しお‐ど・く【潮解く】
[動カ下二] 1 びっしょりぬれる。ぬれそぼつ。「雨少しうち降りて、田子の袂(たもと)も—・けたり」〈栄花・御裳着...
しお‐どけい【潮時計】
月の出入りの時刻と潮の干満の時刻とを表にしたもの。潮の干満の程度から時刻を知る目安になるところからいう。
しおどけ・し【潮解けし】
[形ク]《動詞「しおどく」の形容詞化》海水にぬれてしおたれているさま。また、悲しみで涙にくれるさま。「武士(ものの...
しお‐どころ【塩所】
1 塩を作る所。塩田。 2 塩の産地。
しおどめ【汐留】
東京都港区の旧国鉄駅跡地。明治5年(1872)の鉄道開業時に新橋駅(のち汐留駅と改称)を設置。鉄道発祥地を示す0マ...
しお‐な【塩菜】
塩漬けにした菜。
しお‐なめ【潮嘗め/塩嘗め】
1 塩をなめること。 2 薩南諸島などで、喪の終わりに潮水を飲んだりなめたりする行為。
しおなめ‐ゆび【塩嘗め指】
人さし指。食指。
しおならぬ‐うみ【潮ならぬ海】
[連語]淡水湖。特に琵琶湖をいう。「—にこがれ行く、身を浮舟の浮き沈み」〈太平記・二〉
しお‐なり【潮鳴り】
海の波が岸に寄せたり返したりするときの音。 [補説]書名別項。→潮鳴
しおなり【潮鳴】
愛媛県出身の歌人、石榑千亦(いしくれちまた)の第1歌集。大正4年(1915)刊。
しお‐な・る【潮馴る】
[動ラ下二]衣服に潮けがしみてよれよれになる。よごれる。「形見に添へ給ふべき身馴れ衣も—・れたれば」〈源・蓬生〉
しおなれ‐ごろも【潮馴れ衣】
潮水になじんだ衣服。「—袖寒き浦曲(うらわ)の秋の夕べかな」〈謡・融〉
しお‐に【塩煮】
塩味だけで煮ること。また、その料理。
し‐おに【紫苑/紫菀】
《「おん(苑)」の「ん」を「に」で表記したもの》「しおん(紫苑)」に同じ。「うれしきこと有らん人は—を植ゑて常に見...
シオニ‐きょうかい【シオニ教会】
《Sionis sakatedro tadzari》ジョージアの首都トビリシの旧市街にある教会。グルジア正教会(ジ...
シオニスト
ユダヤ民族主義者。19世紀に始まるシオニズムの信奉者。
シオニズム
ユダヤ人の、パレスチナ回復・祖国建設を目ざした運動。19世紀末、迫害の中から具体化し、1917年英国のバルフォア宣...
しお‐ぬき【塩抜き】
「塩出し」に同じ。
しお‐の‐きょうかい【塩の教会】
《Catedral de Sal》⇒塩の大聖堂
しお‐の‐こうしん【塩の行進】
《the Salt Satyagraha》1930年にインドのガンジーが、英国による塩の専売制に反対するために行っ...
しお‐の‐だいせいどう【塩の大聖堂】
《Catedral de Sal》コロンビア中央部の都市シパキラにある教会。かつて岩塩の採掘場だった地下の洞窟内に...
しお‐の‐みさき【潮岬】
和歌山県西牟婁(にしむろ)郡串本町にある、本州最南端の岬。串本と砂州で結ばれた陸繋島(りくけいとう)。
しおのみち【塩の道】
池沢夏樹の処女詩集。昭和53年(1978)刊行。
しお‐の‐め【潮の目】
1 「潮境(しおざかい)1」に同じ。 2 目元を細めた愛嬌(あいきょう)のある目つき。「よい子ぢゃ、何も芸はないか...
しおのや【塩谷】
姓氏の一。 [補説]「塩谷」姓の人物塩谷温(しおのやおん)塩谷宕陰(しおのやとういん)
しお‐の‐やおあい【潮の八百会】
潮流が四方から集まりあう所。「海にます神のたすけにかからずは—にさすらへなまし」〈源・明石〉
しおのや‐おん【塩谷温】
[1878〜1962]中国文学者。東京の生まれ。号は節山。元曲の研究に功績をあげた。著「支那文学概論」「国訳元曲選...
しおのや‐とういん【塩谷宕陰】
[1809〜1867]江戸末期の儒学者。江戸の人。名は世弘。松崎慊堂(まつざきこうどう)に師事。浜松藩主水野忠邦に...
しお‐はま【塩浜】
《「しおばま」とも》塩田(えんでん)のこと。
しおはま‐うんじょう【塩浜運上】
江戸時代の租税の一。塩を製造する浜に賦課した年貢。塩浜年貢。
しおはま‐ねんぐ【塩浜年貢】
⇒塩浜運上
しお‐はゆ・い【鹹映ゆい】
[形][文]しほはゆ・し[ク]《「しおばゆい」とも》塩気が多い。塩味が強い。しょっぱい。「此所(ここ)で—・い身体...
しお‐ば【塩場】
1 「塩所(しおどころ)」に同じ。 2 動物がナトリウムなどのミネラルを摂取するために利用する場所。岩塩が露出した...
しお‐ばな【塩花】
1 不浄を清めたり、縁起直しのために塩を振りまくこと。また、その塩。伊豆諸島などでは海水を汲(く)んで来て振りかけ...
しおばら【塩原】
栃木県那須塩原市西部の地名。箒川(ほうきがわ)渓流に沿った温泉町で、塩原十一湯と称される。
しお‐ばらい【塩払い】
葬式から帰宅したとき、家の入り口で塩を振りかけて身を清めること。
しおばら‐おんせんきょう【塩原温泉郷】
栃木県那須塩原市にある温泉群。泉質は単純温泉・塩化物泉・硫酸塩泉など。尾崎紅葉「金色夜叉」で紹介された。塩原十一湯。
しおばら‐たすけ【塩原多助】
[1743〜1816]江戸後期の商人。上野(こうずけ)の人。江戸に出て本所相生町に炭屋を営み、刻苦して富豪となった...
しおばらたすけいちだいき【塩原多助一代記】
人情噺(にんじょうばなし)。三遊亭円朝作。明治9〜11年(1876〜78)にかけて完成。塩原多助の成功譚をもとに脚...
しお‐ばり【潮ばり】
漁師が海上で着る丈の長い衣服。沖着物。潮ばらい。
しお‐ひ【潮干】
1 潮が引くこと。ひき潮。また、潮が引いて現れた砂浜。 2 「潮干狩り」に同じ。《季 春》「—より今帰りたる隣かな...
しおひ‐がた【潮干潟】
潮が引いて現れた干潟。特に、春の大潮の干潟。《季 春》「葦の間の泥ながるるよ—/蛇笏」
しおひ‐がり【潮干狩(り)】
潮の引いた海浜で、貝などをとる遊び。春の大潮の時を最適とする。しおひ。《季 春》「—潮の流に板渡す/虚子」
しおひがりず【潮干狩図】
葛飾北斎の筆による一幅の屏風。遠くに富士山を望む浜辺で潮干狩りを楽しむ人々の姿を描いたもの。国の重要文化財に指定さ...
しおひ‐の‐みち【潮干の道】
潮が引いている間に通行のできる道。干潟(ひがた)にできる道。
しおひ‐の‐やま【潮干の山】
《生死を海にたとえ、潮が引いて海の影響の及ばない山の意から》生死を超越した悟りの世界。浄土。彼岸。
しおひ‐ぶね【潮干船】
潮干狩りをする人を乗せる船。《季 春》「—浮かみ上りて帰るなり/虚子」
しおひる‐たま【潮干る珠/潮涸る瓊】
潮を引かせる霊力があるという玉。しおふるたま。干珠(かんじゅ)。→潮満(しおみ)つ珠(たま) [補説]「ひ(干)る...
しお‐びき【塩引き】
1 魚を塩漬けにすること。また、その魚。 2 塩鮭(しおざけ)。《季 冬》