事(こと)終(お)わ・る
1 事が落着する。「そのたびの議定、—・らで」〈仮・伊曽保・下〉 2 息が絶える。死ぬ。「念仏四、五遍唱へ、つひに...
こと‐おんな【異女】
ほかの女。妻以外の情人である女。他(あだ)し女。「—に思ひつきて、思ひ出でずなり侍りにけり」〈後拾遺・雑中・詞書〉
コトカ
フィンランド南部の都市。ヘルシンキの東約120キロメートル、フィンランド湾に注ぐキュミ川河口に位置する。市域は本土...
こと‐かき【事欠き】
1 ある物が不足したり欠如したりしていること。また、物がなくて不自由すること。「昔は天子も諸侯も師匠といふ者あり。...
こと‐か・く【事欠く】
[動カ五(四)] 1 物が不足する。なくて不自由する。「食べる物にも—・く始末」 2 (「…にことかく」の形で用い...
こと‐かけ【事欠け】
1 「事欠き1」に同じ。「いかに—なればとて、いつの程よりかく物毎をさもしくなしぬ」〈浮・一代男・一〉 2 「事欠...
こと‐かた【異方】
別の所。別の方面。「しばし、—にやすらひて参り来む」〈源・葵〉
こと‐かたら・う【言語らふ】
[動ハ四]言葉を交わす。語り合う。「音にのみ聞けば悲しなほととぎす—・はむと思ふ心あり」〈かげろふ・上〉
事(こと)適(かな)・う
物事が思いどおりになる。何不自由なく満足している。「いみじく徳あるが妻になりて、よろづ—・ひてぞありける」〈宇治拾...
言(こと)通(かよ)・う
言葉が通じる。思いが通じる。「まれにも—・ひ給ふべき御あたりをも、さらに馴れ給はず」〈源・蓬生〉
こと‐かわ・る【事変(わ)る】
[動ラ五(四)]ようすが違う。趣が変わる。「以前とは—・ってカラフルな制服が多くなった」
こと‐がき【事書(き)】
1 文書で「一、…の事」という書式で書くこと。また、その書式で書いたもの。箇条書き。 2 古文書学の用語。公文書の...
事(こと)がな笛(ふえ)吹(ふ)かん
《事が起こったら笛を吹いてはやしたてようの意から》何か事件が起こればそれに乗じようと待ち構えていることをいう。「さ...
事(こと)が延(の)びれば尾鰭(おひれ)が付(つ)く
物事は、長引くと余計なことが付け加わり、面倒になる。
こと‐が‐はま【琴ヶ浜】
島根県中部、大田(おおだ)市西部にある砂浜。日本海沿岸の弓状になった約2キロメートルの白砂海岸。砂を踏んで歩くとキ...
こと‐がま・し【事がまし】
[形シク]仰々(ぎょうぎょう)しい。ことごとしい。大げさだ。「その体(てい)—・しく出で立ちたり」〈曽我・九〉
こと‐がま・し【言囂し】
[形シク]言葉が多い。口やかましい。うるさい。「さがなく—・しきも、しばしは、なまむつかしう」〈源・夕霧〉
こと‐がみ【琴頭】
琴の頭の方。⇔琴尾(ことじり)。
こと‐がら【言柄】
歌などの、言葉の品位や趣。「今の世の人の詠みぬべき—とは見えず」〈徒然・一四〉
こと‐がら【事柄】
1 物事の内容・ようす。また、物事そのもの。「調べた—を発表する」「新企画に関する極秘の—」「重大な—」 2 《「...
こと‐き【異木】
別の木。ほかの木。「桐の木の花…、—どもと等しう言ふべきにもあらず」〈枕・三七〉
こと‐き・れる【事切れる】
[動ラ下一][文]ことき・る[ラ下二] 1 息が絶える。死ぬ。「救急車が来たときにはすでに—・れていた」 2 事が...
こと‐ぎれ【事切れ】
1 事が終わること。決着がつくこと。 2 息が絶えること。死ぬこと。
ことぎれ‐の‐ごせいばい【事切の御成敗】
鎌倉時代の裁判で、勝訴の訴人または論人(被告)に下知状を下付して結審としたこと。
ことぎれ‐もんじょ【事切文書】
鎌倉時代、落着した裁判の一件書類。
こ‐とく【古徳】
昔の、徳をつんだ人。昔の聖(ひじり)。
こと‐くに【異国】
1 ほかの国。別の国。他国。異郷。「おのが国にはあらで、—に田を作りけるが」〈宇治拾遺・四〉 2 外国。とつくに。...
ことくらく【胡徳楽】
雅楽。高麗楽(こまがく)。高麗壱越(こまいちこつ)調の小曲。舞楽は六人で演じる。酔ったしぐさで舞うこっけいな曲。
こと‐くらげ【琴水母】
コトクラゲ科の腔腸(こうちょう)動物。遊泳せず、海底にすむ。体長12〜15センチ。体は竪琴(たてごと)に似て、両端...
言(こと)加(くわ)・う
1 口添えする。助言する。「男(をのこ)は—・へさぶらふべきにもあらず」〈枕・二三〉 2 唱和する。声を合わせる。...
事(こと)加(くわ)・う
さらに大げさにする。「禄ども、品々につけて例あること、限りあれど、また—・へ、二なくせさせ給へり」〈源・行幸〉
こと‐ぐさ【言種】
1 いつも口にすること。口ぐせ。「山里に問ひ来る人の—はこの住まひこそ羨(うらや)ましけれ」〈新古今・雑中〉 2 ...
事(こと)ここに至(いた)・る
ある状況に至って、どうにも変更しようのない事態になる。事ここに及ぶ。「—・ってはすべてを話すしかない」
事(こと)志(こころざし)と違(たが)・う
物事がうまくいかず、現実が意図したものや理想と食い違う。「—・って政治家になれなかった」
こと‐こと【異異】
[名・形動ナリ]それぞれに異なること。また、そのさま。まちまち。別々。副詞的にも用いる。「人はみな御宿世といふもの...
こと‐こと
[副] 1 軽く物をたたいたとき、または軽い物が触れ合うときの音を表す語。「風で裏木戸が—(と)鳴る」 2 あまり...
こと‐こまか【事細か】
[形動][文][ナリ]こまごまと詳しいさま。つまびらかなさま。詳細。ことこまやか。「—に説明する」
こと‐こまか・い【事細かい】
[形]注意などが、細部にまで及んでいる。詳細である。「—・く指示を与える」
こと‐こまやか【事細やか】
[形動][文][ナリ]「ことこまか」に同じ。「—な検討を加える」
こと‐ごころ【異心】
1 ほかの事を思うこと。別の考え。他意。「—なくて、夜を昼になしてなむ、急ぎまかで来し」〈宇津保・吹上上〉 2 ほ...
こと‐ごと【悉/尽】
《「事事(ことごと)」の意から》あのことも、このこともすべて。あるもの全部。あるかぎり。副詞的にも用いる。「夜はも...
こと‐ごと【事事】
このこと、あのこと。いろいろな事。「—なすことなくして、身は老いぬ」〈徒然・一八八〉
こと‐ごと【異事】
ほかの事。別の事。「—に言ひ紛らはして、おのおの別れぬ」〈源・若菜上〉
ことごと‐く【悉く/尽く】
[副]問題にしているもの全部。残らず。すべて。みな。「財産を—投げ打つ」「見るもの聞くもの—が珍しい」
悉(ことごと)く書(しょ)を信(しん)ずれば則(すなわ)ち書(しょ)無(な)きに如(し)かず
《「孟子」尽心下から》書物を読んでも、批判の目を持たずそのすべてを信ずるならば、かえって書物を読まないほうがよい。
ことごと‐し・い【事事しい】
[形][文]ことごと・し[シク]大げさである。ものものしい。仰々(ぎょうぎょう)しい。「—・くあいさつを述べる」「...
ことごと‐に【事毎に】
[副]物事があるたびに。事につけて。いつも。「—反対する」
こと‐ごのみ【事好み】
風流を好むこと。物好き。好事(こうず)。「もの清げに住みなし、—したるほどよりは」〈源・東屋〉
こと‐さえく【言喧く】
[枕]外国人が意味の通じない言葉をしゃべる意から、「韓(から)」「百済(くだら)」にかかる。ことさやぐ。「—辛(か...
こと‐さきく【事幸く】
[副]無事で。平安に。しあわせに。「—、ま幸(さき)くませと」〈万・三二五三〉 [補説]一説に、「言(こと)幸く」...