あき【空き/明き】
1 物が詰まっていないこと。すきま。空間。余地。余白。「本棚を置く—を作る」「行間の—を大きくとる」 2 欠員があ...
あき【秋】
1 四季の第三。夏と冬の間で、日本では9・10・11月をいう。暦の上では立秋から立冬の前日まで(陰暦の7月から9月...
あき【飽き/厭き】
あきること。嫌になること。「—のこない味」 [補説]和歌などでは「秋」に掛けていうことが多い。
あき【安芸】
旧国名の一。ほぼ現在の広島県西半分にあたる。芸州(げいしゅう)。 高知県東部の土佐湾に面する市。戦国時代、安芸氏が...
あき【阿騎/安騎】
奈良県宇陀(うだ)市大宇陀地区あたりの古名。上代の猟場。[歌枕]「み雪降る—の大野に」〈万・四五〉
あき【秋】
芥川竜之介の短編小説。大正9年(1920)4月、雑誌「中央公論」に発表。ある姉妹と幼馴染の従兄の三角関係を描いた心...
あき‐あかね【秋茜】
日本で最もよくみられるトンボ。体長約4センチ、黄褐色で、雄は成熟すると赤色になる。初夏に山地へ行き、秋になると平地...
あき‐あき【飽き飽き】
[名](スル)十分すぎたりくどかったりして、すっかり嫌になること。うんざりすること。「長い祝辞に—した」
あき‐あげ【秋上げ】
1 稲を収穫したあとに行う祝い。秋収め。 2 不作のため、秋になって米相場の上がること。秋高。⇔秋落ち。
あき‐あじ【秋味】
《秋を代表する味の意から》北海道や東北で、秋に産卵のため川をのぼってくるサケ。また、一般に塩鮭(しおざけ)。→時知らず2
あき‐あじ【秋鰺】
秋にとれるアジ。《季 秋》「—に遊行(ゆぎゃう)寺通り早日暮れ/かな女」
あき‐あみ【秋醤蝦】
十脚目サクラエビ科の甲殻類。体長約4センチでサクラエビに似るが、第一胸脚にはさみをもち、死ぬと白くなる。瀬戸内海・...
あき‐いえ【空き家/明き家】
「あきや」に同じ。
あきや‐じょうれい【空き家条例】
⇒空き家対策条例
あきやたいさく‐じょうれい【空き家対策条例】
地方公共団体が空き家の所有者に対して適切な管理を求めたり撤去の勧告・命令を行えることなどを定めた条例。空き家条例。
あきやたいさく‐とくべつそちほう【空き家対策特別措置法】
《「空家等対策の推進に関する特別措置法」の略称》適切な管理が行われていない空き家が増加し、地域の防災・衛生・景観な...
あきや‐バンク【空き家バンク】
地方公共団体が住民から空き家の登録を募り、空き家の利用を希望する人に物件情報を提供する制度。
あき‐いろ【秋色】
秋らしい色。葡萄(ぶどう)色や柿(かき)色など、秋を連想させる色。
あき‐うえ【秋植え】
秋に植えること。また、そういう種類の植物。
あきう‐おおたき【秋保大滝】
宮城県中央部、仙台市の西部にある滝。名取川上流にあり、高さ55メートル、幅6メートルの景観を誇る。
あきう‐おんせん【秋保温泉】
宮城県仙台市西部名取川中流にある温泉。泉質は塩化物泉。奥州三名湯の一。名取の御湯。
あき‐うど【商人】
⇒あきゅうど
あき‐おさめ【秋収め】
秋の取り入れ。秋の収穫。また、その終了祝い。秋仕舞い。秋上げ。《季 秋》「門庭の賑はふ月夜—/月斗」
あき‐おち【秋落ち】
1 秋になって、予想より米の収穫が少ないこと。 2 豊作のため、秋になって米相場の下がること。秋下げ。秋落ち相場。...
あき‐かぜ【秋風】
1 秋に吹く風。秋になって吹いてくる涼しい風。しゅうふう。《季 秋》「—や干魚をかけたる浜庇/蕪村」 2 「秋」を...
秋風(あきかぜ)が立(た)・つ
1 秋風が吹く。 2 男女間の愛情が冷める。「二人の間に—・つ」
あきかぜ‐づき【秋風月】
陰暦8月の異称。《季 秋》
あきかぜ‐の【秋風の】
[枕]地名の「吹上(ふきあげ)」「山吹(やまぶき)」「千江(ちえ)」などにかかる。秋風の吹く実景を表す要素が強い。...
あきかぜのきょく【秋風の曲】
箏曲(そうきょく)。光崎検校(みつざきけんぎょう)作曲、蒔田雁門(まきたがんもん)作詞により、天保年間(1830〜...
あき‐からまつ【秋唐松】
キンポウゲ科の多年草。山野に生え、高さ1〜1.5メートル。茎は先のほうで枝分かれし、葉は浅く裂けた多数の小葉からな...
あき‐かん【空き缶】
中に何も入っていない缶。「—公害」
あきかん‐じょうれい【空き缶条例】
道路や観光地などに散乱する空き缶による公害を追放するための条例案。昭和48年(1973)東京都の町田・三鷹の両市が...
あき‐がい【秋買ひ】
冬に売る品物を秋に仕入れておくこと。「先も見えぬ—に、十五貫目の前銀取り」〈浄・万年草〉
あき‐がた【飽き方】
嫌気が差してくること。飽きがきはじめた状態。「色好みける女、—になる男のもとに」〈伊勢・一三一〉
あき‐がら【空き殻】
1 肉のない貝殻。 2 中身のなくなった入れ物。
あき‐がわ【秋川】
東京都西部の川。関東山地の三頭山(みとうさん)を源として東流し、あきる野市の南東方で多摩川に合流する。上流部の秋川...
あきがわ‐けいこく【秋川渓谷】
東京都西部、多摩川上流の秋川にある渓谷。秋川のうち、西多摩郡檜原(ひのはら)村からあきる野市網代(あじろ)付近まで...
あき‐き【秋葱】
秋のネギ。一つの皮に2本の茎が包まれているところから、「ふたごもり」とともに用いる。「—のいや双納(ふたごもり)を...
あき‐きょうげん【秋狂言】
歌舞伎の秋季興行。また、その演目。江戸時代、通例は陰暦9月9日から10月15日まで行われた。俳優の契約切れを控えた...
あき‐ぎり【秋桐】
シソ科の多年草。山地の木陰に生え、高さ20〜50センチ。葉は三角形で、基部は矛(ほこ)形。秋、紅紫色の唇形の花をつ...
あき‐ぎり【秋霧】
秋に立つ霧。「春霞かすみて去(い)にし雁(かり)が音は今ぞ鳴くなる—の上に」〈古今・秋上〉
あき‐く【安芸区】
⇒安芸
あき‐くさ【秋草】
秋に花が咲く草の総称。《季 秋》「—をごったにつかね供へけり/万太郎」
あきくさ‐の【秋草の】
[枕]上代の呪術(じゅじゅつ)信仰の一つとして草を結んで幸福を祈るところから、「結ぶ」にかかる。「—結びしひもを解...
あき‐ぐち【秋口】
秋の初め。秋になったばかりのころ。《季 秋》「—のすはやとおもふ通り雨/蛇笏」
あき‐ぐみ【秋茱萸】
グミ科の落葉低木。高さ約3メートル。葉は銀白色の鱗片(りんぺん)で覆われる。初夏に黄色の花をつける。実は秋に赤く熟...
あき‐ぐるま【空き車】
人や物をのせていない車。からぐるま。くうしゃ。
あきこまんだら【晶子曼陀羅】
佐藤春夫の長編小説。昭和29年(1954)3月から6月にかけて「毎日新聞」に連載。同年9月刊行。与謝野晶子の伝記小...
あき‐ご【秋蚕】
7月下旬以降に飼育される蚕。しゅうさん。《季 秋》→春蚕 →夏蚕
あき‐ごえ【秋肥】
8月から10月ごろまでに施す肥料。