開(あ)けて悔(くや)しい玉手箱(たまてばこ)
《浦島太郎の伝説から》期待外れの結果を見て、がっかりすることのたとえ。開けて悔しき浦島の子。
明(あ)けても暮(く)れても
飽きもせず、同じことを毎日続けるさま。年がら年じゅう。よいこととして評価される事柄にはあまり使わない。「航海中—目...
あけ‐に【明け荷】
1 竹またはむしろで作った、旅行用のつづら。角や縁に割り竹をつけて開閉しやすくしてある。 2 相撲で、関取が場所入...
あけに‐うま【明け荷馬】
婚礼のときに嫁を乗せる馬。ふつう、婿方で準備して、明け荷を馬の背の両側につけ、その上に布団を敷く。
朱(あけ)に染(そ)ま・る
血まみれになる。血だらけになる。
あけ‐の‐かね【明けの鐘】
明け六つ(午前6時ごろ)に寺で鳴らす鐘の音。 (明の鐘)長唄。恋しい男との別れを惜しむ女心をうたったもの。手ほどき...
あけの‐が‐はら【明野ヶ原】
三重県東部、伊勢市北西部にある台地。宮川河口近くの左岸にあり、古い扇状地が隆起してできた。標高5〜10メートル。畑...
あけ‐のこ・る【明け残る】
[動ラ四]夜が明けても、月や星が空に残っている。「—・る星の数ぞ消えゆく」〈風雅・雑中〉
あけ‐の‐ころも【明けの衣】
⇒明衣(あかはとり)
あけ‐の‐ころも【緋の衣】
⇒緋袍(あけごろも)
あけ‐の‐はる【明けの春】
年の始め。新春。新年を祝っていう語。《季 新年》「ほのぼのと鶴を夢見て—/紅葉」
あけ‐の‐ひ【明けの日】
1 あくる日。翌日。「—から、真知子は毎日病院に米子を見舞った」〈野上・真知子〉 2 宿直などをした翌日。
あけのべ‐こうざん【明延鉱山】
兵庫県養父(やぶ)市にあった鉱山。錫(すず)・亜鉛・銅などを産出。昭和62年(1987)に閉山。
あけ‐の‐みょうじょう【明けの明星】
明け方に東の空に輝く金星。⇔宵の明星。
あけ‐はなし【開け放し/明け放し】
[名・形動]「あけっぱなし」に同じ。「穴だらけというより寧(むし)ろ—と評するのが適当な位に」〈漱石・こゝろ〉
あけ‐はな・す【開け放す/明け放す】
[動サ五(四)]窓や戸などを、すっかり開ける。また、開けたままにしておく。あけはなつ。「窓を—・す」
あけ‐はな・つ【開け放つ/明け放つ】
[動タ五(四)]「あけはなす」に同じ。「表門を—・つ」
あけ‐はな・れる【明け離れる】
[動ラ下一][文]あけはな・る[ラ下二]夜がすっかり明ける。明け渡る。「元日の朝が—・れるまで」〈康成・浅草〉
あけ‐はら・う【明け払う/開け払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 戸・窓などを、すっかり開ける。あけはなす。「窓を—・って涼風を入れる」 2 家・部屋などの...
あけ‐ばん【明け番】
1 当番の勤務を終わること。また、その人。下班。下番(かばん)。 2 宿直などを勤務した翌日の休み。また、それに当...
あけ‐ひろ・げる【開け広げる/明け広げる】
[動ガ下一][文]あけひろ・ぐ[ガ下二]閉ざされていたものをすっかり開いて広げる。「扉を—・げる」
あけび【通草/木通】
アケビ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。山野に生え、葉は長楕円形の小葉が5枚手のひら状につく複葉。春、淡紫色の雄花と...
あけび‐このは【通草木の葉】
ヤガ科のガ。翅(はね)の開張約10センチ、前翅は褐色で枯れ葉に似る。翅を開くと、橙(だいだい)色の地に巴(ともえ)...
あけぼの
平成元年(1989)2月に打ち上げられた科学衛星EXOS-D(エクソスディー)の愛称。宇宙科学研究所(現JAXA(...
あけぼの
短歌雑誌。金子元臣が主宰し、大正4年(1915)に創刊。
あけ‐ぼの【曙】
1 ほのぼのと夜が明けはじめるころ。「朝ぼらけ」より時間的に少し前をさす。夜明け。東雲(しののめ)。 2 新しく事...
あけぼの‐いろ【曙色】
黄みを帯びた淡紅色。東雲(しののめ)色。
あけぼの‐しゅすらん【曙繻子蘭】
ラン科の常緑多年草。山林に生え、地上をはう。葉は楕円形で厚い。秋、葉に接して桃色がかった紫色の花をつける。
あけぼの‐すぎ【曙杉】
メタセコイアの別名。
あけぼの‐そう【曙草】
リンドウ科の越年草。山野の水辺に多く、高さ60〜90センチ。葉は長楕円形で対生。夏から秋に、花びらの先に2個の濃緑...
あけぼの‐ぞめ【曙染(め)】
曙の空のように、上部を紅・紫・黒などで濃く、裾(すそ)を淡くぼかす染め色。
あけぼの‐たろう【曙太郎】
[1969〜2024]力士。第64代横綱。米国ハワイ州出身。英語名、ローウェン=チャド=ジョージ=ハヘオ。平成5年...
あけぼの‐つつじ【曙躑躅】
ツツジ科の落葉高木。山地に生え、葉は枝先に5枚輪生し、葉柄にひげ状の毛がある。花は葉の出る前に咲き、淡紅色で上面に...
あけまして‐おめでとう【明けましておめでとう】
[連語]正月のあいさつ語。年明けを無事に迎えられたことを祝う言葉。丁寧に言う場合には「ございます」を付けて「明けま...
あけ‐むつ【明け六つ】
昔の時刻名で、明け方の六つ時。今の午前6時ころ。また、その時刻に鳴らす鐘。⇔暮れ六つ。
アケメネス‐ちょう【アケメネス朝】
《(ギリシャ)Achaimenēs/(ペルシア)Hakhamanish》前6世紀半ば、族長アケメネスを祖とし、キュ...
あけもどろ【明けもどろ】
霜多正次の長編小説。1960年代の沖縄を描く。昭和44年(1969)から昭和45年(1970)にかけて、「民主文学...
あけ‐やら‐ぬ【明け遣らぬ】
[連語]《動詞「あ(明)く」(下二)の連用形+補助動詞「や(遣)る」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連体形》まだ夜...
あけら‐かん
[副]「あっけらかん」に同じ。「—と頤(おとがい)を垂れて」〈鏡花・義血侠血〉
あけら‐かんこう【朱楽菅江】
[1740〜1799]江戸後期の狂歌師・洒落本作者。江戸の人。幕臣で本名は山崎景貫(やまざきかげつら)。大田南畝(...
あ・ける【明ける/開ける/空ける】
[動カ下一][文]あ・く[カ下二] 1 (明ける)あるひと続きの時間・期間・状態が終わって、次の時間・期間・状態に...
アケルスス‐じょう【アケルスス城】
《Akershus slott》⇒アーケシュフース城
アケルナル
エリダヌス座のα(アルファ)星。「川の終わり」を意味するアラビア語に由来する。明るさは0.5等で、距離140光年。...
あけ‐わたし【明け渡し】
建物や土地などを立ち退いて人の手に渡すこと。「家の—に応じない」
あけ‐わた・す【明け渡す】
[動サ五(四)]今まで住んでいた建物や土地などを立ち退いて人の手に渡す。「店を—・す」「城を—・す」
あけ‐わた・る【明け渡る】
[動ラ五(四)]夜がすっかり明ける。また、雲や霧などが晴れて明るくなる。「ようやく夜が—・る」「—・った空」
アケーディア‐こくりつこうえん【アケーディア国立公園】
《Acadia National Park》⇒アーカディア国立公園
あげ【上げ】
1 下にあるものを高い所に移すこと。「格—」「地—」⇔下げ。 2 船の積み荷を陸上に移すこと。「荷—」 3 相場が...
あげ【揚げ】
1 油で揚げること。また、揚げたもの。他の語と複合して用いられる。「さつま—」「精進—」「—玉」 2 「油揚げ」の...
あげ‐あし【揚(げ)足/挙(げ)足/上(げ)足】
1 相撲・柔道などで、宙に浮き上がった足。浮き足。 2 鳥獣が地面をかいたり休んだりするために、片足をあげること。...