なま‐だね【生種】
蚕の不越年卵のこと。産卵後、休眠することなく発育を続け、短期間で孵化(ふか)する。
なま‐ち【生血】
新鮮な血。いきち。
なま‐ちち【生乳】
しぼったばかりの新しい乳。まだ加工していない乳。
なま‐ちゃば【生茶葉】
摘んだままの茶葉。製茶前の茶葉。
なま‐ちゅうけい【生中継】
[名](スル)録音や録画などによらず、現場から直接状況を中継放送すること。実況中継。「事故現場から—する」
なまっ‐ちょろ・い【生っちょろい】
[形]《「なまちょろい」の促音添加》態度ややり方などに厳しさが足りない。あまっちょろい。「そんな—・いことではなめ...
なまっ‐ちろ・い【生っ白い】
[形]「なまじろい」の音変化。「—・い若者」
なま‐つば【生唾】
おいしそうなものや酸味のあるものを見たり想像したりしたときや、気分が悪かったり興奮・緊張したりしたときなどに、自然...
生唾(なまつば)を飲(の)み込(こ)・む
目の前にあるものが欲しくてたまらなくなる。
なま‐づけ【生漬(け)】
漬物の漬け方が十分でないこと。また、その漬物。
なま‐づめ【生爪】
指に生えているままのつめ。「—をはがす」
なま‐づら【生面】
(「生面下げる」の形で)顔をののしっていう語。いけしゃあしゃあとした顔。「なんの—さげて、今この所へ来たりしぞ」〈...
生面(なまづら)下(さ)・げる
⇒生面
なま‐テープ【生テープ】
まだ録音や録画をしていない磁気テープ。
なま‐データ【生データ】
未処理、未加工のデータ。センサーやソフトウエアなどで取得・記録されたデータで、集計や解析などの処理を行っていない状...
なま‐ドル【訛ドル】
《「訛(なま)りのあるアイドル」の略》方言で話すことが魅力の一つになっているアイドルタレント。
なま‐なか【生中/生半】
[形動][文][ナリ]中途半端なさま。どっちつかず。なまはんか。「—な心得では太刀打ちできない」 [副]そうするこ...
なま‐なま【生生】
[副](スル)非常に新しいさま。いかにも生々しいさま。「青い葉が—して一めんに散っているのである」〈堀辰雄・巣立ち...
なまなま‐し・い【生生しい】
[形][文]なまなま・し[シク] 1 今できたばかりのようである。真新しい感じがする。「—・い傷あと」「—・い事件...
なま‐なり【生成り/生熟り】
[名・形動] 1 「生熟れ1」に同じ。 2 能面の一。角を少し生やし、髪を乱した女面。般若(はんにゃ)の前段階で、...
なま‐なれ【生熟れ】
[名・形動] 1 熟れ鮨で、十分熟成していないもの。 2 果物などで、十分熟していないもの。 3 十分に熟達してい...
なま‐にえ【生煮え】
[名・形動] 1 十分煮えていないこと。また、そのもの。半煮え。「—な(の)ジャガイモ」 2 未熟なこと。また、そ...
なま‐にく【生肉】
火を通していない、なまの肉。
なま‐にく・し【生憎し】
[形ク]どことなく憎らしい。少しもかわいげがない。「いとつつみなく、もの馴れたるも—・きものから」〈源・橋姫〉
なま‐にょうぼう【生女房】
宮仕えにまだなれていない女房。新参で未熟な女房。青女房。「ある人のもとに—のありけるが」〈宇治拾遺・五〉
なま‐にんじゃく【生人尺】
[名・形動ナリ]「生半可(なまはんか)」に同じ。「(ドラ息子ノ)居続けへ—な母の文」〈柳多留・二〉
なま‐ぬか・る【生抜かる】
[動ラ四]うっかり油断する。また、どことなく間が抜けている。「—・って侮られな」〈浄・松風村雨〉
なま‐ぬり【生塗(り)】
塗り方が不十分であること。また、塗って、乾きが不十分であること。「—の看板」
なま‐ぬる・い【生温い】
[形][文]なまぬる・し[ク] 1 少しあたたかい。中途半端にあたたかい。また、変にあたたかい。なまあたたかい。「...
なま‐のみこみ【生呑み込み】
十分に理解しないで、わかった積もりになること。
なま‐はげ【生剝げ】
《「なま」は「なもみ」の意》秋田県男鹿(おが)地方などで、陰暦正月15日夜(近年は多く大みそか、または陽暦1月15...
なま‐はしたな・し【生はしたなし】
[形ク]少しはしたない。また、なんとなくきまりが悪い。「いらへ給はでほど経ければ、—・きに」〈源・夕顔〉
なま‐ハム【生ハム】
豚肉を塩漬けして低温で燻煙(くんえん)し、湯煮をしないハム。または、燻煙せずに乾燥させたハム。
なま‐はるまき【生春巻(き)】
ベトナム料理の一。エビや肉、生野菜などをライスペーパーで巻いた料理。名称は、油で揚げたり焼いたりしないことから。ゴ...
なま‐はんか【生半可】
[名・形動]十分でなく中途半端であること。いいかげんであること。また、そのさま。「—な(の)知識」「—な気持ちでは...
なま‐はんじゃく【生半尺】
[名・形動ナリ]「生半可(なまはんか)」に同じ。「今つうといふは—をいふ」〈洒・噺之画有多〉
なま‐ばな【生花】
生け花で、自然の花。造花や枯れ枝、人工を加えた花などに対していう。
なま‐ば・む【生ばむ】
[動マ四]なんとなく怪しく見える。どことなくうさんくさい。「用心の最中、—・うたる人の疲れ乞ひするは、夜討ち強盗の...
なま‐ばんぐみ【生番組】
ラジオ・テレビなどの、生放送による番組。
なま‐び【生干/生乾】
十分に乾いていないこと。また、そのもの。なまがわき。なまぼし。「鰺(あじ)の塩焼が二尾と、—の雷干で」〈紅葉・二人女房〉
なま‐びょうほう【生兵法】
1 中途半端に兵法を知っていること。未熟な兵法。 2 十分身についていない知識や技術。なまはんかな学問。
生兵法(なまびょうほう)は大怪我(おおけが)の基(もと)
少しばかりの知識や技術は、それに頼ったり自負したりして、かえって大失敗をすることのたとえ。生兵法は大疵(おおきず)...
なま‐ビール【生ビール】
醸造したあと、加熱殺菌をしていないビール。なま。→ラガービール
なま‐ふ【生麩】
小麦粉に含まれるでんぷん質を水で流し去り、残ったたんぱく質がグルテンを形成したものにもち米などを加え、ゆでるか蒸す...
なま‐フィルム【生フィルム】
未使用のフィルム。
なま‐ふごう【生不合】
[形動ナリ]ちょっと金に困っているさま。暮らしが余り楽でないさま。「大学の衆どもの—にいましかりしを」〈大鏡・時平〉
なま‐ぶし【生節】
「生り節」に同じ。
なま‐へんじ【生返事】
いいかげんな受け答え。はっきりしない返事。気のない返事。
なま‐ほうそう【生放送】
ラジオ・テレビなどで、録音・録画などによらず、スタジオや現場から直接に放送すること。また、その放送。 [補説]近年...
なま‐ぼし【生干し/生乾し】
魚や大根などを、十分に干し上げないこと。また、そのもの。