たく‐べん【宅弁】
《「タク弁」とも書く》自宅に事務所を置いて営業を行う弁護士。→いそ弁 →軒(のき)弁 →携帯弁 →町弁
たく‐ほん【拓本】
木・石・器物などに刻まれた文字・文様を紙に写し取ったもの。また、その技法。湿拓と乾拓とがある。石摺り。搨本(とうほん)。
たく‐ぼく【拓墨】
拓本をとること。
たく‐ぼく【啄木】
1 キツツキの別名。 2 「啄木組(ぐみ)」の略。 [補説]曲名別項。→啄木
たくぼく【啄木】
琵琶の曲名。「流泉(りゅうせん)」「楊真操(ようしんそう)」とともに三秘曲の一。
たくぼく‐おどし【啄木威/啄木縅】
鎧(よろい)の威の一。啄木組の糸を用いて威したもの。
たくぼく‐ぐみ【啄木組】
《キツツキが木をついばんだ跡に似るところから》白・萌黄(もえぎ)・紫などの色糸をまだらに組む紐(ひも)の組み方。鎧...
たくぼく‐ちょう【啄木鳥】
キツツキの別名。
たくぼくのつま【啄木の妻】
渡辺喜恵子の長編小説のシリーズ名。石川啄木の妻節子の生涯を描く。昭和55年(1980)、「初恋の篇」「流離の篇」「...
たくぼ‐ひでお【田久保英夫】
[1928〜2001]小説家。東京の生まれ。米軍キャンプに働く学生アルバイトを主人公にした「深い河」で芥川賞受賞。...
たく‐ま【琢磨】
[名](スル)《「詩経」衛風・淇澳から》玉などをとぎみがくこと。転じて、学問・技芸などを練り磨いて向上につとめるこ...
たくま‐ざる【巧まざる】
[連語]当人が意識しないで自然に表れる。「—ユーモア」
たくまし・い【逞しい】
[形][文]たくま・し[シク] 1 からだが頑丈で、いかにも強そうに見える。「—・い腕」 2 意志が強く、多少のこ...
たくましき‐ボイラー【田熊式ボイラー】
水管ボイラーの一種。田熊常吉が大正2年(1913)に考案。上部の汽水ドラムと下部の水ドラムとを直水管群で直結したも...
たくましく・する【逞しくする】
[動サ変][文]たくましく・す[サ変]思う存分にする。ほしいままにする。たくましゅうする。「想像を—・する」
たくましゅう・する【逞しゅうする】
[動サ変][文]たくましう・す[サ変]「たくましくする」のウ音便。「政府虚威を—・すれば人民はこれを震い恐れ」〈福...
たくまず‐して【巧まずして】
[連語]そうなることを意識したり、効果を考えたりしたわけではなくて。はからずも。「童話が—痛烈な社会批判となる」
たくま‐は【宅磨派/詫磨派/託間派】
絵仏師の一派。宅磨為遠(たくまためとお)を祖とし、鎌倉時代には京都中心の長男勝賀(しょうが)の系統と、鎌倉中心の三...
たくみ【巧み/工/匠】
《動詞「巧む」の連用形から》 [名] 1 細工師・大工など、手先や道具を使って物を作る職人。工匠。「飛騨の—」 2...
たくみ【内匠】
《「巧み」と同語源》 1 宮廷の工匠。 2 「内匠寮(たくみりょう)」「内匠寮(たくみづかさ)」の略。→内匠寮(た...
たくみ‐づかさ【内匠寮】
⇒内匠寮(たくみりょう)1
たくみ‐どり【巧み鳥/巧み婦】
《巣を作るのが巧みなところから》 1 キツツキの別名。 2 ミソサザイの古名。〈和名抄〉
たくみ‐の‐かみ【内匠頭】
内匠寮の長官。従五位下相当。うちのたくみのかみ。
たくみ‐りょう【内匠寮】
1 令外(りょうげ)の官。中務(なかつかさ)省に属し、宮中の器物・造営、殿舎の装飾をつかさどった役所。うちのたくみ...
たく・む【巧む/工む】
[動マ五(四)] 1 いろいろと工夫する。技巧や趣向を凝らす。「—・まざる効果」「矢張見た眼は恋人同士の道行と映ず...
たくむ‐しょう【拓務省】
旧内閣各省の一。日本の植民地行政を統轄した中央官庁。昭和4年(1929)に設置され、昭和17年(1942)、大東亜...
たく‐も【焚く藻】
塩をとるために海藻を焼くこと。また、その海藻。「降る雪に—の煙かき絶えてさびしくもあるかしほがまの浦」〈新古今・冬〉
たく‐よう【托葉】
葉柄またはその基部につく葉状片。ふつう一対ある。双子葉植物に多くみられ、葉が生長すると落ちるものが多い。
たく‐よう【擢用】
⇒てきよう(擢用)
たく‐らく【卓犖】
[名・形動]すぐれて他からぬきんでていること。また、そのさま。「豪邁—にして、…益々家学を弘む」〈田口・日本開化小...
たく‐らく【拓落】
落ちぶれること。不遇なこと。「—失路」
たくらく‐しつろ【拓落失路】
落ちぶれて失意の底にあること。また、しりぞけられて出世の道を失うこと。「意気相投じた達雄は、もはや—の人となった」...
たくらだ【田蔵田】
ジャコウジカに似た獣で、ジャコウジカを狩るとき、飛び出してきて殺されるという。転じて、自分に無関係なことで死んだり...
た‐くら・ぶ【た比ぶ/た較ぶ】
[動バ下二]くらべる。比較する。「昔と今とを—・ぶるなり」〈嵯峨本方丈記〉
タクラマカン
中国、新疆(しんきょう)ウイグル自治区、タリム盆地の中央部を占める砂漠。
タクラマカン‐さばく【タクラマカン砂漠】
⇒タクラマカン
たくらみ【企み】
たくらむこと。くわだて。多く、よくない計画をいう。「—を見抜く」
たくらみとこい【たくらみと恋】
《原題、(ドイツ)Kabale und Liebe》シラーの戯曲。5幕の悲劇。1784年初演。レッシングの「エミー...
たくら・む【企む】
[動マ五(四)]くわだてる。よくないことを計画する。もくろむ。「謀反を—・む」
たく‐らん【托卵】
鳥が他種の鳥の巣に卵を産み、抱卵・育雛(いくすう)をさせる習性。日本ではホトトギス・カッコウ・ジュウイチ・ツツドリ...
たくり‐か・く
[動カ下二]続けざまにしゃべる。まくしたてる。「さぞ本望でござらうと—・け—・け口説き」〈浄・二つ腹帯〉
たく‐りつ【卓立】
[名](スル)他にぬきんでて立っていること。ひときわ目立ってすぐれていること。「其放縦不覊世俗の外に—せしところを...
たく‐りょう【宅料】
1 借家料。家賃。 2 住宅費として役所または会社などから在職者に給与される金銭。住宅手当。
たく・る
[動ラ五(四)]《手繰る意から》 1 衣服の袖や裾などをまくり上げる。たくしあげる。たくりあげる。「シャツの袖を—...
タク・る
[動ラ五]《「タクシー」の略「タク」の動詞化》俗に、タクシーを利用する。タクシーに乗る。「駅から—・る」
たくれい‐ふうはつ【踔厲風発】
《韓愈「柳子厚墓誌銘」から》才気にすぐれ、弁舌が鋭いこと。「—、大敵に遇いて益々壮(さかん)に」〈露伴・運命〉
たく・れる
[動ラ下一][文]たく・る[ラ下二]めくれてしわが寄る。「下着が—・れる」
たく‐ろう【宅浪】
《「自宅浪人」の略》予備校に通わず自宅で受験勉強をするなどして、次の機会の準備をすること。また、その人。
たく‐ろく【宅録】
[名](スル)《「自宅録音」の略》演奏や歌唱などを、専用のスタジオを使用せず、自宅に機材を揃えて録音すること。
タクロバン
フィリピン中央部、ビサヤ諸島東部のレイテ島の都市。同島北東岸に位置し、港湾をもつ。レイテ州の州都。サマール島との間...