なぞ‐づけ【謎付け】
前句付(まえくづ)けの一種。謎掛けのような題に、答えとなる句を付けるもの。寛保(1741〜1744)のころ流行。
なぞ‐とき【謎解き】
謎を解くこと。
なぞ‐なぞ【謎謎】
《「何(な)ぞ何(な)ぞ」の意から》 1 とんちが必要な問題を出し、相手に答えさせるクイズ、言葉遊び。 2 ⇒謎掛...
なぞなぞ‐あわせ【謎謎合(わ)せ】
物合わせの一。左右二組みに分かれて互いに謎を出題し合い、その解き方の優劣を競う遊び。謎合わせ。
なぞなぞ‐ものがたり【謎謎物語】
謎々2を言うこと。謎々を言い合って遊ぶこと。「—しける所に」〈拾遺・雑下・詞書〉
なぞのおとこトマ【謎の男トマ】
《原題、(フランス)Thomas l'obscur》ブランショの小説。1941年に初版刊行、1950年に改訂版刊行。
なぞのへんそうきょく【謎の変奏曲】
エルガーの「創作主題による変奏曲」の通称。→エニグマ変奏曲
なぞ‐め・く【謎めく】
[動カ五(四)]謎のようにみえる。「—・いた私生活」
なぞ‐も【何ぞも】
[連語]「なぞ」を強めた語。いったいどうして。またなぜ。「をととしの先つ年より今年まで恋ふれど—妹に逢ひかたき」〈...
なぞ‐や【何ぞや】
[連語]《連語「な(何)ぞ」+係助詞「や」》 1 どうしたことだろう。なんだろう。「かからぬ世にも経べき身を、—」...
なぞら・う【準ふ/准ふ/擬ふ】
[動ハ四]「なずらう」に同じ。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に—・へるいろにかさねば」〈片仮名本後撰・春中〉 ...
なぞら・える【準える/准える/擬える】
[動ア下一][文]なぞら・ふ[ハ下二] 1 ある物事を類似のものと比較して、仮にそれとみなす。擬する。なずらえる。...
なぞり‐がき【なぞり書(き)】
[名](スル)文字や絵などをなぞってかくこと。また、そのかいたもの。
なぞ・る
[動ラ五(四)] 1 すでにかかれた文字や絵などの上をたどって、そのとおりにかく。「手本を—・る」 2 すでに行わ...
謎(なぞ)を掛(か)・ける
1 なぞなぞの題を出して問いかける。 2 遠回しにわからせようとする。「—・けて報酬を暗に要求する」
謎(なぞ)を解(と)・く
1 なぞなぞの答えを当てる。 2 遠回しに言われたことの意味を理解する。 3 むずかしい問題などを解決する。「事件...
なた【鉈】
1 幅のある厚い刃物に柄をつけたもの。まき割り、樹木の枝下ろしなどに用いる。 2 相撲で、立ち合いにひじを曲げて相...
ナタル
ブラジル北東部の港湾都市。リオグランデ‐ド‐ノルテ州の州都。太平洋に注ぐポテンジ川の河口に位置し、農産物の集散地と...
ナタ‐ちょうるいほごく【ナタ鳥類保護区】
《Nata Bird Sanctuary》ボツワナ北東部の低地ソワパンにある鳥類保護区。塩湖を中心に、ウミワシ、カ...
な‐た・つ【名立つ】
[動タ四]うわさが立つ。評判になる。「すだれ編みの翁は、かしたいしの娘に—・ち」〈堤・由無し事〉
ナタ‐デ‐ココ
ココナツミルクに酢酸菌を加え、発酵させた食品。寒天に似るが独特の歯ごたえがあり、デザートなどに用いられる。
なた‐でら【那谷寺】
石川県小松市にある高野山真言宗の寺。山号は自生山。開創は養老元年(717)、開山は泰澄で、岩屋寺と称した。寛弘4年...
な‐たね【菜種】
アブラナの種子。また、アブラナの別名。一般に、セイヨウアブラナなど近縁の採油植物も含めていう。
なたね‐あぶら【菜種油】
アブラナなどの種子から圧搾してとった黄褐色の油。食用油のほか、潤滑油・工業用油などに使用。たねあぶら。
なたね‐かす【菜種糟】
菜種から油をしぼったあとのかす。肥料に用いる。なたねあぶらかす。
なたね‐づゆ【菜種梅雨】
菜の花の咲く3月下旬から4月にかけて、連日降りつづく寒々とした小雨。《季 春》「—念仏の膝(ひざ)つめあはせ/信子」
なたねゆ‐いろ【菜種油色】
精製前の菜種油のような色。緑がかった濃い黄色。
なた‐ぼり【鉈彫(り)】
表面に丸鑿(まるのみ)の彫りあとを残した木彫。平安中期から鎌倉初期の関東から東北にかけて多くみられ、未完成のものと...
なた‐まめ【鉈豆/刀豆】
1 マメ科の蔓性(つるせい)の一年草。葉は長楕円形の3枚の小葉からなる複葉。夏、淡紅紫色か白色の花を穂状につけ、や...
なたまめ‐ギセル【鉈豆ギセル】
ナタマメのさやに似た形のキセル。平たく延べ打ちにした短いもの。
なた‐め【鉈目】
登山者や山仕事をする人たちが、道しるべとして山中の樹木に鉈でつけた目印。
ナタラージャ‐じいん【ナタラージャ寺院】
《Nataraja Temple》インド南部、タミルナドゥ州の町チダムバラムにあるヒンズー教寺院。チョーラ朝時代の...
ナタリスト
産児増加提唱者。
サロート
[1902〜1999]フランスの女流小説家。ロシア生まれ。評論でも活躍。作「トロピスム」「プラネタリウム」「黄金の...
ナタロ
ニューカレドニア島北東沖にあるリフー島北部の村。ニューカレドニア最大とされるメラネシア式の伝統家屋が残る。釘を一本...
鉈(なた)を振(ふ)る・う
切るべきものは切って、思い切った整理をする。「人事刷新に—・う」
なだ【涙】
なみだ。江戸時代、奴(やっこ)などの間で用いられた語。「心中がうれしくて、うら、—がこぼるる」〈浄・加増曽我〉
なだ【灘/洋】
海で、風波が荒く、または流れが速くて航海の困難な所。「玄界—」「遠州—」
なだ【灘】
兵庫県の神戸市灘区から西宮市にかけての海岸地帯の称。天保11年(1840)宮水が発見されて以来、酒造地として知られ...
な‐だい【名代】
[名・形動] 1 名前を知られていること。評判の高いこと。また、そのさま。「—の色事師」「竜閑橋(りゅうかんばし)...
な‐だい【名題/名代】
1 歌舞伎狂言や浄瑠璃などの題名。元禄(1688〜1704)ごろから縁起上、字数を奇数に定め、特殊な読み方をするよ...
なだい‐かんばん【名題看板】
歌舞伎劇場の表看板の一つで、上演狂言の題名を記したもの。総表題を示し、上部に主要配役を絵組で表した大名題看板と、各...
なだい‐した【名題下】
1 歌舞伎俳優のうち、名題役者以外の者。 2 歌舞伎俳優の階級の一。名題役者の下の位。下回りの俳優の最上位にあたる...
なだ‐いなだ
[1929〜2013]小説家・精神科医。東京の生まれ。本名、堀内秀(しげる)。医師としてアルコール依存症の治療など...
なだい‐ひろう【名題披露】
歌舞伎俳優が名題役者に昇進した時に行う披露。
な‐だいめん【名対面】
1 宮中で、供奉(ぐぶ)・宿直(とのい)の官人が、一定の時刻に行われる点呼で名のること。おおむね亥(い)の刻(午後...
なだい‐やくしゃ【名題役者】
歌舞伎で、名題看板の絵組に描かれる資格の役者。幹部級の俳優の総称。
な‐だか・い【名高い】
[形][文]なだか・し[ク]広く世間に名が知られている。有名である。「歴史に—・い寺院」
なだ‐く【灘区】
⇒灘
なだ‐ごごう【灘五郷】
兵庫県、灘一帯の酒造地の称。西宮市の今津郷・西宮郷、神戸市東灘区の東郷・中郷、同灘区の西郷の五つ。宮水が湧出し、灘...