しにごもり‐まゆ【死に籠もり繭】
蚕が繭を作る途中で死んだもの。また、その繭。
史(し)に三長(さんちょう)あり
《「唐書」劉知幾伝から》歴史を書く人は、才・学・識の三つの長所を備えるべきである。
しに‐ざま【死に様】
1 死ぬときのようす。また、死んだようす。死によう。 2 死にぎわ。「—に念仏申さぬ人はあれど」〈鶉衣・一徳弁〉
シニシズム
1 ギリシャ哲学で、キニク学派がとった立場。 2 社会の風潮・事象などを冷笑・無視する態度。冷笑主義。シニスム。
しに‐しだい【死に次第】
死ぬに任せ、見殺しにすること。勝手に死なせること。「十悪人のこの治兵衛、—とも捨て置かれず」〈浄・天の網島〉
しに‐しょうぞく【死に装束】
1 死者に着せる衣服。 2 切腹するときの白装束。
しに‐じたく【死に支度】
死を前にしての準備。
シニジュ【新義州】
朝鮮民主主義人民共和国北西部の工業都市。鴨緑江(おうりょっこう)を挟んで対する中国の丹東(安東)とは鉄道が通じてい...
し‐に・す【仕似す/為似す】
[動サ下二] 1 似せて物事をする。まねる。「かやうの万物の品々をよく—・せたらんは」〈花伝・六〉 2 先祖代々の...
しに・す【死にす】
[動サ変]死ぬ。「いさなとり海や—・する山や—・する死ぬれこそ海は潮干て山は枯れすれ」〈万・三八五二〉
しに‐すがた【死に姿】
死ぬときの姿。また、死んだ人のようす。
しに‐すじ【死に筋】
《「売れ筋」に対する語》売れ行きが悪く、利益を生まない商品。
シニスム
⇒シニシズム
し‐にせ【老舗】
《動詞「しに(仕似)す」の連用形から》 1 代々続いて同じ商売をしている格式・信用のある店。 2 先祖代々の家業を...
しに‐ぜに【死に銭】
「死に金」に同じ。
しに‐ぞこない【死に損ない】
1 死ぬべき時期を逃してしまうこと。また、その人。 2 死なずに生き残っている人をののしっていう語。
しに‐そこな・う【死に損なう】
[動ワ五(ハ四)] 1 死ぬべきときに死なないで生き残る。死のうとして死ねないでいる。「—・って生き恥をさらす」 ...
しに‐たい【死に体】
1 相撲で、両者がほとんど同体に倒れたとき、つま先が上を向いて足の裏が返り、立ち直れないと判断された状態。⇔生き体...
しに‐た・える【死に絶える】
[動ア下一][文]しにた・ゆ[ヤ下二]一家や一門、また民族がことごとく死んで血統がなくなる。また、同種の動物が全部...
しにたがるこ【死にたがる子】
藤原審爾の小説。子どもの自殺問題を主題とする。昭和53年(1978)刊行。
しに‐たわけ【死に戯け】
「たわけ」を強め、人をののしっていう語。「三人の弟(おとと)ども、他の人の顔して、—と申しなし」〈浮・二十不孝・二〉
しに‐ちょう【死に帳】
払ってもらえる当てのない売掛金を記しておく帳面。「親方の確かに知らぬ売り掛けは—に付け捨て」〈浮・胸算用・三〉
シニック
[形動]「シニカル」に同じ。「—な態度」
しに‐づら【死に面】
死に顔。また、死人のような顔。
しに‐てんごう【死にてんがう】
《「てんごう」は戯れの意》死ぬまねをすること。狂言自殺。「この忙しき中に、無用の—と存じた」〈浮・胸算用・二〉
しに‐でたち【死に出立ち】
「死に出(い)で立ち」に同じ。「嫁入りする日は—、葬礼の儀式と聞く」〈浄・薩摩歌〉
しに‐どき【死に時】
死ぬ時。死ぬべき時。死ぬのにふさわしい時機。
しに‐どこ【死に所/死に処】
「しにどころ」に同じ。
しに‐どころ【死に所/死に処】
死ぬのにふさわしい場所や場合。しにどこ。
しに‐のこ・る【死に残る】
[動ラ四]他の者が死んで、その人だけが生き残る。死に後れる。「—・る人あらば、我が忠戦を語って子孫に留むべし」〈太...
梓(し)に上(のぼ)・す
書物を出版する。上梓(じょうし)する。「—・すまでに一〇年の歳月を閲(けみ)した」
しに‐はじ【死に恥】
死後に残る恥。「—をさらす」⇔生き恥。
しにはだ‐たち【死に膚断ち】
国つ罪の一。死んだ人の肌を切り裂くこと。→生き膚断ち「国つ罪と、生き膚断ち、—」〈祝詞・六月晦大祓〉
しに‐は・てる【死に果てる】
[動タ下一][文]しには・つ[タ下二] 1 完全に死んでしまう。命が尽きる。「一撃であえなく—・てた」 2 ことご...
しに‐ば【死に場】
1 死ぬ場所。死ぬべき場所。死にどころ。 2 死ぬ場面。死の前後のようす。
しに‐ばしょ【死に場所】
「死に場」に同じ。
しに‐ばな【死に花】
死に際の名誉。死後の名誉。
死(し)に花(ばな)を咲(さ)か◦せる
立派に死んで、死後に誉れを残す。また、死んでかえって誉れが増す。
しに‐ひょう【死に票】
「死票(しひょう)」に同じ。
しに‐びかり【死に光】
死に際のりっぱなこと。また、死後に残る栄光。死に花。「—のして、折しも十月十五日、浄土は願ひのままに」〈浮・永代蔵・五〉
しに‐びと【死に人】
死んだ人。死者。しびと。「河原には—もふせりと見聞けど」〈かげろふ・中〉
シニフィアン
⇒能記(のうき)
シニフィエ
⇒所記(しょき)
詩(し)に別才(べっさい)有(あ)り
《「滄浪詩話」詩弁から》詩作の能力は、学問や知識の深浅に関係なく、別の才能による。
しに‐ぼくろ【死に黒子】
人が死ぬ前にできるというほくろ。老年になってできるほくろをいう。
し‐まい【死米】
米穀検査における米粒の区分の一つ。粒の大部分が粉状質で光沢がなく充実していないもの。しにまい。
しに‐み【死に身】
1 死んだからだ。⇔生き身。 2 いつ死んでもいいだけの覚悟を決めて、事に当たること。捨て身。「—になって働く」
しに‐みず【死に水】
死に際の人の唇をしめしてやる水。末期(まつご)の水。
死(し)に水(みず)を取(と)・る
死に際の人の唇を水でしめしてやる。転じて、臨終まで介抱する。「父の—・る」
しに‐め【死に目】
死に際。臨終。「親の—にあえない」