なまり‐ごえ【訛り声】
なまりのある、濁った声。だみごえ。「—にて、高声におきてければ」〈著聞集・一六〉
なまり‐せん【鉛銭】
鉛で鋳造した銭貨。中世から近世初期にかけて流通した悪質の私鋳銭のほか、江戸末期から明治初期に関東・東北の一部で流通...
なまり‐ちくでんち【鉛蓄電池】
正極に二酸化鉛、負極に鉛、電解液に希硫酸を用いる蓄電池。自動車用の蓄電池をはじめ、現在最も広く使用されている。
なまり‐ちゅうどく【鉛中毒】
鉛による中毒。重症ではヘモグロビン合成が阻害されるために貧血となり、手の麻痺、腹痛、脳障害などの症状を呈する。鉛を...
訛(なま)りは国(くに)の手形(てがた)
言葉の訛りで、その人の出身地がわかるということ。
なまり‐ビスマス【鉛ビスマス】
鉛とビスマスの合金。融点セ氏125度。沸点セ氏1670度。水や空気に触れても激しく反応しないことから、高速炉の冷却...
なまりフリー‐はんだ【鉛フリー半田】
鉛を含まないはんだ。鉛が環境中に廃棄されると、人体や生物に有害なため、他の金属への置き換えが進められている。錫(す...
なまり‐ふん【鉛粉】
鉛の粉末。蒔絵(まきえ)の顔料として用いる。
なまり‐ぶし【生り節】
カツオの肉を蒸し、一度だけ火入れして生干しにした食品。煮つけや酢の物などにして食べる。なまぶし。《季 夏》「藁苞(...
なまりれいきゃく‐こうそくろ【鉛冷却高速炉】
液体の鉛または鉛とビスマスの合金を冷却材として用いる高速炉。第四世代原子炉の一つとして開発が進められている。鉛合金...
なま・る【訛る】
[動ラ五(四)]ある地方特有の発音をする。標準語・共通語とは異なった発音をする。 [補説]多く、方言にいうが、「『...
なま・る【鈍る】
[動ラ五(四)] 1 刃物の切れ味が悪くなる。「包丁が—・る」 2 鋭さが失われる。勢いが弱まる。にぶる。「からだ...
なま・る【隠る】
[動ラ四]《「なばる」の音変化》隠れる。「難波の小江(をえ)に廬(いほ)作り—・りて居る葦蟹(あしがに)を」〈万・...
なま‐ろく【生録】
《「生録音」「生録画」の略》直接現場の音や状況を録音・録画すること。
なま‐わか・い【生若い】
[形][文]なまわか・し[ク]ういういしく若い。若くて未熟である。「イヤに—・い新米らしい巡査が」〈志賀・正義派〉
なま‐ワクチン【生ワクチン】
毒性の弱い、もしくは毒性を弱めた細菌・ウイルスを生きたまま使うワクチン。痘苗(とうびょう)・BCG・ポリオ生ワクチ...
なま‐わずらわ・し【生煩はし】
[形シク]いささかめんどうである。なんとなく煩わしい。「君たち、—・しく聞き給へど」〈源・総角〉
なま‐わろ【生悪】
[形動ナリ]なんとなく体裁が悪いさま。「無才の人、—ならむ振舞ひなど見えむに」〈源・帚木〉
ナマンガ
ケニア南西部の町。オロック山南麓、タンザニアとの国境に位置する。マサイ族が多く居住する。アンボセリ国立公園への観光拠点。
なみ【波/浪/濤】
1 風や震動によって起こる海や川の水面の高低運動。波浪。「—が寄せてくる」「—が砕ける」「逆巻く—」 2 空間や物...
なみ【並(み)】
《動詞「なむ」の連用形から》 1 並んでいること。並んだもの。ならび。 2 よくも悪くもないこと。ごく一般的である...
なみ【波】
《原題The Waves》ウルフの小説。1931年刊。6人の幼なじみたちの独白により構成された実験的な作品。 山本...
な‐み【無み】
[連語]《形容詞「なし」の語幹「な」+接尾語「み」》…ないので。…なさに。「よるべ—身をこそ遠くへだてつれ」〈古今...
なみ‐ひととおり【並(み)一通り】
[名・形動]ごく普通であること。通り一遍であること。また、そのさま。「—な(の)努力では成功できない」
なみ‐あし【並(み)足】
1 速くも遅くもない、普通の足並み。 2 (「常歩」と書く)馬術で、いちばん歩度の遅い馬の進ませ方。速度は、1分間...
なみ‐あと【波跡】
波が打ち寄せて、浜辺などに残した跡。また、進み行く船の後方の水面に残る跡。
なみ‐いた【波板】
⇒海鼠板(なまこいた)
なみ・いる【並(み)居る】
[動ア上一][文][ワ上一]その場所に並んで座っている。「—・いるお歴々」
なみうち‐ぎわ【波打ち際】
そこまで波が打ち寄せる所。なみぎわ。なぎさ。
なみ‐う・つ【波打つ】
[動タ五(四)] 1 波が寄せてくる。波がうねる。「—・つ荒磯(あらいそ)」 2 波のように起伏して揺れ動く。また...
なみ‐おと【波音】
1 波が寄せたり引いたりするときに起こす音。 2 歌舞伎下座音楽の鳴り物の一。大太鼓を長桴(ながばち)で打って波の...
なみ‐おぶね【波小舟】
波のまにまに漂う小さな舟。頼りない意を込めても用いる。「あまりに隙(ひま)も—、なにを頼みに老いの身の」〈謡・通盛〉
なみかけ‐ごろも【波掛け衣】
波のかかる衣。波にぬれた衣。「須磨のあまの—よそにのみ聞くは我が身になりにけるかな」〈新古今・恋一〉
なみ‐かぜ【波風】
1 波と風。また、風が強く吹いて波立つこと。「—が強まる」 2 家庭や世間に起こるごたごた。もめごと。「家の中に—...
なみ‐かっこ【波括弧】
文章表記中などで用いる{ }の記号。補足説明や注記などを表すのに用いる。ブレース。( )を小括弧、[ ]を大括弧と...
なみかわ‐そうすけ【濤川惣助】
[1847〜1910]七宝作家。下総の人。帝室技芸員。輪郭線のない無線七宝の技法を開発、有線七宝の並河靖之と並び称...
なみかわ‐やすゆき【並河靖之】
[1845〜1927]七宝作家。京都の人。帝室技芸員。伝統的有線七宝の作家として無線七宝の濤川惣助と並び称された。...
なみ‐がい【波貝】
キヌマトイガイ科の二枚貝。浅海の砂泥底にすむ。貝殻は長楕円形で、殻長約10センチ。殻表は白色で、同心円状に起状が著...
なみ‐がえし【波返し】
1 堤防などの上面を海側に反らせ、波がはね返るようにした工作物。波返し工。 2 雅楽の「青海波(せいがいは)」を演...
なみ‐がしら【波頭】
1 波の盛り上がった頂。波頭(はとう)。 2 波の立ってくずれる形を模様化したもの。
なみ‐がた【波形】
1 波のような形。また、波をかたどった模様。「—の罫線」「グラフが—を示す」 2 語句と語句との間に入れる「〜」の...
なみ‐がわせ【並為替】
⇒送金(そうきん)為替
なみ‐き【並木】
並んで立っている樹木。また、街路の両側などに1列に並べて植えた木。街路樹。「—道」「桜—」
なみき【並木】
姓氏の一。 [補説]「並木」姓の人物並木五瓶(なみきごへい)並木正三(なみきしょうぞう)並木宗輔(なみきそうすけ)
なみき‐ごへい【並木五瓶】
[1747〜1808]江戸後期の歌舞伎狂言作者。初世。大坂の人。並木正三の弟子。大坂および江戸の劇壇で活躍し、幕末...
なみき‐しき【並木敷(き)】
並木の根などを傷めないために、街路にしないで残してある土地。
なみき‐しょうぞう【並木正三】
[1730〜1773]江戸中期の歌舞伎狂言作者。初世。大坂の人。並木宗輔の弟子。浄瑠璃の手法を応用した脚色と、奇抜...
なみき‐そう【浪来草】
シソ科の多年草。海岸の砂地に生え、高さ10〜40センチ。茎は四角柱。葉は対生し、長楕円形。夏から秋、紫色の花を開く。
なみき‐そうすけ【並木宗輔】
[1695〜1751]江戸中期の浄瑠璃作者。大坂の人。別名、宗助・千柳。西沢一風の弟子。僧であったが、還俗して豊竹...
なみき‐みち【並木道】
両側に、樹木を一列に並べて植えてある道。「ポプラの—」