いち‐や【一夜】
1 日暮れから翌朝までの間。ひと晩。「眠れないままに—が明ける」 2 ある晩。「—友と語り明かす」
いちや‐かざり【一夜飾り】
門松などを大晦日(おおみそか)に飾りつけること。年神(としがみ)に対して誠意に欠ける、また、葬儀の準備を連想させる...
いちや‐ぎり【一夜切り】
一晩限りの遊興。「—に身を売れば」〈浮・一代女・六〉
いち‐やく【一役】
1 一つの役目。〈日葡〉 2 能で、シテ・ワキや、小鼓・大鼓・太鼓・笛などの重要な役。
いち‐やく【一躍】
[名](スル) 1 1回跳躍すること。ひととび。「馬はおびえて—し、姫は辛うじて鞍にこらえたり」〈鴎外・文づかひ〉...
いちやく‐がしら【一役首】
文楽人形で、その役のためだけにつくられた首(かしら)。景清(かげきよ)や玉藻の前など。 [補説]文楽ではふつう、一...
いちやく‐そう【一薬草】
ツツジ科の常緑多年草。山野の樹陰に生え、高さ約20センチ。葉は根際につき、長い柄をもち、円形または広楕円形で厚く、...
いちや‐けんぎょう【一夜検校】
1 江戸時代、千両の金を官に納めることで、検校の位を授けられた人。 2 急に金持ちになること。また、その人。にわか...
いちや‐こじき【一夜乞食】
金持ちが急に貧乏になること。また、その人。⇔一夜大尽(いちやだいじん)。
いちや‐ざけ【一夜酒】
「ひとよざけ」に同じ。
いちや‐じょう【一夜城】
豊臣秀吉が小田原城を攻める時に一夜で築いたという、箱根石垣山の城。
いちや‐ずし【一夜鮨】
軽く塩をした小魚または魚の小片と塩飯とを交互に重ね、一晩押しをして味をなじませた鮨。酢飯と酢締めの魚とを用いるもの...
いちや‐だいじん【一夜大尽】
急に大金持ちになること。また、その人。にわか分限(ぶげん)。⇔一夜乞食(こじき)。
いちや‐づくり【一夜作り】
1 一夜のうちにものを作ること。また、そのもの。 2 間に合わせに大急ぎで作ること。また、そのもの。
いちや‐づけ【一夜漬(け)】
1 一晩だけ漬けた漬物。早漬け。「蕪(かぶ)の—」 2 間に合わせに一晩で急いで準備した仕事や勉強。「—の試験勉強...
いちや‐づま【一夜妻】
《一夜だけの妻の意》遊女。娼婦。ひとよづま。
いちや‐どうふ【一夜豆腐】
冬の寒い屋外に一夜置いて作る凍り豆腐。一夜凍り。
いちやなぎ‐とし【一柳慧】
[1933〜2022]作曲家・ピアニスト。兵庫の生まれ。昭和29年(1954)、米国のジュリアード音楽院に留学。の...
いちや‐ひゃくしゅ【一夜百首】
漢詩・和歌などを一夜に100種の題目で100首詠むこと。題目を定めない場合もある。
いちや‐ぼし【一夜干し】
軽く塩を振った魚などを、一晩外気に当てて干すこと。また、そのもの。
い‐ちゅう【移駐】
[名](スル)軍隊などが、他の場所に移動して駐屯すること。「他基地に—する」
い‐ちゅう【意中】
心の中に思っていること。心の中。「—を明かす」
いちゅう‐の‐ひと【意中の人】
心の中でひそかに思いさだめている人。特に、結婚相手として恋しく思っている異性。
いち‐ゆう【一揖】
[名](スル)《「揖」は両手を胸の前で組み合わせて行う敬礼の意》軽くおじぎをすること。一礼。「合掌して、やがて笠を...
い‐ちょ【遺著】
1 後世にのこされた著書。 2 著者の死後に出版された著作。
い‐ちょう【イ調】
音楽で、イ音を主音として構成された調子。また、それに基づく曲。
い‐ちょう【医長】
病院で各科の主任の医師。
い‐ちょう【胃腸】
消化器官の胃と腸。「—薬」
い‐ちょう【帷帳】
1 室内に垂れ下げて隔てとする布。とばり。垂れ絹。 2 幕をめぐらして作戦計画を立てる所。本営。本陣。帷幄(いあく)。
い‐ちょう【異朝】
外国の朝廷。外国。⇔本朝。
い‐ちょう【移牒】
[名](スル)管轄の違う他の役所などへ文書で通知すること。また、その通知。
い‐ちょう【移調】
[名](スル)演奏上の都合から、楽曲の形をそのままにしながら、原曲より高く、または低く音域を移し変えること。
い‐ちょう【萎凋】
1 衰えしぼむこと。 2 製茶の工程で、茶葉を採取後にしおれさせること。紅茶やウーロン茶などで行う。
いちょう【銀杏/公孫樹/鴨脚樹】
1 イチョウ科の裸子植物。一科一種。落葉高木で、高さ約30メートルに達する。葉は扇形で中央に裂け目があり、秋に黄葉...
いちょう‐あし【銀杏脚】
膳(ぜん)などの、脚の末が広くイチョウの葉の形をしたもの。
いちょう‐いも【銀杏芋】
ナガイモの栽培品種。芋が扁平でイチョウの葉の形をしている。
いちょう‐うきごけ【銀杏浮苔】
ウキゴケ科のコケ。沼や水田に浮遊し、長さ1〜1.5センチ、幅4〜8ミリで、二股(ふたまた)状に分かれ、表面は青緑色...
いちょう‐えん【胃腸炎】
胃腸が炎症を起こし、腹痛・嘔吐(おうと)・下痢などの症状を呈する病気の総称。胃腸カタル。
いちょう‐かい【銀杏会】
地域ごとに活動する東京大学卒業生の同窓会。東京銀杏会・北海道銀杏会・ニューヨーク銀杏会など。→赤門学友会 [補説]...
いちょう‐かおり【伊調馨】
[1984〜 ]レスリング選手。青森の生まれ。平成16年(2004)アテネオリンピックで金メダルを獲得。以後、北京...
いちょう‐がえし【銀杏返し】
女性の髪形の一。鬢(びん)・髱(たぼ)・前髪を束ねた髪を左右二つに分けて、低い髷(まげ)を作ったもの。江戸末期から...
いちょう‐がしら【銀杏頭】
江戸時代の男性の髪形の一。髷(まげ)のはけ先をイチョウの葉のような形に広げた結い方。
いちょう‐がた【銀杏形】
イチョウの葉のような形。半円形を中央で二分した形。
いちょう‐がっき【移調楽器】
楽譜に記された音と実際に出す音の高さが異なる楽器。クラリネット・ホルン・トランペットなど、管楽器に多い。
いちょう‐がに【銀杏蟹】
イチョウガニ科のカニ。甲は幅約10センチ、扇形をし暗褐色で、前縁に三角形状のとげが並ぶ。東京湾以南の海底にすむ。
いちょう‐ぎり【銀杏切り】
大根・人参などを縦四つに切り、さらにそれを端から横に薄く切ること。また、その切ったもの。イチョウの葉の形に似る。
いちょう‐くずし【銀杏崩し】
女性の髪形の一。銀杏髷(まげ)の変形で、浅葱(あさぎ)または紫の縮緬(ちりめん)を髷に巻き込んだもの。幕末の江戸で...
いちょう‐ごけ【銀杏苔】
イチョウウキゴケの別名。
いちょう‐ば【銀杏羽】
オシドリの雄の両翼にあるイチョウの葉の形の羽。風切り羽の内側の一対が発達したもので、橙(だいだい)色。思い羽。剣羽...
いちょう‐ば【銀杏歯】
下駄の歯で、イチョウの葉のように、下が広がったもの。