まえ‐さがり【前下(が)り】
1 物の前部が、後部よりも下がっていること。⇔前上がり。 2 婦人服で、前身頃の背丈の基礎線より下がっている部分。...
まえ‐さき【前先】
将来。また、将来を見抜くこと。「道具諸色は売ってしまひ、金にして内を出て来たは、こりゃ是(これ)—といふものぢゃ」...
まえ‐さげ【前提げ】
巾着(きんちゃく)の上にひも通しをつけ、帯革をつけて前腰にさげるもの。安永(1772〜1781)のころ、京坂地方で...
まえ‐さばき【前捌き】
1 相撲で立ち合いの時、先手を取るため相手の手をしぼり、いなすなどして、有利な体勢をつくること。 2 主要な事柄を...
まえ‐ざし【前挿(し)/前差(し)】
女の髷(まげ)の前の方に挿すかんざし。
まえ‐じて【前仕手】
《「まえして」とも。ふつう「前ジテ」と書く》能または狂言で、前後二場からなる曲の中入りより前に出るシテ。⇔後(のち...
まえ‐しりえ【前後】
前方と後方。また、勝負事などで、右方と左方。「上の女房—と装束き分けたり」〈源・絵合〉
まえじた‐ぼいん【前舌母音】
⇒ぜんぜつぼいん(前舌母音)
まえじま‐ひそか【前島密】
[1835〜1919]官僚・政治家。越後の生まれ。郵便制度の調査のため渡英、帰国後、官営の郵便事業を創始。「郵便」...
まえ‐すそ【前裾】
着物やスカートの下のへりで、前方の部分。
マエスタ
⇒荘厳の聖母
まえ‐すだれ【前簾】
牛車(ぎっしゃ)などの前面にかけるすだれ。
マエストラ‐さんみゃく【マエストラ山脈】
《Sierra Maestra》キューバ南東部にある山脈。キューバ島南東岸のクルス岬と最東端のマイシ岬を結び、約2...
マエストロ
1 芸術の大家。巨匠。 2 大音楽家。名指揮者。人の名に冠して敬称としても用いる。
マエストーソ
音楽で、発想標語の一。荘厳に、堂々として、の意。
マエス‐ホウ
⇒メイズホウ
まえ‐ずもう【前相撲】
各相撲部屋に入門した新弟子が番付外でとる相撲。待ったなしの飛び付き相撲で、2連勝して一つの勝ち星となり、勝ち星を二...
まえ‐せつ【前説】
1 無声映画で、上映前に弁士がその映画の内容を説明すること。 2 転じて、本題に入る前の説明。ぜんせつ。 3 テレ...
まえ‐そで【前袖】
牛車(ぎっしゃ)・輿(こし)などの前方の出入り口の左右に張り出した部分。
まえた‐かんじ【前田寛治】
[1896〜1930]洋画家。鳥取の生まれ。フランスに留学し、クールベやアングルに傾倒。独自の写実主義を目ざしたが...
まえだ【前田】
姓氏の一。 [補説]「前田」姓の人物前田慧雲(まえだえうん)前田玄以(まえだげんい)前田青邨(まえだせいそん)前田...
まえだ‐えうん【前田慧雲】
[1857〜1930]仏教学者。三重の生まれ。東洋大学・竜谷大学の学長を勤める。「大日本続蔵経」を刊行した。著「本...
まえ‐だおし【前倒し】
[名](スル)予定の時期を繰り上げて予算を使ったり、計画を実施したりすること。「公共事業費を—して景気の回復をはかる」
まえ‐だお・す【前倒す】
[動サ五(四)]《「まえだおし」の動詞化》予定の時期を繰り上げる。「実施日を—・す」
まえだ‐げんい【前田玄以】
[1539〜1602]安土桃山時代の武将。美濃の人。名は宗向。初め比叡山の僧。のち、織田信忠・信雄、次いで豊臣秀吉...
まえだこう‐ひろいちろう【前田河広一郎】
[1888〜1957]小説家。宮城の生まれ。徳冨蘆花に師事。小説「三等船客」で注目され、「種蒔く人」「文芸戦線」同...
まえだ‐せいそん【前田青邨】
[1885〜1977]日本画家。岐阜の生まれ。本名、廉造。大和絵・琳派(りんぱ)の技法を独自に消化し、清新・豊麗な...
まえ‐だち【前立ち】
1 前に立っているもの。特に、厨子(ずし)などの中の本尊の前に安置される仏像。御(お)前立ち。 2 世間に対する名...
まえだち‐ほんぞん【前立ち本尊】
平時は公開されない本尊の厨子(ずし)の前に安置される仏像。
まえだ‐つなのり【前田綱紀】
[1643〜1724]江戸前期の大名。加賀藩第5代藩主。幼名、犬千代。藩政改革に尽力。また、学を好み、木下順庵を招...
まえ‐だて【前立】
1 「前立物」の略。 2 「まえだち2」に同じ。
まえだて‐もの【前立物】
兜(かぶと)の前部につける立物(たてもの)の一。鍬形(くわがた)・半月・天衝(てんつき)・高角(たかづの)など。前立。
まえだ‐としいえ【前田利家】
[1538〜1599]安土桃山時代の武将。加賀藩主前田氏の祖。尾張の人。幼名、犬千代。織田信長に従い、各地で戦功を...
まえだ‐なつかげ【前田夏蔭】
[1793〜1864]江戸後期の国学者。江戸の人。通称、健助。号、鶯園。清水浜臣に国学を学ぶ。「蝦夷志料」を編集す...
まえだま‐かいてんしき【前玉回転式】
⇒フロントフォーカシング
まえだ‐みさき【真栄田岬】
沖縄県恩納海岸の岬。隆起珊瑚礁に囲まれた景勝地として知られる。ダイビングポイントとしても有名。
まえだやま‐えいごろう【前田山英五郎】
[1914〜1971]力士。第39代横綱。愛媛県出身。本名、萩森金松。優勝1回。引退後、年寄高砂(たかさご)。ハワ...
まえだ‐ゆうきち【前田祐吉】
[1930〜2016]野球選手・指導者。高知の生まれ。投手として六大学野球リーグで活躍。社会人野球を経て慶応義塾大...
まえだ‐ゆうぐれ【前田夕暮】
[1883〜1951]歌人。神奈川の生まれ。本名、洋造。尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事。「詩歌」を創刊して、明...
まえだ‐よういち【前田陽一】
[1934〜1998]映画監督。兵庫の生まれ。「にっぽんぱらだいす」で監督デビュー。風俗喜劇の名匠渋谷実の影響を受...
まえだ‐りゅう【前田流】
平曲の流派の一。江戸初期に前田検校(のちに総検校)が創始。京都を中心とした波多野流に対し、主に江戸・名古屋で行われ...
まえ‐だれ【前垂れ】
1 「前掛け」に同じ。 2 旋盤の往復台の主要部分。側面が垂れた形をし、内部に送り装置を収め、表面にハンドルなどを...
まえだれ‐かずき【前垂れ被き】
《前垂れをかぶって雨をしのぐ意から》陰暦3月・9月の奉公人出替わりのころ降る雨。「—の雨に泪(なみだ)こぼすを見る...
まえだれ‐がけ【前垂れ掛(け)】
1 前垂れ1を掛けていること。また、その姿。「兄の民助は—のまま」〈藤村・春〉 2 商家に奉公している者。
まえ‐つ‐きみ【公卿/卿/大夫】
《「前つ君」の意》天皇の御前に仕える人を尊敬していう語。また、朝廷に仕える高官・侍臣の総称。「島山に照れる橘(たち...
まえ‐つぼ【前壺】
下駄などの、鼻緒の前緒をすげる穴。また、その前緒。
まえ‐づけ【前付(け)】
書籍・雑誌の本文の前に添える、扉・口絵・序文・端書き・目次など。⇔後付け。
まえ‐どおり【前通り】
[名・形動]これまでと同じ状態であること。また、そのさま。副詞的にも用いる。「—の顔ぶれ」「費用は—割り勘でいこう」
まえ‐どり【前撮り】
結婚式や成人式、七五三などの記念写真を、当日ではなく前もって撮影しておくこと。早撮り。
まえ‐にわ【前庭】
⇒ぜんてい(前庭)1