うち‐きょう・ずる【打(ち)興ずる】
[動サ変][文]うちきょう・ず[サ変]非常におもしろがる。熱中する。うちきょうじる。「トランプに—・ずる」
うち‐きら・す【打ち霧らす】
[動サ四]霧・雨・雪などが、空を一面に曇らせる。「—・し雪は降りつつ然(しか)すがに吾家(わぎへ)の園に鶯(うぐひ...
うち‐きり【打(ち)切(り)】
1 途中でやめにすること。中止。「審議を—にする」 2 碁・花札などを、打ち終わること。
うちきり‐ごさ【打(ち)切(り)誤差】
途中で計算を止めることによって生じる数値計算上の誤差のこと。コンピューターによる数値計算で、計算を繰り返すことによ...
うちきり‐ほしょう【打(ち)切(り)補償】
労働基準法による災害補償の一。業務上の傷病が療養開始後3年を経過しても治らない場合、使用者が平均賃金の1200日分...
うち‐き・る【打(ち)切る】
[動ラ五(四)] 1 物事を中途でやめにする。中止する。「交渉はこれで—・る」 2 強く切る。断ち切る。「弓—・り...
うち‐きん【内金】
売買代金や請負報酬などの一部として前払いされる金銭。契約時の内金は、手付けの性質をもつ場合も少なくない。
うち‐きん【打(ち)金】
値段の異なる二つの品物を交換するとき、その差額分として支払う金銭。
うち‐ぎき【打ち聞き】
1 ちょっと聞くこと。ふと聞き込んだ話。「深き筋思ひ得ぬほどの、—にはをかしかなりと耳もとまるかし」〈源・常夏〉 ...
うちぎきしゅう【打聞集】
平安末期の仏教説話集。下巻だけ、長承3年(1134)の写本が現存する。作者未詳。漢字片仮名交じりの文体で書かれ、イ...
うち‐ぎぬ【打衣】
1 《砧(きぬた)で打って光沢を出した衣の意》袿(うちき)の一種。表着(うわぎ)の下、重ねの袿の上に着用。貴族の女...
うち‐ぎらい【内嫌い】
家にいることを嫌い、外出ばかりしたがること。また、そのような人。出好き。⇔外嫌い。
うちくい
沖縄の八重山諸島などで使われる伝統的な大判の布。風呂敷のようにものを包むほか、女性が頭にかぶるなどして使われる。
うち‐く・う【打ち食ふ】
[動ハ四]さっさと食べる。無雑作に食べる。「精進(さうじ)物のいとあしきを—・ひ」〈枕・七〉
うち‐くず・す【打(ち)崩す】
[動サ五(四)] 1 考え方・雰囲気などをこわす。「古い観念を—・す」 2 野球で、連続して安打を打ち、相手の投手...
うち‐くだ・く【打(ち)砕く】
[動カ五(四)] 1 強い力で壊す。粉々にする。「氷を—・く」 2 物事を徹底的にこわしてだめにする。「自負心を—...
うち‐くっ・す【打ち屈す】
[動サ変]元気なくふさぎ込む。がっくりと気落ちする。「侍従、大夫などのあながちに—・したるさま、いと心苦しければ」...
うち‐くつろ・ぐ【打ち寛ぐ】
[動ガ五(四)]からだも心もゆったりと楽にする。のんびりする。「—・いで語らう」
うち‐くわ・す【打ち食はす】
[動サ下二]矢をしっかりと弓につがえる。「中差し取って—・せ、よっ引(ぴ)いて…ひゃうふっと射て」〈平家・一一〉
うち‐くび【打(ち)首】
罪人の首を切る刑罰。斬罪(ざんざい)。斬首(ざんしゅ)。
うち‐くら【内蔵】
《「うちぐら」とも》 1 三蔵(さんぞう)の一。古代、朝廷の官物を収納した倉庫。うちつくら。うちのくら。 2 母屋...
うち‐くん・ず【打ち屈ず】
[動サ変]「うちくっす」の音変化。「かかる者は、—・じたるこそあはれなれ、うたても華やかなるかな」〈能因本枕・九一〉
うち‐ぐ・す【打ち具す】
[動サ変] 1 ちゃんとそろっている。きちんと備わる。「親—・し、さしあたりて世の覚えはなやかなる御方々」〈源・桐...
うち‐ぐもり【内曇(り)】
1 上下に雲形(くもがた)を漉(す)き出した鳥の子紙。色紙や短冊に用いる。普通は上を青く、下を紫にするが、凶事には...
うち‐ぐり【打ち栗】
かち栗を蒸し、砂糖を加え、つぶして平たくした菓子。近世、甲斐の名産。
うち‐ぐり【内刳り】
木彫り、特に木彫仏の造像技法の一。内部をくりぬき、空洞にすること。木が乾燥して割れるのを防ぐ効果がある。
うち‐ぐるま【内車】
1 機械の内側に装置した車輪。⇔外車(そとぐるま)。 2 自家用の人力車。
うち‐ぐるわ【内郭】
城の内部にさらに築かれた郭。また、それに囲まれた区域。→外郭(そとぐるわ)
うち‐けし【打(ち)消し】
1 そうではないと言うこと。否定。 2 文法で、1の意を表す言い方。文語では助動詞「ず」「じ」「まじ」、口語では助...
うちけし‐せん【打(ち)消し線】
⇒取り消し線
うち‐け・す【打(ち)消す】
[動サ五(四)] 1 そうではないと言う。否定する。「辞任のうわさを—・す」 2 消し去る。聞こえなくする。「こが...
うち‐けはい【内気配】
1 取引で、立ち会い時間外に予想してつけられる相場。 2 近く正式に取引される予定の未公開株などに、予想でつけられ...
うち‐けんち【内検地】
江戸時代、幕府の命によって行われる検地に対して、藩内限りで独自に実施された検地。→検地
うち‐げいこ【内稽古】
師匠が弟子を自宅に来させて行うけいこ。⇔出稽古(でげいこ)。
うち‐げいしゃ【内芸者】
遊女屋・料理屋などが抱えておく芸者。
うち‐ゲバ【内ゲバ】
《ゲバは「ゲバルト」の略》主に学生運動の諸派間あるいは一組織内での対立から起こる実力抗争。
うち‐げんかん【内玄関】
家族など、主に内輪の人が日常出入りするのに使う玄関。ないげんかん。⇔表玄関。
うち‐こ【打(ち)粉】
1 刀剣の手入れに用いる砥粉(とのこ)。 2 汗取りのために皮膚につける粉。汗取りの粉。天花粉の類。 3 そば・う...
うち‐こう【内校】
出版社などに校正刷りを見せる前に、印刷所が内部で校正をすること。
うち‐こさく【内小作】
江戸時代、地主の家で、住み込みの下男などが主家の田地の一部を、一定期間小作したこと。
うち‐こし【打(ち)越し】
1 連歌・連句で、付句の前々句のこと。付句をする場合、この句と題材、趣向が似ることを嫌う。 2 (1をしゃれて用い...
うちこし‐ざけ【打ち越し酒】
酒宴の席で、席順などによらず、名ざしで杯を差すこと。「酔(よ)ひのまぎれに年一つ—の二年酔(にねんゑひ)かな」〈虎...
うちこし‐だるき【打(ち)越し垂木】
社寺建築で、母屋から向拝柱(こうはいばしら)の上に架け渡した垂木。
うち‐ことば【打(ち)言葉】
(「話し言葉」「書き言葉」に対して)携帯電話やパソコンのキーを使って(打って)書かれた語句・語法。また、その文章。...
うちこ‐ないしんのう【有智子内親王】
[807〜847]平安初期の女流漢詩人。嵯峨(さが)天皇の皇女。初代の賀茂斎院となった。その詩は「経国集」に採録。
うち‐こぼ・る【打ち零る】
[動ラ下二]こぼれる。あふれる。「—・るる涙のあつくてかかるに」〈かげろふ・中〉
うち‐こみ【打(ち)込み】
1 たたいて中へ入れること。「杭(くい)の—」 2 物事に熱中すること。また、人にほれこむこと。「仕事への—はすさ...
うち‐こ・む【打(ち)込む】
[動マ五(四)] 1 上から強くたたいて中へ入れる。「くぎを—・む」 2 ㋐球技で相手の陣などに球を打って入れる。...
うち‐ころ・す【打(ち)殺す】
[動サ五(四)] 1 たたき殺す。「棒で—・す」 2 (「撃ち殺す」「射ち殺す」とも書く)弾丸や矢を命中させて殺す...
うち‐こわし【打(ち)壊し/打ち毀し】
1 たたいたりしてこわすこと。 2 江戸中期以降、凶作や買い占めなどで生活難におちいった民衆が、集団で米屋・高利貸...