かきね‐つづき【垣根続き】
1 垣根が長く続いていること。また、その垣根。 2 垣根を隔てにして隣り合っていること。隣家。
かきね‐りょうすけ【垣根涼介】
[1966〜 ]小説家。長崎の生まれ。平成12年(2000)「午前三時のルースター」でサントリーミステリー大賞を受...
かきのき‐きんすけ【柿木金助】
江戸中期の盗賊。正徳2年(1712)大凧(おおだこ)にからだを結びつけて名古屋城天守閣に登り、金の鯱(しゃちほこ)...
かきのきのあるいえ【柿の木のある家】
壺井栄による小説。昭和19年(1944)に刊行された長編作品「海のたましひ」をもとに改作した中編で、昭和24年(1...
かき‐の・ける【掻き退ける】
[動カ下一][文]かきの・く[カ下二]手先で左右に押しのける。手ではらうようにして物をどける。「人を—・けて歩く」
かき‐のこ・す【書(き)残す】
[動サ五(四)] 1 書いてあとに残す。「遺言を—・す」 2 書くべきことを書かないで残す。「時間不足で後半を—・す」
かき‐の‐ころも【柿の衣】
1 山伏などが着る柿色の衣。「皆—に笈(おひ)を掛け」〈太平記・五〉 2 「柿衣(かきそ)1」に同じ。
かき‐のし【書き熨斗】
贈り物の上包みに、熨斗をつける代わりに「のし」と書いたもの。
かきのしま‐いせき【垣ノ島遺跡】
北海道函館市にある縄文時代早期の遺跡。長さ190メートルに及ぶ大規模な盛り土遺構のほか、漁網用の石錘(せきすい)(...
かき‐のぞき【垣覗き】
垣根の間から中をのぞくこと。また、物事の一部だけを見ること。「只うわべのみを—して努々(ゆめゆめ)それを羨む勿れ」...
かき‐の‐たね【柿の種】
カキの種子に似せた、唐辛子を利かせた醤油味のあられ。
かき‐の‐たみ【部曲/民部】
⇒かきべ
かきのは‐ずし【柿の葉鮨】
軽く握ったすし飯に塩さばの薄切りをのせ、柿の葉で包んで押したもの。奈良県吉野地方などの郷土料理。
かき‐の‐へた【柿の蔕】
朝鮮茶碗の一。鉄分の多い砂まじりの土で作り、青みがかったガラス様の釉(うわぐすり)をかけたもの。伏せた形や色が柿の...
かきのへたむし‐が【柿の蔕虫蛾】
マイコガ科のガ。翅(はね)の開張14ミリくらい。灰褐色の細い翅(はね)をもち、前翅の先に黄色帯がある。幼虫は柿の蔕...
かき‐のぼ・る【掻き登る】
[動ラ五(四)]物に手をかけて登る。「杉林のところから—・って来たのよ」〈康成・雪国〉
かき‐のめ・す【掻きのめす】
[動サ四]うまく言いくるめて相手の心を迷わす。「多三郎を—・させ、息子を深みへ引き込む魂胆」〈伎・色読販〉
かき‐の‐もと【柿の本】
1 正統の和歌。また、それを詠む一派。歌聖柿本人麻呂にちなんで名づけた。 2 正統の連歌。有心(うしん)連歌。→栗の本
かきのもと‐じんじゃ【柿本神社】
柿本人麻呂を祭神とする神社。終焉の地とされる島根県益田市や兵庫県明石市などにある。人丸神社。
かきのもと‐の‐しゅう【柿の本の衆】
和歌的な優雅な連歌を作った人々の称。有心連歌衆。有心衆。→栗の本の衆「よき連歌を—と名づけられ、わろきをば栗の本の...
かきのもと‐の‐ひとまろ【柿本人麻呂】
万葉集の代表的歌人。三十六歌仙の一人。持統・文武両天皇に仕えた。長歌の形式を完成するとともに、短歌も数多く残し、後...
かき‐のれん【柿暖簾】
柿色に染めたのれん。特に、江戸初期、下級の遊女屋で用いた。転じて、下級の遊女の異称。かきのうれん。
かき‐はら・う【掻き払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 勢いよく横に打ち振る。「白い薄雲が刷毛先(はけさき)で—・った痕(あと)の様に」〈漱石・三...
かき‐はん【書(き)判】
昔の文書の末尾に書いた署名。特に草書体で書かれたものを草名(そうみょう)とよび、さらに図案化された書体のものを花押...
かき‐はん【描(き)版】
写真を利用せず、直接手がきによって製版した平版。石版または金属版上に脂肪性インクでかく。
かき‐ばし【掻き箸】
嫌い箸の一。食器に口をつけ、箸で食物をかきよせて口に入れること。
かき‐ひげ【書き髭/描き髭】
1 仮面にじかにかいたひげ。→植え髭 2 付けひげをせず油墨などでひげをかくこと。また、そのひげ。
かき‐ひたし【柿浸し】
柿を切り刻んで酒に浸したもの。一説に、干し柿をすり下ろして水や酒に浸しておいたもの。「—の汁をものの葉につけて参ら...
かき‐びん【掻き鬢】
江戸初期における武家の若者の髪の結い方の一。耳の上から前髪の際までの髪を一緒にかきあげて高く束ねたもの。
かき‐ふ・す【掻き伏す/掻き臥す】
[動サ四]伏す。うつぶす。横になる。また、うつむいて姿勢を低くする。「心安く思ひて、—・して逃ぐるを」〈今昔・二三...
かき‐ぶね【牡蠣船】
1 カキを採取する船。 2 川岸に船をつなぎ、カキ料理を食べさせる屋形船。江戸時代に広島産のカキを積んでゆき大坂で...
かき‐ぶり【書(き)振り】
文章や文字を書くようす。また、書いたものの感じ。「堂々とした—」
かき‐べ【部曲/民部】
律令制以前における豪族の私有民。それぞれ職業を持ち、蘇我部・大伴部のように主家の名を上に付けてよばれた。大化の改新...
かき‐ほ【垣穂】
垣根。垣。「山がつの—荒るともをりをりにあはれはかけよ撫子(なでしこ)の露」〈源・帚木〉
かき‐ほん【書(き)本】
1 筆で書いた本。写本。 2 語り役者が、独特の大文字で節付けを書いた浄瑠璃正本(しょうほん)。 3 講談などで語...
かき‐ま【垣間】
垣のすきま。「春されば卯の花腐(くた)し我が越えし妹(いも)が—は荒れにけるかも」〈万・一八九九〉
かき‐まぎらわ・す【書き紛らはす】
[動サ四]だれの筆跡かわからないように書く。「そこはかとなく—・したるも」〈源・夕顔〉
かき‐まぎ・る【掻き紛る】
[動ラ下二]紛れて人目につかない。平凡である。「世の常の覚えに—・れたれば」〈源・薄雲〉
かき‐まく・る【書き捲る】
[動ラ五(四)]非常な勢いで文字や文章などを書き続ける。「あちこちに原稿を—・る」
かき‐ま・ず【書き交ず】
[動ザ下二]いろいろなことをまぜて書く。また、いろいろの字体をまぜて書く。「消息文(せうそこぶみ)にも仮名(かんな...
かき‐まぜ【掻き混ぜ/掻き雑ぜ】
1 かきまぜること。また、そのもの。 2 通り一遍であること。ありふれていること。ふつう。「いと及びなく心尽くさざ...
かき‐ま・ぜる【掻き混ぜる/掻き雑ぜる】
[動ザ下一][文]かきま・ず[ザ下二] 1 かきまわして一つにまぜ合わせる。混合させる。「砂利とセメントを—・ぜる...
かきま・みる【垣間見る】
[動マ上一]「かいまみる」に同じ。
かき‐まめ【籬豆】
フジマメ・インゲンマメ・クロマメ・エンドウなどの俗称。
かき‐まゆ【描(き)眉】
墨で眉をかくこと。また、かいた眉。
かき‐まわ・す【掻き回す】
[動サ五(四)] 1 手や道具をある物の中に入れて、ぐるぐるまわす。「風呂の湯を—・す」 2 中のものをいじって、...
かき‐みそ【牡蠣味噌】
細かく切ったカキの身を、砂糖・味醂(みりん)などで調味した味噌と合わせて煮つめたもの。宮城県松島の名物。
かき‐みだ・す【掻き乱す】
[動サ五(四)] 1 かき回すようにして乱れさせる。「髪を—・す」 2 落ち着きのある状態を、混乱させる。「秩序を...
かき‐みだ・る【書き乱る】
[動ラ四]とりとめもなく書き散らす。「げにそこはかとなく—・り給へるしもぞ」〈源・明石〉
かき‐みだ・る【掻き乱る】
[動ラ四]心の平静や物事のまとまりが失われる。「いとど心のうちは—・りて」〈狭衣・四〉 [動ラ下二]「かきみだれる...