いり‐はま【入(り)浜】
塩田の一。満潮面よりも低い海岸に海水を流入させて製塩する法。江戸初期から瀬戸内海で発達。⇔揚げ浜。
いりはま‐けん【入(り)浜権】
すべての国民が自由に海岸に立ち入り、海水浴や魚介類の採取などを享受できる権利。
いり‐ひ【入(り)日】
沈もうとする太陽。夕日。落日。
いりひ‐かげ【入(り)日影】
夕日の光。「涼しさよ白雨(ゆふだち)ながら—/去来」〈曠野〉
いりひ‐なす【入り日なす】
[枕]入り日のように、の意から、人の死をいう「隠(かく)る」にかかる。「—隠りにしかば」〈万・四六六〉
いり‐びたり【入(り)浸り】
いりびたること。「友人宅に—の毎日」
いり‐びた・る【入(り)浸る】
[動ラ五(四)] 1 長い時間水の中につかっている。 2 自宅以外の家・場所などにいつづける。「酒場に—・る」
いり‐びゃくしょう【入(り)百姓】
江戸時代、荒れ地などの多い村で、他村から移住させて耕作にあたらせた農民。→入(い)り小作
いり‐ふね【入(り)船】
港にはいってくる船。⇔出船(でふね)。
いり‐ほが【入り穿】
[名・形動ナリ] 1 和歌・俳諧などで、あまり技巧を加えすぎて味わいをそこなうこと。「初めの五文字いま少し—なるべ...
いり‐ぼし【熬り干し】
小魚を塩水でゆでて干しあげたもの。熬り子。煮干し。
いり‐まい【入り米】
1 収入。実入り。いりまえ。「身の—は上田(じゃうでん)の田畠の世話をやきやめば」〈浄・宵庚申〉 2 失費。物いり...
いり‐まい【入舞】
1 「入綾(いりあや)」に同じ。 2 物事の終わり。「東国、北国も乱れたり。…世既に至極せり。—にや」〈盛衰記・二八〉
いり‐まじ・る【入(り)交じる】
[動ラ五(四)]さまざまのものがまじり合う。「大小の粒が—・る」「喜びと悲しみの—・った感情」
いり‐まち【入(り)待ち】
1 警察関係での隠語。 ㋐閉店前に店に入って隠れ、閉店後に金品を盗んで、翌日開店後に出て行く手口。 ㋑住人の留守中...
イリマニ‐さん【イリマニ山】
《Illimani》⇒イイマニ山
いり‐まめ【煎り豆/炒り豆】
1 大豆・ソラマメなどを煎ったもの。 2 「豆煎り」に同じ。
煎(い)り豆(まめ)に花(はな)が咲(さ)く
衰えていたものが、再び勢いを盛り返すことのたとえ。また、あるはずのないことが実現することのたとえ。煎り豆が生える。
いり‐みだ・れる【入(り)乱れる】
[動ラ下一][文]いりみだ・る[ラ下二]多くのものがまじりあって混乱する。「情報が—・れる」
いり‐むぎ【煎り麦/炒り麦】
⇒麦焦(こ)がし
いり‐むこ【入(り)婿】
婚姻により、他家の女の夫としてその家の籍に入ること。また、その人。婿養子。入夫(にゅうふ)。いりうど。
いり‐め【入(り)目】
[名・形動] 1 費やした金高。経費。出費。「種々(さまざま)の—を幾晩かかかって漸く調べあげた積り書」〈露伴・五...
いり‐めし【煎り飯/炒り飯】
煎った飯。焼き飯。チャーハン。
いり‐もの【煎り物/炒り物】
1 肉類・野菜などを煎りつけたもの。または、油でいためたもの。 2 豆・麦・米などを煎ったもの。煎り米・煎り豆など。
いり‐も・む【いり揉む】
[動マ四] 1 入り乱れて押し合う。また、天候などが荒れ狂う。「終日(ひねもす)に—・みつる雷(かみ)の騒ぎに」〈...
いり‐もや【入母屋】
屋根の形式の一。上部は切妻(きりづま)造りのように二方へ勾配(こうばい)をもち、下方は寄せ棟造りのように四方へ勾配...
いりもや‐づくり【入母屋造(り)】
入母屋屋根をもつ建物。唐招提寺(とうしょうだいじ)講堂など。
いりもや‐はふ【入母屋破風】
入母屋屋根の破風。
イリャンプ‐さん【イリャンプ山】
《Illampu》⇒イヤンプー山
いりや【入谷】
東京都台東区北部の地名。鬼子母神(きしもじん)を本尊とする真源寺の朝顔市は有名。
メチニコフ
[1845〜1916]フランスの生物学者。ロシアに生まれ、フランスに帰化。パスツール研究所長。食細胞現象を発見する...
レーピン
[1844〜1930]ロシアの画家。大胆なリアリズムで社会の矛盾を描き、民衆の啓蒙(けいもう)のために各地で展覧会...
エレンブルグ
[1891〜1967]ソ連の小説家。たびたび西欧に滞在。鋭い時代感覚と柔軟な知性をもって多彩な文学活動を展開。小説...
いり‐やき【煎り焼(き)/炒り焼(き)】
たれをつけた肉や魚などを、鍋で水気がなくなるまで焼くこと。また、その料理。
イリヤッド
→イリアス
プリゴジン
[1917〜2003]ベルギーの物理学者・化学者。ロシアの生まれ。非平衡熱力学、統計力学の分野で業績を残した。19...
イリヤプロローク‐せいどう【イリヤプロローク聖堂】
《Tserkov' Il'i Proroka/Церковь Ильи Пророка》ロシア連邦西部、ヤロスラブ...
いり‐やまがた【入山形】
1 紋所の名。「入」の字を山形に図案化したものを、二つ左右から打ち違えたもの。 2 遊女の等級の記号に1を用いたも...
いりやま‐ふだ【入山札】
贈り物とする樽酒に添える木札。上部は山形で、「入」の形に細板が組んである。贈り主の名などを書く。
い‐りゅう【移流】
大気・海水中の水蒸気・塩分などの物質や圧力・温度・エネルギーなどの物理量が、その流れによって運ばれること。普通は、...
い‐りゅう【慰留】
[名](スル)退こうとする人をなだめて、思いとどまらせること。「辞意を表明した会長を—する」
い‐りゅう【遺留】
[名](スル) 1 所持品などを置き忘れること。「犯行現場に証拠の品を—する」 2 死後に残すこと。
いりゅう‐ぎり【移流霧】
暖かく湿った空気が冷たい地面や海面上を移動するとき、下層が冷却されて生じる霧。
いりゅう‐ひん【遺留品】
1 死後に残した品物。遺品。「亡父の—を整理する」 2 持ち主が忘れていった品物。「犯人の—」
いりゅう‐ぶん【遺留分】
相続人のために法律上確保された一定割合の相続財産。被相続人の遺言の自由を制限することにはなるが、遺族の生活保障のた...
イリュミナシオン
ランボーによる詩の作品群。1872年から1874年ごろにかけて書かれた散文詩・自由詩からなる。1875年にベルレー...
イリュリア‐ご【イリュリア語】
《Illyrian》インド‐ヨーロッパ語族に属する古代の言語。バルカン半島その他の地方で話されていたとされる。アル...
イリュージョン
1 幻影。幻想。 2 錯覚。特に、芸術作品における意識的な錯覚。 3 奇術・手品の公演で、大がかりな舞台装置や演出...
いり‐ゆ【煎り湯/炒り湯】
湯の中に煎り米を入れて、その香りを移したもの。吸い物に用いる。
い‐りょう【井料】
1 中世、農民が灌漑(かんがい)施設を利用するとき、用水権を持つ荘園領主などに納入した使用料。 2 中世、領主が灌...