なわ【縄】
1 麻・わらなどの植物繊維や化学繊維をより合わせて作った、細長いひも。物を縛ったりつないだりするのに用いる。「—を...
なわ【名和】
姓氏の一。 [補説]「名和」姓の人物名和長年(なわながとし)名和靖(なわやすし)
なわ【那波】
姓氏の一。 [補説]「那波」姓の人物那波活所(なわかっしょ)那波魯堂(なわろどう)
なわ‐あみ【縄編み】
1 編み物で、縄目のように見える編み方。「—のセーター」 2 髪の毛を縄のような形に編むこと。また、その髪形。
なわあみ‐ばり【縄編み針】
編み物で、縄編みをするときに用いる短い針。
なわ‐いれ【縄入れ】
江戸時代、間縄(けんなわ)を使って田畑を測量すること。検地。縄打ち。
なわ‐うち【縄打ち】
1 「縄張り2」に同じ。 2 「縄入れ」に同じ。
なわ‐えい【縄纓】
縄と布、または縄と麁絹(あらぎぬ)とをより合わせて作った黒・黄2本の纓。天皇が諒闇(りょうあん)のときに用いた。
なわ‐おび【縄帯】
縄を帯の代用にして腰に巻くこと。また、そのもの。
なわ‐かくし【縄隠し】
土蔵の壁塗りのとき、壁に巻き込んだ棕櫚(しゅろ)縄を、漆喰(しっくい)などで隠すこと。
なわ‐かっしょ【那波活所】
[1595〜1648]江戸初期の儒学者。播磨(はりま)の人。字(あざな)は道円。姓は「なば」とも読む。藤原惺窩(ふ...
なわ‐からげ【縄紮げ】
縄を巻きつけてしばること。「氷を—にして運ぶ」
なわ‐さんずん【縄三寸】
「三寸縄(さんずんなわ)」に同じ。「捕って引っ敷き、—に締め上ぐれば」〈浄・油地獄〉
なわ‐しろ【苗代】
田植えの前に、稲の種をまいて苗を育てる田。苗代田。なえしろ。《季 春》「—に落ち一塊の畦の土/素十」
なわしろ‐いちご【苗代苺】
バラ科の落葉小低木。原野に生え、茎ははうように伸び、小さなとげがある。夏の苗代のころ、淡紅紫色の花を開くと球形の実...
なわしろ‐おとこ【苗代男】
⇒苗標(なえじるし)
なわしろ‐ぐみ【苗代茱萸】
グミ科の常緑低木。暖地の山野に自生。枝はとげ状になり、葉は長楕円形で縁が波うつ。秋、白い花が垂れて咲き、実は翌年の...
なわしろ‐だ【苗代田】
「苗代」に同じ。
なわしろ‐どき【苗代時】
苗代に水を引いて、種もみをまく時期。苗代を仕立てる時期。《季 春》「市中や—の鯰(なまづ)売/子規」
なわしろ‐みず【苗代水】
苗代に注ぎ入れる水。《季 春》「ゆたかなる—の門辺かな/たかし」
なわじょう‐ようがん【縄状溶岩】
⇒パホイホイ溶岩
なわ‐じり【縄尻】
縄の端。特に、罪人などを縛った縄の一端を余して連行する人が持つ部分。
なわ‐じんじゃ【名和神社】
鳥取県西伯(さいはく)郡大山(だいせん)町にある神社。祭神は名和長年(なわながとし)、他に名和一族・家臣の霊を配祀...
なわ‐すだれ【縄簾】
1 縄をいく筋も垂らして、すだれとしたもの。なわのれん。 2 南蛮焼きの茶器、特に水指(みずさし)で、1のような模...
なわ‐せみ【蚱蝉】
セミの雌。発音器官をもたず、鳴かない。おしぜみ。なわせび。〈本草和名〉
なわ‐たらし【縄誑し】
縛った縄をはずして逃げること。また、そのさまを演じる曲芸。「古狐で—をしたげな」〈和泉流狂・狐塚〉
なわ‐つき【縄付き】
罪人として捕らえられること。また、その人。「身内から—を出す」
なわ‐て【縄手/畷】
1 田の間の道。あぜ道。なわて道。 2 まっすぐな長い道。 3 縄の筋。なわ。「いかりおろす舟の—は細くとも命の限...
なわて‐みち【縄手道】
田の間の道。あぜ道。「堤のように高く築き上げてある、長い長い—を」〈鴎外・カズイスチカ〉
なわ‐とび【縄跳び/縄飛び】
縄の両端を左右の手で持って回しながら跳んだり、縄を二人で回して他の者が跳んだりする遊び。《季 冬》「—の縄は冷えね...
なわ‐とり【縄取り】
《「なわどり」とも》罪人を縛った縄の端を持って、逃げないように警護すること。また、その役。「大納言殿、—にひかへら...
なわない【縄綯】
狂言。太郎冠者が主人のばくちの賭(か)け物として他家へやらされるが働かず、戻ってきて縄をないながらその家の悪口を並...
なわ‐ながとし【名和長年】
[?〜1336]南北朝時代の武将。伯耆(ほうき)の人。前名、長高。元弘3=正慶2年(1333)後醍醐天皇が隠岐(お...
縄(なわ)に掛(か)か・る
犯人が縄で縛られる。罪人などが捕らえられる。「手配犯が—・る」
なわ‐ぬけ【縄抜け/縄脱け】
[名](スル)縛られている者が、縄をはずして逃げること。「—の術」
なわ‐のび【縄延び】
江戸時代、検地に使用する縄が、気候条件などにより延びること。また、そのため土地の実面積が、測量面積より大きくなること。
なわ‐のり【縄海苔】
縄のように細長い海藻。うみそうめん(アメフラシの卵塊)のことともいう。「海原の沖つ—うちなびき心もしのに思ほゆるか...
なわのり‐の【縄海苔の】
[枕]なわのりは引くと切れやすい意から、「引けば絶ゆ」にかかる。「—引けば絶ゆとや」〈万・三三〇二〉
なわ‐のれん【縄暖簾】
1 「縄簾(なわすだれ)1」に同じ。 2 《店先に1を下げたところから》居酒屋・一膳飯屋などのこと。「—で一杯やる」
なわ‐ばしご【縄梯子】
縄で作ったはしご。平行する2本の太縄に、横に踏み木をつけ、一端につけた鉤(かぎ)を高所にひっかけて用いる。
なわ‐ばり【縄張(り)】
1 縄を張って境界を決めること。 2 建築予定の敷地に縄を張って、建物の位置を定めること。縄打ち。 3 博徒や暴力...
なわ‐びき【縄引き】
《「なわひき」とも》田畑などの境界を示すために、縄を引き渡すこと。
なわ‐ぶね【縄船】
延縄(はえなわ)漁業を行う船。
なわ‐ベッド【縄ベッド】
縄を網状に編んで木枠に張った簡素なベッド。インドなどアジア諸国で使用される。
なわ‐むしろ【縄筵】
縄を編んで作ったむしろ。
なわ‐め【縄目】
1 縄の結び目。「—をほどく」 2 土器などの表面に縄を押し付けて作った模様。 3 敵などにつかまって縄で縛られる...
なわめ‐の‐はじ【縄目の恥】
捕らえられて縄をかけられる恥。「—を受ける」
なわ‐もじ【縄文字】
原始文字の一。縄を文字の代わりに使用し、主として数を表すのに用いたもの。太縄に結ぶ細縄との、その太さ・位置・結び目...
なわ‐やすし【名和靖】
[1857〜1926]昆虫学者。岐阜の生まれ。明治29年(1896)名和昆虫研究所を岐阜市に設立、農作物害虫の駆除...
なわ‐ろどう【那波魯堂】
[1727〜1789]江戸中期の儒学者。播磨(はりま)の人。活所の子孫で、姓は「なば」とも読む。岡白駒(おかはっく...