かね【印】
牛馬などの家畜のももに押す焼き印。飼育地・飼い主・品位などを示す。かなやき。
かね【金】
1 金属の総称。特に、金・銀・鉄・銅など。 2 貨幣。金銭。おかね。「—に困る」「—がかかる」「裏で—が動く」「—...
かね【矩】
1 「曲尺(かねじゃく)」に同じ。 2 模範となるもの。「凡そ人たるもの、徳善才智、及び身体の事、みな自己を以て—...
かね【鐘/鉦】
1 (鐘)打ち鳴らすために金属で作った器具。また、その音。梵鐘(ぼんしょう)・半鐘や教会などの釣鐘にもいう。「—を...
かね【鉄漿】
お歯黒に用いる液。茶の汁や酢、酒に鉄片を浸して酸化させたもの。おはぐろ。
か‐ね
[連語]《終助詞「か」+終助詞「ね」》 1 疑いや不審を抱きながら、念を押す意を表す。「それは本当のこと—」 2 ...
かね‐あい【兼(ね)合い】
1 二つのものがうまくつりあいを保つこと。均衡。平均。「予算との—で決める」 2 よい程合。「見込みの—、はづれけ...
かね‐あ・う【兼(ね)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 両方がうまくつりあう。「需要と供給がうまく—・う」 2 互いに気がねをする。「兄弟心を—・...
かね‐あきゅうど【金商人】
1 砂金などを売買する人。金売り。かねあきびと。「—をすかして、めし具して下り侍り」〈古活字本平治・下〉 2 金銀...
かねあきら‐しんのう【兼明親王】
[914〜987]醍醐天皇の皇子。源姓を名のり、左大臣となったが、関白藤原兼通にうとまれて辞任、嵯峨(さが)に引退...
かねいえ【金家】
近世初期の鐔工(たんこう)。山城の人。鐔(つば)に少量の金・銀・銅などを象眼し、絵画風の文様を初めて取り入れた。生...
かね‐いれ【金入れ】
金銭を入れておくためのもの。財布・がま口など。
かね‐うけ【金請け】
近世、借金の保証人をいう語。
金請(かねう)けするとも人請(ひとう)けするな
借金の保証人にはなっても、人物の保証人にはなるな。人の保証に立つと厄介なことが多いことをいう。
かねうじ【兼氏】
鎌倉末期の刀工。正宗の弟子で正宗十哲の一人。大和から美濃国多芸郡志津に移り、志津三郎と称した。
かね‐うち【金打ち】
「金打(きんちょう)」に同じ。
かね‐うち【鉦打ち】
時宗に属し、金磬(きんけい)・銅鉦(どうしょう)を首にかけ和讃を唱えて念仏踊りなどをした半僧半俗の者。
かね‐う・つ【金打つ】
[動タ四] 1 鉦(かね)を鳴らして、神仏に誓いを立てる。「大仏の御前にて、—・ちて仏に申して去りぬ」〈宇治拾遺・...
かね‐うり【金売り】
「金商人(かねあきゅうど)1」に同じ。「我らは—吉次の馬追冠者」〈浄・孕常盤〉
かねうり‐きちじ【金売吉次】
源平時代、陸奥(むつ)国の黄金を京で売り、長者になったという伝説的な人物。源義経を陸奥国の藤原秀衡(ふじわらのひで...
カネオヘ
米国ハワイ州、オアフ島南東部の町。ホノルルの北東約20キロメートル、コオラウ山脈の麓に位置し、カネオヘ湾に面する。...
かね‐おや【金親/銀親】
資金を出す人。出資者。金元(かねもと)。「女房は—の人質になして」〈浮・胸算用・三〉
かね‐おや【鉄漿親】
「御歯黒親(おはぐろおや)」に同じ。
かね‐かし【金貸し】
金銭を貸して利息を取ること。また、それを職業とする人。
かねかしとそのつま【金貸しとその妻】
⇒両替商とその妻
カネカロン
合成繊維の一。塩化ビニールとアクリロニトリルの共重合物。商標名。
金(かね)が唸(うな)・る
ありあまるほど多く金銭を持っている。「幸にも金庫には—・るし」〈蘆花・黒潮〉
かね‐がえ【金替/銀替】
両替。また、両替商。「—の手代」〈浮・永代蔵・一〉
金(かね)が落(お)・ちる
その場所で金が使われる。「観光地に—・ちる」
金(かね)が敵(かたき)
1 金銭のために災いを受けたり、身を滅ぼしたりするということ。 2 金銭は尋ねる敵のようで、なかなか手に入らないと...
金(かね)が子(こ)を生(う)・む
金銭が利子がついてだんだん殖えていく。「その後(のち)大(だい)ぶ—・んでからは」〈鴎外・雁〉
かね‐がさ【金嵩】
金銭の量。金額。
かねがさき【金ヶ崎】
福井県敦賀(つるが)市にある岬。また、同市北東部の地名。金崎城跡と金崎宮がある。
かねがさき‐ぐう【金崎宮】
福井県敦賀市金ヶ崎にある神社。祭神は尊良(たかなが)親王・恒良(つねなが)親王。明治23年(1890)に創建。
かねがさき‐じょう【金崎城】
福井県敦賀市金ヶ崎にあった城。延元元年=建武3年(1336)新田義貞(にったよしさだ)が後醍醐(ごだいご)天皇の皇...
かね‐がた【金型】
金属製の鋳型。
かね‐がね【予予/兼ね兼ね】
[副]以前から。かねて。「おうわさは—承っておりました」
かねがふち【鐘ヶ淵】
東京都墨田区北部の旧地名。隅田川の東岸にあたり、淵に沈んだ釣鐘の伝説からの名という。江戸時代は鷹狩りの地。
金(かね)が物(もの)を言(い)・う
物事を行うのに金銭の力が大きいことのたとえ。「—・う世の中」
カネキン【金巾】
⇒カナキン
かね‐くい【金食い】
1 費用が多くかかること。 2 衣服や装身具などにぜいたくをすること。また、その人。
かねくい‐むし【金食い虫】
費用ばかりかかって利益を上げないことをののしっていう語。
かね‐くじ【金公事】
江戸時代、無担保かつ利子付きの金銭債権に関する訴訟。→本公事
かね‐くにゅう【金口入/銀口入】
金銭の貸し借りの世話をすること。また、その人。「わづかの—よりめきめきと大金を出かし」〈浮・母親容気・二〉
かね‐くよう【鐘供養】
1 新たに梵鐘(ぼんしょう)を鋳造した際に行う供養。多くは女子がつき初めを行う。 2 寺にある梵鐘の供養。多く、晩...
かね‐ぐら【金蔵/金庫】
1 金銀・財宝を入れておく蔵。 2 金銭をもたらしてくれる人。また、金銭上の援助をしてくれる人。「—がついている」
かね‐ぐり【金繰り】
金銭のやりくり。資金の調達。かなぐり。「—に困る」「—がつかない」
かね‐ぐろ【鉄漿黒】
お歯黒で、歯を黒く染めていること。「—に眉細くつくりて」〈義経記・二〉
かね‐け【金気】
⇒かなけ
かねこ【金子】
姓氏の一。 [補説]「金子」姓の人物金子薫園(かねこくんえん)金子堅太郎(かねこけんたろう)金子修介(かねこしゅう...