きさ【象】
象(ぞう)の古名。「—出で来てその山を越しつ」〈宇津保・俊蔭〉
きさ【橒】
材木の木目(もくめ)の模様。「—の木に、鉄(くろがね)の脚つけたる槽(ふね)」〈宇津保・吹上上〉
き‐さ【詭詐】
うそをつくこと。偽ること。譎詐(きっさ)。「才変じて佞猾(ねいかつ)となり智移りて—となり」〈西周・明六雑誌一二〉
き‐さ【器差】
測定器が実際に示す値と本来示すべき値との差。測定器の製作過程から生じた誤差。
き‐さ【気差】
⇒大気差
き‐さ【機作】
しくみ。機構。メカニズム。
きさい【后】
「きさき(后)」の音変化。「帝、—の思しおきつるままにもおはしまさば」〈源・総角〉
き‐さい【忌祭】
故人の年忌の祭り。
き‐さい【奇才】
世にまれな、すぐれた才能。また、その才能の持ち主。「文壇の—」
き‐さい【奇祭】
独特の習俗をもった、風変わりな祭り。京都太秦(うずまさ)広隆寺の牛祭など。
き‐さい【既済】
物事がすでに済んでいること。また、借金などをすでに返済していること。きせい。「代金の—分」⇔未済。
き‐さい【既裁】
すでに裁決したこと。⇔未裁。
き‐さい【記載】
1 [名](スル)書類・書物などに書いて記すこと。「詳細は説明書に—されている」「—事項」 2 ある生物の分類群を...
き‐さい【起債】
[名](スル)国・地方公共団体・株式会社などが、財政資金や事業資金を調達するために債券を発行すること。
き‐さい【鬼才】
人間とは思えないほどの鋭い才能。また、その持ち主。「映画界の—」
き‐さい【揮灑】
[名](スル)思いのままに書画をかくこと。「—甚だ自由にして、真に波瀾老成の感ありき」〈蘆花・自然と人生〉
き‐さい【機才】
すばやく才気の働くこと。機敏な才知。「—が利く」
きさい‐きょかだんたい【起債許可団体】
地方債の発行に国の許可が必要となる地方公共団体。地方財政法により、自治体の収入に対する負債返済の割合を示す実質公債...
きさい‐しじょう【起債市場】
資金の需要者が国債・地方債・社債などの債券を発行して資金を調達する市場。国・地方公共団体・株式会社などの発行者、応...
きさい‐せいげんだんたい【起債制限団体】
地方債の発行が制限される地方公共団体。地方財政法により、自治体の収入に対する負債返済の割合を示す実質公債比率が25...
きさい‐の‐みや【后の宮】
1 「きさきのみや1」に同じ。「二条の—にて白き大袿(おほうちき)を賜はりて」〈後撰・春上・詞書〉 2 「きさきの...
きさい‐ばら【后腹】
「きさきばら」に同じ。「—のは、いづれともなく気高く清げにおはします中にも」〈源・匂宮〉
きさい‐ぶんがく【記載文学】
文字で書き記された文学。→口承文学
きさかた【象潟】
秋田県にかほ市の地名。旧町名。日本海に面する。もとは入り江で、八十八潟九十九島と形容される景勝地であったが、文化元...
きさ‐がい【象貝】
キサガイ科の二枚貝。殻長2センチくらい。貝殻は前後によくふくらんでハート形をし、黄白色。本州中部以南の浅海の砂底にすむ。
きさき【后/妃】
1 天皇の正妻。皇后および中宮。また、皇太后や後宮(こうきゅう)の女御(にょうご)・更衣(こうい)などをいう場合も...
き‐さき【気先】
気力の発するところ。気勢。「—をくじく」
き‐さき【機先】
1 前兆。前触れ。「入込吉日今参り、奴とお針の—もよし」〈浄・亀山噺〉 2 「きせん(機先)」に同じ。
きさき‐がね【后がね】
《「がね」は接尾語》将来、后になるはずの人。后の候補者。「かういふ幸ひ人の腹の—こそまた追ひすがひぬれ」〈源・少女〉
きさき‐の‐みや【后の宮】
1 皇后の住居。また、その宮殿。きさいのみや。「—に宴し給ふ」〈北野本天武紀〉 2 皇后・中宮の敬称。きさいのみや...
きさきのみや‐の‐つかさ【后の宮職】
律令制における皇后付きの役所。中務(なかつかさ)省の管轄。皇后宮職(こうごうぐうしき)。中宮職(ちゅうぐうしき)。...
きさき‐ばら【后腹】
后の腹から生まれたこと。また、その皇子・皇女。きさいばら。「時の帝(みかど)の御妹、…—におはします」〈宇津保・藤...
きさき‐まち【后町】
《「町」は宮殿内の区画の意》皇后・女御(にょうご)などの居所。宮中の常寧殿(じょうねいでん)のこと。きさいまち。「...
きさき‐もの【期先物】
先物取引で、受渡期日が近くないもの。⇔期近物(きぢかもの)。
き‐さく【奇策】
人の予想もしない奇抜なはかりごと。奇計。「—を講じる」「—妙案」
き‐さく【詭策】
敵をだます計略。詭計。
き‐さく【気さく】
[形動][文][ナリ]人柄がさっぱりしていて、こだわらないさま。気取りがなく親しみやすいさま。「—な人柄」「—に話...
ぎ‐さく【戯作】
《「きさく」とも》「げさく(戯作)」に同じ。「八文字屋が草紙、其磧(きせき)自笑の—多かる中に」〈浮・妾形気・序〉
きさ・ぐ【刮ぐ/削ぐ】
[動ガ下二]けずりおとす。「𧏛貝比売(きさがひひめ)—・げ集めて」〈記・上〉
きさげ
《動詞「刮(きさ)ぐ」の連用形からか》機械ややすりで仕上げた工作物の面を、人手でさらに精密に仕上げるのに用いる削り...
きさご【細螺/喜佐古/扁螺】
ニシキウズガイ科の巻き貝。内海の砂泥地に埋もれて群生する。貝殻は低円錐状で、殻径3センチくらい。殻表は青黒色にタイ...
きさご‐はじき【細螺弾き】
キサゴの貝殻を散らして、指ではじき当てる子供の遊び。おはじき。きしゃごはじき。
き‐ささげ【木豇豆】
ノウゼンカズラ科の落葉高木。樹皮は黒褐色、葉は大きく、キリの葉に似る。夏、漏斗状で先の5裂した淡黄色の花を円錐状に...
き‐さつ【季札】
[前575ころ〜前485ころ]中国、春秋時代の呉の王子。その才徳によって兄たちから位を譲られたが、固辞して清節を守...
き‐さつ【貴札】
相手を敬って、その手紙をいう語。貴翰(きかん)。
きさ‐の‐おがわ【象の小川】
奈良県吉野郡吉野町、象山(きさやま)の麓を流れる喜佐谷川の古称。宮滝で吉野川に合流。[歌枕]「昔見し—を今見ればい...
キサ‐ハワーニ
⇒キッサカワニ
きさぶろういちだい【貴三郎一代】
有馬頼義の小説。昭和39年(1964)刊。昭和40年(1965)、増村保造監督により「兵隊やくざ」のタイトルで映画...
き‐さま【貴様】
[代]二人称の人代名詞。 1 男性が、親しい対等の者または目下の者に対して用いる。また、相手をののしる場合にも用い...
き‐さめ【樹雨】
木の葉や枝についた霧が水滴となって落ちること。また、その水滴。