かみ‐かえり【神帰り】
陰暦10月晦日(みそか)、または11月1日に、出雲大社に集まった神々が、それぞれの国に帰ること。また、その日。《季 冬》
かみかえり‐づき【神帰(り)月】
陰暦11月の異称。「神無月(かんなづき)(陰暦10月)に出雲(いずも)大社に集まった神々がもとの国に帰ってくる月」...
かみ‐かくし【神隠し】
《「かみがくし」とも》 1 子供・娘などが、突然行方不明になること。山の神や天狗(てんぐ)などの仕業と信じられてい...
かみ‐かけて【神掛けて】
[連語]神に誓って。絶対に。決して。神以(しんもっ)て。「—うそは申しません」
かみ‐かざり【髪飾り】
髪を飾るもの。櫛(くし)・笄(こうがい)・かんざし・リボンなど。
かみ‐かしら【髪頭】
《「かみがしら」とも》 1 頭の髪。「毎日—も自ら梳(す)きて」〈浮・永代蔵・二〉 2 頭部。あたま。「—より爪先...
かみ‐かぜ【神風】
1 神が吹き起こすという風。特に、元寇(げんこう)の際に吹いた激しい風。 2 第二次大戦末期、日本軍の特別攻撃隊...
かみかぜ‐タクシー【神風タクシー】
昭年三十年代に交通規制を無視して走りまわったタクシーの俗称。
かみかぜ‐の【神風の】
[枕]《古くは「かむかぜの」》「伊勢」にかかる。「—伊勢の浜荻(はまをぎ)折りふせて」〈新古今・羇旅〉
かみかぜ‐や【神風や】
[枕]「伊勢」「五十鈴川」「山田の原」「玉串の葉」など、伊勢神宮や神に関係のある語にかかる。「—伊勢路を行けば」〈...
かみ‐かたち【髪形/髪容/髪貌】
1 髪のかたち。かみがた。特に、髪を結ったようす。髪の結いぶり。 2 頭髪と顔だち。
かみ‐かぶり【紙冠】
陰陽師(おんようじ)や法師が、祈祷(きとう)のとき額につける三角の紙。中世以後、死者につけさせる風習が生じた。紙烏...
かみかまがり‐じま【上蒲刈島】
広島県南部、瀬戸内海の芸予諸島中の島。呉市南東部にある。面積19平方キロメートル。島中央部に七国見(ななくにみ)山...
かみがや‐つり【紙蚊帳吊】
カヤツリグサ科の多年草。高さ2〜3メートル。茎は三角柱で、葉は鱗片(りんぺん)状。夏、茎の先に枝を広げ、淡褐色の花...
かみ‐から【神柄】
「かむから」に同じ。
かみかわ【上川】
北海道中央部の総合振興局。局所在地は旭川市。 北海道中央部、上川郡の地名。石狩川上流、大雪山北麓に位置し、南部に層...
かみかわ‐しちょう【上川支庁】
上川総合振興局の旧称。
かみかわ‐そうごうしんこうきょく【上川総合振興局】
⇒上川
かみかわ‐ちょう【上川町】
⇒上川
かみかわ‐ぼんち【上川盆地】
北海道中央部の盆地。気候は内陸性。米作が盛ん。旭川市がある。
かみ‐かんむり【髪冠】
漢字の冠の一。「髪」「髭(ひげ)」などの「髟」の称。かみがしら。
かみ‐がかり【上掛(か)り】
能のシテ方の五流のうち、観世(かんぜ)流・宝生(ほうしょう)流をいう。発生当時、下掛(しもが)かりの奈良に対して京...
かみ‐がかり【神懸(か)り/神憑り】
1 神霊が人に乗り移ること。また、その状態やその人。かむがかり。かんがかり。 2 極端に論理を飛躍させたり、科学的...
かみ‐がか・る【神懸(か)る/神憑る】
[動ラ五(四)]神霊が人のからだに乗り移る。また、人が普通と違うようすになることにもたとえていう。「急に—・った言...
かみ‐がき【神垣】
1 神域を他と区別するための垣。神社の周囲の垣。玉垣(たまがき)。瑞垣(みずがき)。斎垣(いがき)。 2 神社の建物。
かみがき‐の【神垣の】
[枕]神が鎮座する所の意の「みむろ」、地名の「みむろの山」にかかる。「—みむろの山の榊葉は」〈古今・神遊びの歌〉
かみ‐がくれ【神隠れ】
1 神の姿が見えなくなること。「木綿四手(ゆふしで)に立ち紛れて、—になりにけりや」〈謡・賀茂〉 2 誰にも気づか...
かみ‐がしら【髪頭】
「髪冠(かみかんむり)」に同じ。
かみ‐がた【上方】
《「上(かみ)」は皇居のある方角の意》京都およびその付近一帯をさす語。また広くは畿内地方。京阪地方。関西地方。「—...
かみ‐がた【髪形/髪型】
切ったり結ったりして整えた髪の形。かみかたち。ヘアスタイル。
かみ‐がた【紙形】
1 仏像の形を描いて、新造・修理の際に雛形としたもの。 2 紙に描いた肖像画の下絵。
かみがた‐うた【上方唄/上方歌】
江戸時代に京坂で流行した三味線歌。組歌・長歌・端歌・手事物(てごともの)・芝居唄・浄瑠璃物・作物(さくもの)などが...
かみがた‐え【上方絵】
京坂で刊行された浮世絵版画。江戸の特産であった版画を江戸絵とよぶのに対していう。役者絵が多い。大坂絵。→江戸絵
かみがた‐かぶき【上方歌舞伎】
⇒上方狂言(かみがたきょうげん)
かみがた‐きょうげん【上方狂言】
京坂で発達した上方色の豊かな歌舞伎狂言。元禄期(1688〜1704)の和事(わごと)系狂言、宝暦期(1751〜17...
かみがた‐ご【上方語】
上方で使われる言葉。特に、江戸時代以降、京都・大坂を中心に使われた言葉。上方言葉。→江戸語
かみがた‐ざいろく【上方才六】
「上方贅六(ぜいろく)」に同じ。
かみがた‐じょうるり【上方浄瑠璃】
京坂で起こり、語り広められた浄瑠璃。義太夫・一中(いっちゅう)・文弥(ぶんや)・宮古路(みやこじ)・薗八(そのはち...
かみがた‐すじ【上方筋】
上方方面。また、江戸幕府による区分で、五畿内および近江(おうみ)・丹波・播磨(はりま)の8か国。
かみがた‐ぜいろく【上方贅六】
《「かみがたざいろく」の音変化》江戸っ子が上方の人をののしっていう語。
かみがた‐ばなし【上方咄】
⇒上方落語
かみがた‐ぶんがく【上方文学】
江戸時代文学の一区分。元禄期(1688〜1704)を頂点として京坂で行われた町人文学。生命力にあふれた文学で、井原...
かみがた‐まい【上方舞】
京坂に起こり、発達した舞踊のこと。能の舞を源とし、静かで跳躍が少なく、地歌を伴奏とするものが多い。→京舞 →地歌舞
かみがた‐もの【上方者】
上方に生まれ、住む人。上方出身の人。
かみがた‐らくご【上方落語】
上方を中心に発達した落語。江戸中期の露の五郎兵衛と米沢彦八を祖とする。見台(けんだい)を前へ置き、張り扇と小拍子を...
かみ‐がたり【神語り】
神が人に乗り移って神意を告げること。神託。「さもあらたなる飛行を出だして、—するこそ恐ろしけれ」〈謡・巻絹〉
かみがた‐りょうり【上方料理】
乾物・野菜・豆腐・湯葉・麩(ふ)・白身の魚などを材料とする京都の料理。魚介類を多く用いる大阪の料理を含めていうこと...
かみ‐ガッパ【紙ガッパ】
桐油紙(とうゆがみ)で作ったカッパ。江戸時代の庶民の雨具。
かみがみのいただき【神々の山嶺】
夢枕獏による山岳小説。エベレストの無酸素登頂に挑む男の姿を描く。平成6年(1994)から平成9年(1997)にかけ...
かみがみのしゅくえん【神々の祝宴】
《原題、(イタリア)Festino degli Dei》ジョバンニ=ベリーニの絵画。カンバスに油彩。縦170センチ...