かき‐おろし【書(き)下ろし】
小説・論文・脚本などを、新しく書くこと。また、その作品。すでに雑誌などに発表されたものに対していう。「—の長編」
かき‐おろ・す【書(き)下ろす】
[動サ五(四)]小説・脚本・論文などを新たに書く。「児童演劇のために—・した戯曲」
かき‐おろ・す【掻き下ろす】
[動サ五(四)] 1 かいておろす。下の方に向かってかく。「屋根に積もった雪を—・す」 2 引いている牛や馬をはず...
かき‐かえ【書(き)替え/書(き)換え】
1 書きなおすこと。書き改めること。 2 通用する別の文字で書くこと。「同音の漢字による—」 3 期日の来た証書な...
かきかえ‐きょうげん【書替狂言】
有名な歌舞伎狂言や人形浄瑠璃から題材を借りながら、全く新しく脚色した歌舞伎狂言。
かき‐かえ・す【掻き返す】
[動サ四]琴爪(ことづめ)や撥(ばち)の裏で弦をはじいて鳴らす。「—・したる音(ね)の珍しく今めきて」〈源・若菜下〉
かき‐か・える【書(き)替える/書(き)換える】
[動ア下一][文]かきか・ふ[ハ下二] 1 書き改める。書きなおす。「近代史を—・えるに足る史料の発見」 2 通用...
かき‐かぞ・う【掻き数ふ】
[動ハ下二]数える。「秋の野に咲きたる花を指(および)折り—・ふれば七種の花」〈万・一五三七〉
かき‐かぞう【掻き数ふ】
[枕]一つ二つと数える意から、「二(ふた)」にかかる。「—二上山に神さびて」〈万・四〇〇六〉
かき‐かた【書(き)方】
1 文章・文書などを書く方法、また書式。「届の—も知らない」 2 字の書き方。筆の運び方。 3 もと小学校教科の一...
垣(かき)堅(かた)くして犬(いぬ)入(い)らず
家庭内が健全であれば、外部からそれを乱す者が侵入してくることはないというたとえ。
かき‐かわ・す【書き交はす】
[動サ四]手紙などをやりとりする。「人のもとに—・したる文を」〈紫式部日記〉
かきかんせい‐そうち【火器管制装置】
レーダーなどで目標をとらえ、火器をその目標に指向する装置。射撃指揮装置。
かき‐がっこう【夏期学校】
夏期に、特別の教育計画のもとで開かれる学校。サマースクール。
かき‐がつお【掻き鰹】
かんな・小刀などで削った鰹節(かつおぶし)。けずりぶし。
かき‐がね【掛き金/繋き金】
「掛け金(がね)」に同じ。「二足三足庭下駄が鳴ると、すぐもうくぐりの—がはずされた」〈里見弴・多情仏心〉
かき‐がみ【柿紙】
1 柿色をした紙。 2 柿渋をひいた紙。渋紙(しぶがみ)。「薬はこれにありやとて、腰に—括(くく)り付け」〈仮・竹...
かき‐がら【牡蠣殻】
カキの貝殻。《季 冬》
かきがら‐ちょう【蠣殻町】
東京都中央区日本橋の地名。商業地域。明治9年(1876)米穀取引所が置かれて大阪の堂島とともに米相場の中心となって...
かきがら‐ばい【牡蠣殻灰】
カキの殻を焼いて粉末にしたもの。石灰の代用にする。かきばい。
かきがら‐ぶき【牡蠣殻葺き】
屋根の上にカキの殻を敷き並べること。また、その屋根。飛び火を防ぐためのもの。
かき‐き・える【掻き消える】
[動ア下一][文]かきき・ゆ[ヤ下二]急に見えなくなる。「その姿は夜の闇に—・えた」
かき‐きず【掻き傷/掻き疵】
つめやとがった物で、ひっかいて生じる傷。「—の絶えない子供」
かき‐き・る【掻き切る】
[動ラ五(四)]力を入れて物を切る。切り裂く。かっきる。「腹を—・る」
かき‐くずし【書(き)崩し】
1 字画を省略して書くこと。 2 書き損じること。また、そのもの。
かき‐くずし【掻き崩し】
傷などを、ひっかいて化膿させること。また、その状態。
かき‐くず・す【書(き)崩す】
[動サ五(四)] 1 字画を省略して書く。また、草書体で書く。「—・して読みにくい字」 2 書きそこなう。書きつぶす。
かき‐くず・す【掻き崩す】
[動サ四] 1 傷などを、ひっ掻いて悪くさせる。 2 少しずつなくなる。なしくずしにする。「十月、時雨に紅葉—・し...
かき‐くだし【書(き)下し】
1 書きくだすこと。 2 「書き下し文」の略。 3 中世の文書の一。命令を下達する文書。奉書形式でなく、差し出し者...
かきくだし‐ぶん【書(き)下し文】
漢文を訓読し、日本語の語順に従って仮名を交じえて書き直した文章。読み下し文。
かき‐くだ・す【書(き)下す】
[動サ五(四)] 1 順を追って下に書いていく。 2 筆に任せ一気に書く。「—・した手紙」 3 漢文を訓読して仮名...
かき‐くど・く【掻き口説く】
[動カ五(四)]自分の心境を訴えたり、相手を説得したりするため、くどくどと繰り返し述べたてる。「子に先立たれた老い...
かき‐くび【欠(き)首】
擬宝珠(ぎぼし)の宝珠の下のくびれている部分。刳(く)り形の一。
かき‐くび【掻き首】
首をかき切ること。また、その首。「おさへて—にぞしてんげる」〈平治・中〉
かき‐くも・る【掻き曇る】
[動ラ五(四)] 1 雲や霧で空が急に暗くなる。「一天にわかに—・る」 2 涙で目の前がぼんやりとなる。「—・り、...
かき‐くら・す【掻き暗す】
[動サ四] 1 空を曇らし、暗くする。雨や雪が、空が暗くなるほど強く降る。「五月雨(さみだれ)さへ—・し、まことに...
かき‐く・れる【掻き暮れる/掻き暗れる】
[動ラ下一][文]かきく・る[ラ下二] 1 (「涙にかきくれる」の形で)ひたすら泣く。「うれし涙に—・れる」 2 ...
かき‐くわ・える【書(き)加える】
[動ア下一][文]かきくは・ふ[ハ下二]すでにある文章・文字や絵にさらに書き足す。「補足的な説明を—・える」
かき‐けが・す【書き汚す/書き穢す】
[動サ四] 1 書き損じる。書きそこなう。「例いとよく書く人も、…—・しなどしたるあり」〈枕・二三〉 2 書きちら...
かき‐け・す【掻き消す】
[動サ五(四)] 1 すっかり消す。「爆音に話し声も—・されてしまう」 2 跡形もなく見えなくする。「人ごみの中に...
かき‐け・つ【書き消つ】
[動タ四]いったん書いて消す。「降り乱れ汀(みぎは)にこほる雪よりも中空(なかぞら)にてぞわれは消(け)ぬべき、と...
かき‐け・つ【掻き消つ】
[動タ四]「かきけす2」に同じ。「今より後も、忍びて来(きた)るべしとて、—・つやうにうせにけり」〈曽我・五〉
かき‐こ
《「カキコ」と書くことが多い。ネット用語》「書き込み」の略。インターネット上の掲示板やブログに何かを記入すること。
かき‐こ・す【書き越す】
[動サ四]書いてよこす。「初通(しょつう)よりして文章、命も取るほどに、次第次第に—・しぬ」〈浮・一代女・一〉
かき‐こ・す【掻き越す】
[動サ四]後ろに垂れている髪を前方へ振りやる。「単衣に袴ばかりを着て、髪—・しなどするに」〈狭衣・一〉
かき‐ことば【書(き)言葉】
日常会話ではあまり使われず、主として文章を書くときに使われる語句・語法。文章語。文字言語。⇔話し言葉。
かき‐こみ【書(き)込み】
書き込むこと。また、その文字や文章。書き入れ。「—のある古本」
かきこみ‐きんし【書(き)込み禁止】
⇒ライトプロテクト
かきこみ‐ほご【書(き)込み保護】
⇒ライトプロテクト
かき‐こ・む【書(き)込む】
[動マ五(四)] 1 文章の行間や余白に字などを書き加える。書き入れる。「欄外に注を—・む」 2 定められた場所に...