うき‐み【浮(き)実】
西洋料理で、スープに少量浮かすもの。クルトンやパセリなどを用いる。
うき‐み【憂き身】
つらいことの多い身の上。
うき‐みどう【浮御堂】
滋賀県大津市にある臨済宗大徳寺派の寺、満月寺の通称。山号は海門山。琵琶湖上に浮かんだように建てられている。平安時代...
うきみ‐よく【浮(き)身浴】
湯船のふちに頭を乗せ、水面近くで手足を伸ばし、湯の中に体を浮かせる入浴法。
憂(う)き身(み)を窶(やつ)・す
1 身がやせ細るほど、一つのことに熱中すること。「恋に—・す」 2 あまり価値のない、非生産的なことに夢中になるこ...
うき‐め【憂き目】
つらいこと。苦しい体験。「落選の—を見る」「失恋の—にあう」
うき‐め【浮き海布】
水面に浮いている海草。多く和歌で「憂き目」に掛けて用いる。「—刈る伊勢をの海人(あま)を思ひやれ藻塩(もしほ)垂る...
うき‐もの【浮(き)物】
1 水に浮いている物。和歌などでは「憂き者」と掛けて用いられる。 2 海水面近くにすむ魚。イワシやカツオなど。→底...
うき‐もん【浮(き)文/浮(き)紋】
浮き織りにした文様。また、その文様のある綾。浮き織物。うけもん。→固文(かたもん)
う‐きゃく【雨脚】
「あまあし」に同じ。
うき‐やがら【浮矢柄/浮矢幹】
カヤツリグサ科の多年草。沼や沢に生え、高さ1〜1.5メートル。根茎は泥中をはい、先に塊茎をつける。茎は三角柱状。夏...
うき‐やく【浮役】
江戸時代の雑税の一。税源または税額が一定せず、年貢以外に必要に応じて臨時に徴収されたもの。
う‐きゅう【烏桕/烏臼】
ナンキンハゼの漢名。
う‐きゅう【羽球】
バドミントンのこと。
うき‐ゆい【盞結ひ】
杯を交わして、固く誓約すること。「即ち—して、項(うな)がけりて今に至るまで鎮まり坐(ま)す」〈記・上〉
うき‐ゆび【浮(き)指】
直立時や歩行時に、足の指が床についていない状態。かかとに重心を乗せて姿勢を保とうとするため、膝が曲がり、肩が前に出...
う‐きょう【右京】
《内裏から南を向いて右側の意から》平城京および平安京を、朱雀大路(すざくおおじ)を境として東西に分けた西側。西の京...
う‐きょう【有教】
法相(ほっそう)宗でいう三時(さんじ)教のうち、第一時の教え。阿含(あごん)経など。いっさいのものは因縁によって成...
うきょう‐が【右脇臥】
僧侶の寝る姿勢。右わきを下にして、足を重ねて臥(ふ)す。
うきょう‐く【右京区】
⇒右京
うきょう‐しき【右京職】
左京職とともに京都の民政などをつかさどった役所。→京職
うきょう‐の‐だいぶ【右京大夫】
右京職(うきょうしき)の長官。正五位上相当。うきょうのかみ。
う‐きょく【迂曲/紆曲】
[名](スル) 1 うねり曲がること。「川が—する」 2 回り遠いこと。「やり方が—に過ぎる」
うき‐よ【浮(き)世/憂き世】
1 《もとは「憂き世」の意》仏教的厭世観から、いとうべき現世。つらいことの多い世の中。無常のこの世。「—をはかなむ...
うきよ‐え【浮世絵】
江戸時代の風俗、特に遊里・遊女・役者などを描いた絵。江戸の庶民層を基盤に隆盛した。肉筆画と木版画があり、特に版画は...
うきよ‐おとこ【浮世男】
好色な男。「世間の色の道に立ち入る—ども」〈浮・禁短気・六〉
うきよ‐がさ【浮世笠】
江戸時代、貞享・元禄(1684〜1704)ごろ、若衆などの間にはやった当世風の笠。
うきよ‐がたり【浮世語り】
この世のつらいこと、不幸なことについて語ること。また、世間話。浮世話。「わが身の上になりぬべき、—も恥づかしや」〈...
うきよ‐ぐるい【浮世狂ひ】
遊女に熱中すること。色ぐるい。「悋気(りんき)するではなけれども、—も年による」〈浄・出世景清〉
うきよ‐こうじ【浮世小路】
裏長屋など、浮世の縮図のような小路。また、世間、世の中の意にもたとえていう。→浮世小路(うきよしょうじ)「—の何軒...
うきよ‐ことば【浮世言葉】
近世、遊里で用いられた独特な言葉。「ざます」「ありんす」など。くるわことば。さとことば。
うきよ‐こもん【浮世小紋】
当世風の小紋。特に、江戸時代、貞享・元禄(1684〜1704)ごろに流行した型紙小紋染めの文様。
うきよ‐ごころ【浮世心】
この世に執着する心。酒色などの享楽にひかれる心。
うきよ‐ござ【浮世茣蓙】
石畳のような模様を織り出したござ。夏、敷き布団の上敷きに用いた。近世前期に流行。
うきよ‐しょうじ【浮世小路】
近世、大坂の高麗橋筋と今橋筋の中間にあった小路。出合い宿が多くあった。 江戸の日本橋室町にあった小路。
うきよ‐ぞうし【浮世草子】
江戸時代の小説の一種。天和2年(1682)刊の井原西鶴の「好色一代男」以後、元禄期を最盛期として約80年間、上方(...
うきよづかひよくのいなずま【浮世柄比翼稲妻】
歌舞伎狂言。時代世話物。9幕。4世鶴屋南北作。文政6年(1823)江戸市村座初演。現在では、一部が「鈴ヶ森」「鞘当...
うきよ‐どこ【浮世床】
近世、男の髪を結った店。髪結い床。 [補説]書名別項。→浮世床
うきよどこ【浮世床】
江戸後期の滑稽本。2編5冊。式亭三馬著。文化10〜11年(1813〜14)刊。髪結い床に集まる江戸庶民の会話を通し...
うきよ‐の‐かぜ【浮世の風】
思うままにならない世の中の風潮。また、この世で経験するつらいこと。「—が身にしみる」
うきよ‐の‐ちり【浮世の塵】
この世の煩わしさや汚らしさをちりにたとえていう語。「このままにすまばすむべき山水よ—に濁らずもがな」〈新続古今・雑中〉
うきよ‐の‐なさけ【浮世の情け】
この世に住む人間どうしの情愛。「宿を貸すのも—」
うきよ‐の‐なみ【浮世の波】
《この世を海にたとえ、そこに立つ波の意から》人生の浮き沈み。「—にもまれる」
うきよ‐の‐ならい【浮世の習い】
人の世で逃れられない事柄。この世の習慣。「ままならないのは—」
浮世(うきよ)は牛(うし)の小車(おぐるま)
《「牛」に「憂し」を掛けて》この世はつらく苦しいことばかりがめぐってくるということのたとえ。
浮世(うきよ)は夢(ゆめ)
《李白「春夜宴桃李園序」から》この世はすべてはかないということを夢にたとえたもの。
うきよ‐ばなし【浮世話】
1 世間のうわさ話。世間話。「近所の長屋の妻君達が首を鳩(あつ)めて例の—」〈木下尚江・良人の自白〉 2 色恋の話...
うきよ‐ばなれ【浮世離れ】
[名](スル)俗世間のことに無関心なこと。また、考え方や生き方が世間一般の常識とかけ離れていること。「—した暮らし」
うきよ‐びくに【浮世比丘尼】
尼僧の形で売春をした者。「この所も売り子、—のあつまり」〈浮・一代男・三〉
うきよ‐ふう【浮世風】
1 当世風。江戸初期の享楽的な風俗についていった語。 2 「江戸風2」に同じ。