まくらのそうし‐えまき【枕草子絵巻】
鎌倉後期の絵巻。1巻。枕草子の一部を繊細な白描で描く。絵・詞書(ことばがき)各七段が現存。
まくらのそうししゅんしょしょう【枕草子春曙抄】
枕草子の注釈書。12巻。北村季吟著。延宝2年(1674)成立。本文に傍注・頭注・校合・考証などを付したもの。
まくらのそうしひょうしゃく【枕草子評釈】
金子元臣による枕草子の注釈書。大正10年(1921)と大正13年(1924)に上巻・下巻をそれぞれ刊行。
まくら‐ばこ【枕箱】
1 箱形の木枕。箱枕。 2 枕を入れておく箱。ふつう5個または10個を入れる。
まくら‐ばな【枕花】
納棺する前の死者の枕もとに供える花。
まくら‐ひき【枕引き】
1個の木枕を両側から二人が指先でつまんで引き合う遊戯。
まくら‐びょうぶ【枕屏風】
風よけなどに枕もとに立てる背の低い屏風。《季 冬》
まくら‐べ【枕辺】
《古くは「まくらへ」とも》枕のあたり。枕もと。
まくら‐ぼん【枕本】
1 半紙を縦に二つ切りにし、それを袋綴(ふくろと)じにした横長の本。 2 「枕草紙2」に同じ。
枕(まくら)枕(ま)・く
枕として寝る。「道の後(しり)古波陀嬢子(こはだをとめ)を神の如(ごと)聞こえしかども相—・く」〈記・中・歌謡〉
枕(まくら)結(むす)・ぶ
草を結んで枕にする。旅寝する。「行末はいまいくよとか磐代(いはしろ)の岡のかやねに—・ばむ」〈新古今・羇旅〉
マクラメ
⇒マクラメレース
まくら‐めし【枕飯】
死者の枕もとに供える飯。
マクラメ‐レース
《(和)macramé(フランス)+lace》《マクラメはもとアラビア語で飾り房の意》手芸の一。ひもや糸などを結び...
まくら‐もと【枕元/枕許】
寝ている人の枕のあたり。枕頭(ちんとう)。まくらがみ。まくらべ。
まくら‐ものがたり【枕物語】
寝物語のこと。「女郎しどけなくゆたかに、外の男と同じ—」〈浮・諸艶大鑑・五〉
まくらものぐるい【枕物狂】
狂言。祖父が若い娘に恋をし、枕をつけた笹を持って狂乱するので、孫が娘を連れてくる。
まくら‐やり【枕槍/枕鑓】
枕もとに置いておく護身用の槍。「女中手々(てんで)に—、長刀(なぎなた)にて引っ包み、囲ひ防げば」〈浄・反魂香〉
枕(まくら)を重(かさ)・ねる
男女がたびたび一緒に寝る。情交を重ねる。「人目を忍んで—・ねる」
枕(まくら)を交(か)わ・す
男女が共に寝る。「—・した仲」
枕(まくら)を攲(そばだ)・てる
枕から頭を上げ、耳を澄まして聞く。「隣室のひそひそ話に—・てる」
枕(まくら)を高(たか)く◦する
《「戦国策」魏策から》安心して寝る。また、安心して暮らす。「資金繰りがついてようやく—◦して眠れる」
枕(まくら)を並(なら)・べる
1 並んで寝る。「親子三人—・べる」 2 大勢の人がそろって同じことをする。特に、同じ場所で倒れる。「—・べて落選する」
枕(まくら)を濡(ぬ)ら・す
つらさや悲しさのあまり寝床の中で涙を流す。「失恋に—・す」
枕(まくら)を振(ふ)・る
落語などで、本題に入る前に短い話をする。
枕(まくら)を割(わ)・る
苦心する。考え悩む。「異病をわずらひ、医者に—・らすことなり」〈浮・娘気質・二〉
マクラーレン‐ベール
オーストラリア、南オーストラリア州南東部のフルリオ半島にあるワイン産地。アデレードの南約40キロメートルに位置する...