「らうたげなる姫君の物思へる見るに、—つくかし」〈源・蛍〉
かた‐ごし【肩越し】
前にいる人の肩の上を越して物事をすること。「—にのぞき込む」
かたごしのこいびと【肩ごしの恋人】
唯川恵の恋愛小説。平成13年(2001)刊行。同年、第126回直木賞受賞。平成19年(2007)テレビドラマ化。
かた‐さ【硬さ】
1 硬いこと。また、その度合い。 2 心理学で、行動や思考が融通性に欠けること。
かた‐さがり【片下(が)り】
1 一方が他方より下がっていること。 2 着物の一方の裾が他方より下がっていること。
かた‐さがり【肩下(が)り】
書いた文字の右側が下がっていること。また、そのような文字。⇔肩上がり。
かた‐さき【肩先】
肩の、腕と接する辺り。肩口(かたぐち)。
かたさ‐しけん【硬さ試験】
工業材料をはじめとする物質の硬さ(硬度)を測定すること。対象となる材料特性により原理的に大きく3種類に分けられ、試...
かた‐さま【方様】
[代]二人称の人代名詞。女性が男性に対して軽い尊敬・親愛の情を込めて呼ぶ語。近世、多く遊女が用いた。あなたさま。「...
かた‐ざま【方様】
《「かたさま」とも》 1 方向。方角。「北の陣の—に歩み行くに」〈能因本枕・二四四〉 2 方面。向き。その筋。「今...
かた‐さ・る【片去る】
[動ラ四] 1 片側に寄る。「ぬばたまの夜床(よとこ)—・り」〈万・四一〇一〉 2 遠慮する。「いづかたにも皆こな...
かた‐ざくら【堅桜】
リンボク(橉木)の別名。
かたし【片し/片足】
《「かたあし(片足)」の音変化》 1 二つあるもののうちの一つ。片方。「薩摩下駄の—も投散されたる中に」〈紅葉・金...
かた‐し【型師】
鋳型をつくる人。鋳型師。
かた‐しお【堅塩/固塩】
精製してない固形の塩。きたし。「寒くしあれば—を取りつづしろひ」〈万・八九二〉
かたし‐がい【片し貝】
二枚貝の貝殻が離れて1枚になったもの。かたつがい。
かた‐しき【片敷き】
袖の片一方だけを敷いて、独り寂しく寝ること。「かへさむといふにつけても—の夜の衣を思ひこそやれ」〈源・玉鬘〉
かた‐しき【型式】
《「けいしき」とも》航空機・自動車・機械などで、特定の構造や外形などによって分類される型。モデル。「—証明」
かたしき‐ごろも【片敷き衣】
独り寝の衣。「岩の上の—ただ一重かさねやせまし峰の白雲」〈続古今・羇旅〉
かたしき‐してい【型式指定】
機械・機器・装置・設備などの製造業者や輸入業者が、新製品を生産・販売する際に、同一型式の製品のすべてが所定の基準に...
かたしき‐しょうめい【型式証明】
航空機の型式の設計に関して、構造・強度・性能が所定の基準に適合しているという証明。
かたしきにんしょう‐せいど【型式認証制度】
自動車製作者等が新型の自動車等の生産・販売を行う場合に、あらかじめ国土交通大臣に申請または届け出を行い、保安基準へ...
かた‐し・く【片敷く】
[動カ四]《昔、男女が共寝をするときには、互いの衣服を敷き交わして寝たことに対していう》自分の衣服だけを敷いて、独...
かた‐しぐれ【片時雨】
空の一方では時雨が降りながら、一方では晴れていること。《季 冬》
かたしな‐がわ【片品川】
群馬県北東部を流れる川。尾瀬沼南方と鬼怒沼山(標高2141メートル)西方に源を発し、沼田市の南で利根川に注ぐ。長さ...
かたし‐めぬき【片し目貫】
一対の目貫のうちの片方。または、それぞれつくりの違う目貫。
かた‐しゃぎり【片しゃぎり】
歌舞伎の下座音楽の一。太鼓と能管による囃子(はやし)。しゃぎりの楽器編成から大太鼓を除くのでいう。松羽目物(まつば...