いとけ‐な・い【幼い/稚い】
[形][文]いとけな・し[ク]《「ない」は意味を強める接尾語》おさなくて小さいさま。あどけない。「—・い子」 [派...
いと‐げ【糸毛】
1 「糸毛の車」の略。 2 「糸威(いとおどし)」に同じ。
いとげ‐の‐くるま【糸毛の車】
牛車(ぎっしゃ)の屋形の表を色糸で飾ったもの。主に女性用。地位により青糸毛・紫糸毛・赤糸毛などがある。毛車(けぐるま)。
いと‐こ【愛子】
愛する人。いとしい人。人に親しみをこめて呼びかける語。「—やの妹の命」〈記・上・歌謡〉
いとこ【従兄弟/従姉妹】
父または母の兄弟姉妹の子。おじ・おばの子。 [補説]自分との年齢の上下関係や性別によって「従兄」「従弟」「従姉」「...
いとこ‐あわせ【従兄弟合(わ)せ】
いとこどうしを結婚させること。
いとこ‐おい【従兄弟甥】
自分のいとこの息子。いとこ違い。
いとこ‐おおおじ【従兄弟大伯父/族伯祖父】
祖父母のいとこにあたる男性。
いとこ‐おおおば【従兄弟大伯母/族伯祖母】
祖父母のいとこにあたる女性。
いとこ‐おじ【従兄弟伯父】
父母のいとこにあたる男性。いとこ違い。
いとこ‐おば【従兄弟伯母】
父母のいとこにあたる女性。いとこ違い。
いと‐こき【糸扱き】
手縫いで、縫い進んだあと、指先の腹で糸をしごき、布がつれないようにすること。
いとこ‐ちがい【従兄弟違い】
1 父母のいとこ。いとこおじ。いとこおば。 2 自分のいとこの子。いとこおい。いとこめい。
いとこどうし【いとこ同志】
《原題、(フランス)Les cousins》フランス映画。1959年公開の白黒作品。シャブロルの監督・脚本による青...
従兄弟(いとこ)同士(どうし)は鴨(かも)の味(あじ)
いとこどうしが夫婦になったときの情愛の深さは、鴨の肉の味のようによいものである。
いとこ‐に【従兄弟煮】
小豆・牛蒡(ごぼう)・芋・カボチャなどを、堅いものから順に入れ、醤油か味噌で味をつけた煮物。おいおい(甥々)めいめ...
いとこベット【従妹ベット】
《原題、(フランス)La Cousine Bette》バルザックの小説。1846年発表。「人間喜劇」の「パリの生活...
いとこ‐めい【従兄弟姪】
自分のいとこの娘。いとこ違い。
いと‐ごんにゃく【糸蒟蒻】
《「いとこんにゃく」とも》細くひものように切ったこんにゃく。また、しらたき同様、こんにゃく粉をこねて湯の中に細く突...
いと‐さばき【糸捌き】
1 糸の取り扱い方。 2 琴や三味線などの弾き方。「巧みな—」
いと‐さん
(関西地方で)良家の女児または娘の敬称。お嬢さま。いとさま。いとはん。
いと‐ざくら【糸桜】
シダレザクラの別名。《季 春》「ゆき暮て雨もる宿や—/蕪村」
いとし・い【愛しい】
[形][文]いと・し[シク]《「いとおしい」から》 1 かわいく思うさま。恋しく慕わしい。「—・いわが子」「—・い...
いとし‐ご【愛し子】
かわいがっている子供。大切にしている子。
いとしず‐せん【糸静線】
糸魚川静岡構造線の略称。
いと‐しば【糸芝】
コウライシバの別名。
いとしぼ・い
[形]《「いとほしい」の「ほし」を逆さまにした語か。近世語》いたわしい。ふびんである。「折角(せっかく)恋になされ...
いとしま【糸島】
福岡県の西端にある市。古代には伊都国(いとのくに)があった地との説が有力。怡土(いと)城跡・志登(しと)支石墓群な...
いとしま‐し【糸島市】
⇒糸島
いとしま‐はんとう【糸島半島】
福岡県西部、玄界(げんかい)灘に突き出た半島。東部は福岡市西区、西部は糸島市に属する。更新世の初めに島と陸地の間の...
いとし・む【愛しむ】
[動マ五(四)]「いとおしむ」に同じ。「命を—・む」
いと‐しも
[副] 1 《副詞「いと」+連語「しも」から》非常に。きわめて。「—悔しう思ひ給へらるる折多くなむ」〈源・須磨〉 ...
いとしもな・し
取り立てて言うほどでもない。「—・き人にむつばんは、よしなくこそ」〈沙石集・四〉
いとし‐らし・い【愛しらしい】
[形][文]いとしら・し[シク]かわいらしい。「何から何まで—・いと思わぬところは御座りませぬ」〈露伴・プラクリチ〉
いと‐しん【糸心/糸芯】
1 糸を芯とした蝋燭(ろうそく)。糸心蝋燭。 2 ランプの芯で、細い糸状のもの。
いと‐じゃく【糸尺】
凹凸のある建築物の表面を糸などを使って測った長さ。塗装工事などで、建築物の表面積の算出に利用する。
いと‐じょう【怡土城】
福岡県糸島市にあった城。新羅(しらぎ)に対する防備のために神護慶雲2年(768)に完成。伊都氏のいたという高祖山の...
いと‐じり【糸尻】
「糸底」に同じ。
いと‐じるし【糸印】
裁縫で、布地の縫い目の目印として、糸を縫いつけたもの。
いと‐すかし【糸透かし】
透かし彫りの一。糸のような細い部分を残して彫る方法。鍔(つば)などに用いる。
いと‐すぎ【糸杉】
ヒノキ科の常緑高木。高さ約45メートルにも達する。樹皮は灰褐色。葉はうろこ状で十字形につく。材は建築・船舶・楽器な...
いとすぎ【糸杉】
《原題、(チェコ)Cypřiše》ドボルザークの歌曲集。全18曲。1865年作曲。モラビアの詩人モラフスキーの同名...
いとすぎとげっけいじゅ【糸杉と月桂樹】
《原題、(フランス)Cyprès et lauriers》サン=サーンスのオルガンと管弦楽のための作品。1919年...
いと‐すじ【糸筋】
1 糸の筋。糸。また、糸のように細く長いもの。「—ほどの光」「涙の—」 2 物事の筋道。「事柄の経過の—を整理して...
いと‐すすき【糸薄】
ススキの変種。葉や茎が糸のように細い。園芸用。《季 秋》
意(い)と◦する
(多く、あとに打消しの語を伴って用いる)気にとめる。心配する。「失敗も—◦せずやり抜く」
異(い)とするに足(た)り◦ない
ことさら不思議に思ったり、驚いたりすることではない。「実力からすれば、決勝進出は何も—◦ないことだ」
偉(い)とするに足(た)・る
十分に賞賛する価値がある。まさに偉大であると言える。「—・る功績」
いと‐せんそう【伊土戦争】
⇒イタリアトルコ戦争
いと‐ぞうがん【糸象眼】
象眼で、地金に文様や文字を細く彫り、そこに糸状の他の金属をはめ込む技法。