さかさ‐にじ【逆さ虹】
⇒環天頂アーク
さかさ‐はりつけ【逆さ磔】
武家時代の極刑。罪人のからだを逆さにはりつけにしたもの。さかはたもの。さかさばっつけ。さかばっつけ。
さかさ‐ばし【逆さ箸】
嫌い箸の一。盛り合わせの料理を取るときに、箸を逆さに持って食べ物をつまむこと。取り箸を用意するとよい。
さかさ‐ばしら【逆さ柱】
⇒さかばしら
さかさ‐びょうぶ【逆さ屏風】
死者の枕元に屏風を逆さに立てること。また、その屏風。
さかさ‐ふじ【逆さ富士】
湖水などに映って逆さに見える富士山の影。
さか‐さま【逆様/倒】
[名・形動] 1 物事の上下・左右・前後・裏表などの関係が本来の状態とは反対になっていること。また、そのさま。逆(...
さかさま‐ごと【逆様言】
1 こちらが言いたいことなのに、先方から言ってくること。道理に合わない言いがかり。 2 「逆さ言葉」に同じ。
さかさま‐ごと【逆様事】
ものの道理に反すること。また、順序が逆になること。特に、親が先立った子を弔うこと。さかさごと。「早く死んで仕舞いさ...
さかさ‐まつげ【逆さ睫】
まつげが普通とは逆に眼球のほうを向いて生えている状態。睫毛内反(しょうもうないはん)。さかまつげ。
さかさま‐の‐つみ【逆様の罪】
主君や親にそむく罪。逆罪(ぎゃくざい)。「いみじからむ—ありとも、この人々をばおぼしゆるすべきなり」〈大鏡・師輔〉
さかさま‐の‐わかれ【逆様の別れ】
「逆さ別れ」に同じ。
さかさ‐みず【逆さ水】
普通とは逆に水に熱い湯を入れて、ぬるくすること。死者の遺体を清めるときのやり方とされる。
さかさ‐みの【逆さ蓑】
⇒岡見(おかみ)1
さかさ‐わかれ【逆さ別れ】
子が親より先に死ぬこと。さかさまの別れ。
さかざきでわのかみ【坂崎出羽守】
山本有三による戯曲。大正10年(1921)9月、6世尾上菊五郎らの出演により、東京の市村座にて初演。
さか・し【盛し/栄し】
[形シク]盛んであるさま。盛りであるさま。「もる山のいちご—・しく成りにけり」〈著聞集・五〉
さ‐かし【然かし】
[連語]《副詞「さ」+終助詞「かし」》相手の話に同意をする語。なるほどそのとおりだ。「—、例は忌み給ふ方なりけり」...
さかし・い【賢しい】
[形][文]さか・し[シク]《「盛(さか)し」と同語源か》 1 才知がすぐれ判断力があるさま。かしこい。賢明である...
さか‐しお【逆潮】
地形や風力が原因で、主な潮流と逆方向に流れる潮流。⇔真潮(ましお)。
さか‐しお【酒塩】
魚や野菜の煮物に調味料として酒を入れること。また、その酒。
さか‐した【坂下】
坂のした。坂の登り口。さかもと。⇔坂上。
さかした【坂下】
三重県亀山市の地名。鈴鹿峠の東のふもとで、もと東海道五十三次の宿駅。
さかした‐もん【坂下門】
江戸城内郭門の一。西の丸大手門と内桜田門との間にあり、現在は宮内庁への出入り口となっている。
さかしたもんがい‐の‐へん【坂下門外の変】
公武合体論を推進し、和宮降嫁を実現させた老中安藤信正が、文久2年(1862)水戸浪士を中心とする尊王攘夷(そんのう...
さかし‐だ・つ【賢し立つ】
[動タ四]利口ぶる。さかしがる。「さばかり—・ち、真字(まな)書きちらして侍るほども」〈紫式部日記〉
さかし‐びと【賢し人】
かしこい人。賢人。「この—、はた軽々しき物怨じすべきにあらず」〈源・帚木〉
さかしま
《原題、(フランス)À rebours》ユイスマンスの長編小説。1884年刊行。自然主義作家であった著者が、神秘主...
さか‐しま【逆しま/倒】
[名・形動] 1 「逆様1」に同じ。「倉庫がクッキリと—に鏡のような水に映っていた」〈長与・竹沢先生と云ふ人〉 2...
さかし‐め【賢し女】
賢くしっかりした女。賢女。「高志(こし)の国に—を有りと聞かして」〈記・上・歌謡〉
さかし‐ら【賢しら】
[名・形動]《「ら」は接尾語》 1 利口そうに振る舞うこと。物知りぶること。また、そのさま。かしこだて。「—をする...
さかしら‐ぐち【賢しら口】
利口ぶった言い方。また、さし出口。「—をきく」
さかしら‐ごころ【賢しら心】
利口ぶって、出しゃばろうとする心。「—あり、何くれとむつかしき筋になりぬれば」〈源・若紫〉
さかしら‐びと【賢しら人】
利口ぶる人。また、おせっかいな人。「親にはあらで、むつかしき—の、さすがに、あはれに見え給ふ」〈源・蛍〉
さか‐しろ【酒代】
「酒手(さかて)」に同じ。
さか‐じ【坂路】
坂みち。
さか・す【栄す】
[動サ四] 1 興を催す。そそる。「海のつらにも、山がくれにも、時々につけて、興—・すべき渚の苫屋(とまや)」〈源...
さか‐ずき【杯/盃/坏】
《「酒(さか)杯(つき)」の意》 1 酒を飲むのに使う小さな器。多く、口が朝顔形に開いたものをいう。「—を酌み交わ...
さかずき‐あらい【杯洗い】
「杯洗(はいせん)」に同じ。
さかずき‐おや【杯親】
婚姻の際、新夫婦の後見人として仮の親子関係を結んだ親。仲人親(なこうどおや)。
さかずき‐ごと【杯事】
1 杯を交わして酒を飲むこと。酒盛り。酒宴。 2 夫婦・親分子分・兄弟分などの関係を結ぶことを誓って、同じ杯で酒を...
さかずき‐ごま【杯独楽】
杯の形をした独楽。
さかずき‐だい【杯台】
杯をのせて客に勧める台。杯の皿。
さかずき‐ながし【杯流し】
杯を水の流れに浮かべて興じる遊び。
杯(さかずき)を返(かえ)・す
1 受けた杯につがれた酒を飲み干し、その杯を相手に返して酒をつぐ。返杯する。 2 子分が親分に対して、縁を切る。
杯(さかずき)を重(かさ)・ねる
続けて何杯も酒を飲む。グラスを重ねる。「長十郎は微笑を含んで、心地よげに—・ねた」〈鴎外・阿部一族〉
杯(さかずき)を◦する
誓い・約束・別れなどのしるしに杯を取り交わす。「祝言の—◦する」
杯(さかずき)を貰(もら)・う
1 相手の杯を受け、つがれた酒を飲む。 2 親分子分の縁を結ぶ。
さか‐ずり【逆剃り】
「さかぞり」に同じ。
さか‐ぞり【逆剃り】
[名](スル)髪やひげなどを毛並みにさからって剃ること。かみそりの刃を上に向けて剃り上げること。さかずり。