まめ【豆/荳/菽】
[名] 1 マメ科植物の種子。特にそのうち、食用にするものの総称。大豆(だいず)・小豆(あずき)・ササゲ・エンドウ...
まめ【肉刺】
かたいものとこすれたため、手足などの皮膚にできる豆のような水ぶくれ。
まめ【忠実/実】
[名・形動] 1 労苦をいとわず物事にはげむこと。また、そのさま。勤勉。「—に帳簿をつける」「若いのに—な人だ」「...
まめ‐あぶら【豆油】
1 大豆からとった油。だいず油。 2 ⇒豆の豆汁(ご)
まめ‐いた【豆板】
1 炒(い)った大豆や煮た小豆(あずき)などを、溶かした砂糖で平たく固めた菓子。 2 「豆板銀」の略。
まめいた‐ぎん【豆板銀】
江戸時代の銀貨の一。目方が5匁(もんめ)(約19グラム)前後の称量貨幣で、丁銀(ちょうぎん)の補助として用いた。小...
まめ‐いり【豆煎り/豆炒り】
1 大豆などの豆を煎ること。また、その煎った豆。いりまめ。 2 豆・米・あられなどを煎って砂糖をまぶした菓子。
まめ‐うち【豆打ち】
「豆撒(まめま)き2」に同じ。
まめえもん【豆右衛門】
江島其磧作「魂胆色遊懐男(こんたんいろあそびふところおとこ)」の主人公。芥子(けし)人形ほどの小男で、他人の懐に入...
まめ‐おとこ【豆男】
1 節分の豆まきをする男。年男(としおとこ)。 2 からだの小さい男。 3 《「忠実男(まめおとこ)」と同音である...
まめ‐おとこ【忠実男】
1 まめな男。誠実な男。 2 風流を愛し色好みな男。好色な男。また、近世では、情夫の意に用いたり、在原業平をさした...
まめ‐かす【豆粕】
大豆から油を絞りとった残りの粕。飼料や肥料にする。
まめ‐がき【豆柿】
シナノガキのうち、果実がやや大きくて球形のもの。柿渋を採取し、また甘柿の台木にする。《季 秋》
まめ‐がら【豆幹/豆殻/萁】
豆から実をとったあとのさや・枝・茎など。《季 秋》
まめ‐ぎん【豆銀】
「豆板銀(まめいたぎん)」に同じ。
まめ‐こがね【豆黄金虫】
コガネムシ科の昆虫。体長約1センチ、卵形で、光沢のある黒緑色。成虫は大豆・ブドウ・クリなど多種の植物の葉を食害する...
まめ‐ごころ【忠実心】
まじめな心。誠実な心。「—もなまあくがるる心地す」〈源・野分〉
まめ‐ごと【忠実事】
まじめなこと。真実なことがら。「—なども言ひあはせてゐ給へるに」〈枕・一三七〉
まめ‐ごはん【豆御飯】
⇒豆飯
まめ‐ざいく【豆細工】
竹ひごを大豆に刺してつなぎ、いろいろな形を作る工作。
まめ‐ざき【豆咲き】
エンドウ・フジなどマメ科植物にみられる蝶形をしている花。
まめ‐ざくら【豆桜】
バラ科の落葉小高木。本州中部地方の山地に自生。葉は卵形で、縁に切れ込みがある。春、葉より先に淡紅色の小さい花が開き...
まめ‐ざま【忠実様】
[名・形動ナリ]実直なこと。まじめなこと。また、そのさま。「かつはあやしき—をかくのたまふと」〈源・夕霧〉
まめ‐ざら【豆皿】
食卓で用いる小ぶりの皿。手塩皿など。直径が2寸(約6センチ)前後のものをいうことが多い。
まめ・し【忠実し】
[形シク]まめである。誠実である。勤勉である。「人がらも—・しく、いとねんごろに思ひきこえ給へれば」〈増鏡・草枕〉
まめし‐げ【忠実し気】
[形動ナリ] 1 まじめでたのもしいさま。「—なお姿をお目にかけなば」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉 2 はりあいのあるさ...
まめ‐しぼり【豆絞(り)】
紺地に白、または白地に紺で、豆粒のような丸い文様を表した絞り染め。手ぬぐいや浴衣に用いる。また、その模様をプリント...
まめ‐じか【豆鹿】
偶蹄(ぐうてい)目マメジカ科の哺乳類の総称。最小の有蹄類で、体高20〜35センチ。背が丸く、角をもたない。南アジア...
まめ‐じどうしゃ【豆自動車】
小型の自動車。また、児童の遊戯用の小さな自動車。
まめ‐そうめん【豆素麺】
春雨(はるさめ)2の異称。
まめぞう【豆蔵】
1 江戸時代、手品・曲芸やこっけいな物まねなどをして銭を乞うた大道芸人。 2 軽薄なおしゃべりをする人をののしって...
まめ‐ぞうむし【豆象虫】
甲虫目マメゾウムシ科の昆虫の総称。体長は5ミリくらいで卵形をし、赤褐色から黒色。乾いた豆に産卵し、幼虫は内部に食い...
まめ‐ぞめ【豆染(め)】
青黒色の染め色。
まめ‐たいふう【豆台風】
ごく小型の台風。暴風区域の直径が100キロ程度以下のものをいう。
まめ‐たにし【豆田螺】
マメタニシ科の巻き貝。水田や沼などにすむ。貝殻は細長い円錐形で、殻高13ミリくらい。殻表は滑らかで淡黄褐色。本州・...
まめ‐たん【豆炭】
無煙炭の粉に木炭粉・コーライトなどをまぜ、粘結剤を加えて卵大の扁球形に練り固めた家庭用燃料。《季 冬》
まめ‐タンク【豆タンク】
1 軽装甲・軽武装の小型戦車の一種。現在は各国ともほとんど運用していない。豆戦車。 2 転じて、小柄で、精力的・活...
まめ‐だいこ【豆太鼓】
柄のついた小さな紙張りの太鼓の玩具。両側から糸を出し、その先に豆をつけて、振れば鳴るようにしたもの。
まめ‐だいふく【豆大福】
餅皮の中に豆の粒を入れた大福餅。
まめ‐だおし【豆倒】
ヒルガオ科の一年生の寄生植物。畑などに生え、つる状の茎で他に巻きつき、葉はない。夏から秋、白い小花を群生する。種子...
まめ‐だ・つ【忠実立つ】
[動タ五(四)]本気になる。まじめになる。また、まじめなようにふるまう。「—・ちてわれに言えりしこと」〈鏡花・照葉狂言〉
まめ‐だぬき【豆狸】
小さなタヌキ。
まめ‐ちしき【豆知識】
ちょっとした知識。本筋からは外れているが、知っていると役に立つ話。
まめ‐ちゃ【豆茶】
カワラケツメイの茎や葉を陰干しして作る代用茶。
ま‐めつ【摩滅/磨滅】
[名](スル)すりへること。すれてなくなること。「靴底が—する」
まめ‐つき【豆搗き】
《「まめづき」とも》黄な粉。〈和名抄〉
まめ‐つぶ【豆粒】
豆の粒。ごく小さいもののたとえに用いる。「下を走る車が—ほどに見える」
まめ‐づた【豆蔦】
ウラボシ科の常緑多年生のシダ。山地の岩上や樹上に着生し、細い根茎がツタのようにはい、卵円形の厚い栄養葉をつける。胞...
まめ‐でっぽう【豆鉄砲】
豆を弾にして打ち出す、小さな竹製の玩具。
豆鉄砲(まめでっぽう)を食(く)った鳩(はと)のよう
⇒鳩(はと)が豆鉄砲(まめでっぽう)を食ったよう