うそつき‐の‐パラドックス【嘘吐きのパラドックス】
⇒エピメニデスのパラドックス
嘘吐(うそつ)きは泥棒(どろぼう)の始(はじ)まり
悪いと思わないで嘘をつく人は、泥棒をするのも平気になるということ。
嘘(うそ)で固(かた)・める
嘘ばかりで話などをまとめる。「—・めた報告書」「—・めた世渡り」
嘘(うそ)と坊主(ぼうず)の頭(あたま)はゆったことがない
《「嘘を言う」と「頭を結う」を掛けた洒落(しゃれ)》これまで嘘をついたことがない。
うそ‐どり【鷽鳥】
「うそ(鷽)」に同じ。
うそ‐なき【嘘泣き】
[名](スル)泣くふりをすること。なきまね。そらなき。「物をねだって子供が—する」
嘘(うそ)にも
1 たとえ本心ではなくてもという気持ちを表す。「—済まないという言葉ぐらい言ってもいいではないか」 2 (下に打消...
うそ‐ね【嘘寝】
[名](スル)「空寝(そらね)」に同じ。
うそ‐の‐かわ【嘘の皮】
うわべをとりつくろった全くの嘘。嘘であることを強めていう。
うそのみ【嘘の果】
有島生馬の小説。大正8年(1919)、雑誌「解放」創刊号に掲載。単行本は大正10年(1921)刊。
うそ‐はずか・し【うそ恥づかし】
[形シク]なんとなく恥ずかしい。どことなく恥ずかしい。「しなだれ寄ればしなだれて、—・しい昼日中」〈浄・栬狩剣本地〉
うそ‐はっけんき【嘘発見器】
心理学の実験器械で、緊張や感情の動揺などによって皮膚の電気抵抗が変わることを利用して、例えば被疑者の供述がうそかど...
うそ‐ばらだ・つ【うそ腹立つ】
[動タ四]わけもなく腹が立つ。むやみと腹が立つ。「昔を思ひ出し、—・って」〈浮・一代男・三〉
うそ‐ひめ【鷽姫】
ウソの別名。
うそ‐ふき【嘯】
狂言面の一。口笛を吹くように、口をとがらした形の面。蚊・タコ・キノコなどの精、案山子(かかし)などに用いる。里神楽...
うそ‐ぶ・く【嘯く】
[動カ五(四)]《「嘯(うそ)吹く」が原義》 1 とぼけて知らないふりをする。「そんなことがあったかね、と平気な顔...
うぞ‐ぶる・う【怖震ふ】
[動ハ四]《「うぞ」は「おぞ」の音変化》恐ろしさに身震いする。「下女もうろたへ、小菊を囲うて—・ふ」〈浄・油地獄〉
おそ‐まつり【獺祭(り)】
⇒だっさい(獺祭)
うそ‐む・く【嘯く】
[動カ四]「うそぶく」に同じ。〈新撰字鏡〉
嘘(うそ)も方便(ほうべん)
嘘は罪悪ではあるが、よい結果を得る手段として時には必要であるということ。
うそ‐や・ぐ
[動ガ四]《「うぞやく」とも》鼻がくすぐったくなる。おかしくて笑いたくなる。「鼻が—・いでをかしきぞ」〈沙石集・四〉
ウソリエ‐シビルスコエ
ロシア連邦中部の都市。アンガラ川沿いに位置し、河港を有す。シベリア鉄道が通る。古くから塩の産地であり、20世紀半ば...
ウソリエ‐ソリカムスコエ
ロシア連邦の都市ベレズニキの旧称。
うそりやま‐こ【宇曽利山湖】
青森県北部、下北半島の恐山にある湖。面積2.5平方キロメートル。宇曽利湖。恐山湖。
嘘(うそ)を言(い)え
《嘘を言うなら勝手に言え、こちらではわかっているぞ、の意》嘘を言う相手をとがめたり、話の内容に疑義をはさんだりする...
うそん【烏孫】
中国漢代から南北朝期にかけて、天山山脈の北方に住んでいたトルコ系とみられる遊牧民族。はじめ匈奴(きょうど)に服して...
ウゾ
⇒ウーゾ
うぞう‐むぞう【有象無象】
1 取るに足りない種々雑多な人々。多く集まったつまらない連中。「—の輩(やから)」 2 「有相無相」に同じ。
うた【歌/唄】
1 拍子と節をつけて歌う言葉の総称。また、それを歌うこと。神楽歌・催馬楽(さいばら)・今様(いまよう)から、現今の...
うた‐あわせ【歌合(わ)せ/歌合】
左右に分けた歌人の詠んだ歌を左右1首ずつ出して組み合わせ、判者(はんじゃ)が批評し、その優劣を競う遊戯。平安初期以...
うたあんどん【歌行灯】
泉鏡花の小説。明治43年(1910)発表。能楽宗家の養子喜多八を主人公に、芸術至上主義と神秘主義とが融合した境地を描く。
うたい【謡】
《動詞「うた(歌)う」の連用形から》能の詞章。また、これに節をつけて謡うこと。観世・宝生・金春(こんぱる)・金剛・...
う‐だい【有待】
《「うたい」とも》仏語。人間のからだ。衣食などの助けによって初めて保たれるところからいう。
うたい‐あ・げる【歌い上げる/謳い上げる】
[動ガ下一][文]うたひあ・ぐ[ガ下二] 1 詩や歌・文章などにじょうずに表現する。「ヒューマニズムを—・げた作品...
うたい‐こう【謡講】
謡曲仲間が日を決めて集まり稽古をする会。
うたい‐ざ【謡座】
⇒地謡座(じうたいざ)
うたい‐ぞめ【謡初め】
新年に謡曲の謡い始めをする儀式。室町時代に始まり、江戸時代には幕府の盛大な儀式であった。《季 新年》「敷舞台拭き清...
うた‐いだし【歌出】
管弦の遊びで、歌をうたいはじめること。また、その音頭をとる人。「左の—は右京大夫実利」〈天徳歌合〉
うたい‐だし【歌い出し】
歌いはじめること。また、歌の最初の部分。
うたい‐て【歌い手】
1 歌をうたう人。また、職業として歌をうたう人。歌手。 2 詩歌を作る人。
うたい‐ぼん【謡本】
謡曲の詞章を書き、節付けの譜を傍記した本。謡曲を謡うためのテキストで、時代・流儀により体裁は多様。
うたい‐め【歌い女】
歌や踊りで酒席などに興を添える女性。うため。
うたい‐もの【歌い物/唄い物/謡物】
日本の声楽曲の一系統で、詞章の内容よりも曲節に重点を置くもの。神楽歌・催馬楽(さいばら)・朗詠・今様(いまよう)・...
うたい‐もんく【謳い文句】
広告や効能書きなどで、人の注意や興味を引くために長所・効果などを強調した言葉。キャッチフレーズ。
うた・う【歌う/謡う/唄う/謳う】
[動ワ五(ハ四)] 1 音楽的な高低・調子などをつけて発声する。「歌を—・う」「ピアノに合わせて—・う」 2 (「...
うた・う【訴ふ】
[動ハ下二]《「うったふ」の促音の無表記》うったえる。「病を神霊に—・ふるは」〈徒然・一七一〉
うた‐うたい【歌歌い/歌唄い/歌謡い】
1 歌をうたうのを職業とする人。歌手。 2 歌舞伎で、長唄をうたう人。特に、立唄(たてうた)と脇唄(わきうた)以外...
うた‐うら【歌占】
1 巫女(みこ)や男巫(おとこみこ)が神慮を和歌で告げること。また、その歌による吉凶判断。「男巫(みこ)の候が、小...
うたうら【歌占】
謡曲。四番目物。観世十郎元雅作。歌占を業とする渡会家次(わたらいいえつぐ)が、白山の麓で子の幸菊丸と再会し、神がか...
うたえ【訴へ】
「うったへ」の促音の無表記。「—を断ることに情(まこと)を得給ふ」〈武烈紀〉