ほうしゃせい‐はいきぶつ【放射性廃棄物】
原子力施設や使用済み核燃料の再処理工場などで発生する、放射性物質を含む廃棄物。核分裂生成物のほか、放射能に汚染され...
ほうしゃせいはいきぶつ‐しょりしせつ【放射性廃棄物処理施設】
原子力発電所などから発生する放射性廃棄物を安全に保管し、埋設処分などを行うための施設。日本では低レベル放射性廃棄物...
ほうしゃせい‐はんちょう【放射性反跳】
放射性元素が放射線を放ち、放射線と反対方向に反跳すること。その速度と方向は運動量保存の法則に従い、反跳を受けた原子...
ほうしゃせい‐ぶっしつ【放射性物質】
放射線を出す物質。放射能をもつ原子核(放射性核種)を含む物質をさす。 [補説]原子炉の核燃料や医療分野の放射線療法...
ほうしゃせいぶっしつおせんたいしょ‐とくべつそちほう【放射性物質汚染対処特別措置法】
《「平成二十三年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故により放出された放射性物質による環...
ほうしゃせい‐プルーム【放射性プルーム】
気体状の放射性物質が大気中を雲のような塊となって流れる現象。放射性希ガス・放射性ヨウ素・ウランなどが含まれ、内部被...
ほうしゃせい‐ほうかい【放射性崩壊】
放射性元素の原子核が、自然に粒子や電磁波を放出して、他の原子核に変わる現象。α崩壊、β崩壊、γ崩壊が知られる。放射...
ほうしゃせい‐ほうかいけいれつ【放射性崩壊系列】
⇒崩壊系列
ほうしゃせい‐ほかく【放射性捕獲】
原子核に1個または複数個の粒子が吸収されて、より重い原子核になる核反応。光核反応の逆過程であり、捕獲によってγ(ガ...
ほうしゃせい‐ようそ【放射性沃素】
ヨウ素の放射性同位体。ヨウ素129やヨウ素131など。核医学検査で放射性トレーサーとして用いられる。原子力災害で大...
ほうしゃ‐せん【抛射線】
⇒放物線(ほうぶつせん)
ほうしゃ‐せん【放射線】
1 ある一点を中心に放射状にひろがっている線。 2 放射性物質から放出されるα(アルファ)線・β(ベータ)線・γ(...
ほうしゃせんいがく‐そうごうけんきゅうじょ【放射線医学総合研究所】
量子科学技術研究開発機構の旧称。放医研。NIRS(National Institute of Radiologic...
ほうしゃせんえいきょう‐けんきゅうしょ【放射線影響研究所】
放射線が人体に及ぼす医学的影響について調査研究を行う研究機関。広島・長崎の原爆被爆者に対する放射線の影響調査に重点...
ほうしゃせん‐か【放射線科】
X線などの放射線を用いて診断・治療を行う医療の一分野。
ほうしゃせんか‐い【放射線科医】
放射線科を専門とする医師。
ほうしゃせん‐かがく【放射線化学】
放射線を物質に照射したとき起こる化学変化やその利用法を研究する化学の一分野。
ほうしゃせん‐かじゅうけいすう【放射線荷重係数】
放射線の人体への影響の程度を表す係数。ベータ線・ガンマ線・エックス線の影響度を1としたときの相対値で、中性子線は5...
ほうしゃせん‐かんりいん【放射線管理員】
原子力施設の放射線管理区域において作業員の被曝管理や作業区域の汚染管理を行う担当者。原子力施設を設置する事業者が独...
ほうしゃせん‐かんりくいき【放射線管理区域】
放射線障害の発生を防止するために法令に基づいて定められる区域。放射線障害防止法・医療法・労働安全衛生法などでそれぞ...
ほうしゃせんかんり‐てちょう【放射線管理手帳】
原子力発電所や再処理施設などの原子力施設で作業に従事する人が所持する手帳。放射線従事者中央登録センターが主体となり...
ほうしゃせん‐きょようりょう【放射線許容量】
人体に対する放射線の許容量。放射線被曝(ひばく)防護については線量当量限度が用いられている。
ほうしゃせん‐ぎし【放射線技師】
《「診療放射線技師」の略称》病院などでX線撮影・MRI検査・CT検査・放射線治療などを担当する技師。国家資格。
ほうしゃせんぎょうむ‐じゅうじしゃ【放射線業務従事者】
X線装置・加速器・電離放射線発生装置などの使用、放射性物質等の取り扱い、原子炉の運転、核原料物質の採掘など、労働安...
ほうしゃせん‐けんしゅつき【放射線検出器】
⇒放射線測定器
ほうしゃせん‐げん【放射線源】
放射線の発生源をいう。放射性同位体・加速器・原子炉など。線源。
ほうしゃせん‐さっきん【放射線殺菌】
電子線やγ(ガンマ)線を照射して行う殺菌法。
ほうしゃせん‐しょうがい【放射線障害】
放射線の被曝(ひばく)によって健康な生体に起こる障害。造血器・生殖器・腸管・皮膚が障害を受けやすい。
ほうしゃせん‐じゅうごう【放射線重合】
X線・γ(ガンマ)線・電子線などの放射線の照射によって引き起こされる重合反応。常温・常圧でも起こるので、各種の高分...
ほうしゃせん‐せいぶつがく【放射線生物学】
紫外線・X線や中性子線などの放射線が生物個体あるいは組織・細胞・分子などに及ぼす作用を研究する科学分野。
ほうしゃせん‐そくていき【放射線測定器】
放射線量を測定する装置。ガイガーミュラー計数管、比例計数管、電離箱などがある。後者の二つは放射線の量だけでなく、エ...
ほうしゃせんそくてい‐しせつ【放射線測定施設】
⇒モニタリングポスト
ほうしゃせん‐そんしょう【放射線損傷】
放射線の照射による物質の損傷。原子炉の材料に格子欠陥などが生じ、外形や強度の変化、腐食の促進を引き起こす。β線やγ...
ほうしゃせん‐たい【放射線帯】
⇒バンアレン帯
ほうしゃせん‐たんしょう【放射線探傷】
X線・γ(ガンマ)線・β(ベータ)線などを材料に照射し、内部の欠陥などを調べる方法。透過放射線をフィルムや蛍光板に...
ほうしゃせん‐ちりょう【放射線治療】
⇒放射線療法
ほうしゃせんちりょう‐ほう【放射線治療法】
⇒放射線療法
ほうしゃせん‐でんち【放射線電池】
⇒原子力電池
ほうしゃせんとりあつかい‐しゅにんしゃ【放射線取扱主任者】
文部科学省が所管する国家資格。原子力安全技術センターが行う試験に合格し、所定の講習を修了後、免状が交付される。放射...
ほうしゃせん‐はっせいそうち【放射線発生装置】
荷電粒子を加速させることによって放射線を発生させる装置。サイクロトロン・シンクロトロン・リニアック・ベータトロンな...
ほうしゃせん‐ぶんかい【放射線分解】
放射線の影響により物質中の分子が分解すること。γ(ガンマ)線の照射によって水が水素や過酸化水素を生成するなど。ラジ...
ほうしゃせん‐ぼうご【放射線防護】
放射線による人体への障害の発生を防止するために、放射線への被曝から人体を守ること。
ほうしゃせんぼうご‐の‐さんげんそく【放射線防護の三原則】
国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する、放射線防護に関する3つの基本原則。行為の正当化(放射線被曝を伴う行為は...
ほうしゃせん‐りょう【放射線量】
物体に照射された放射線の量。→線量
ほうしゃせんりょう‐けい【放射線量計】
⇒線量計
ほうしゃせん‐りょうほう【放射線療法】
放射線を患部に照射して治療する方法。癌(がん)などを対象に、X線・γ(ガンマ)線・電子線・中性子線・アイソトープ(...
ほうしゃせんりょう‐りつ【放射線量率】
⇒空間放射線量率
ほうしゃ‐そうしょう【放射相称】
生物体の中心軸を通る相称面が3個以上あること。桜の花やヒトデなどにみられる。
ほうしゃそうしょう‐か【放射相称花】
花被が放射相称に配列している花。梅・キキョウなど多くのものにみられる。輻状(ふくじょう)相称花。輻射花。
ほうしゃ‐そく【放射束】
単位面積を単位時間内に通過する放射のエネルギーを測った量。単位はワット。観測者の目に感ずる可視光線の量を測る光束(...