きりきりじん【吉里吉里人】
井上ひさしの長編小説。日本からの独立を宣言した東北の寒村、吉里吉里村の騒動を描いた作品。昭和48年(1973)連載...
きりきり‐まい【きりきり舞(い)】
[名](スル) 1 片足を上げて勢いよくからだを回すこと。 2 慌ただしく立ち働くこと。また、あわてふためくこと。...
きり‐きん【切(り)金】
1 室町時代、金の延べ金(がね)を必要に応じて切り、はかりにかけて貨幣として使ったもの。 2 ⇒きりがね
きりぎりす【螽蟖/螽斯/蟋蟀】
1 直翅(ちょくし)目キリギリス科の昆虫。体は緑色または褐色で、体長4センチくらい。夏から秋にかけて日当たりのよい...
きり‐ぎん【切(り)銀】
中世末から近世初期、切り金と同様に使った銀。
きり‐くい【切り杭】
1 木の切り株。 2 《木の杭から芽が生え出るのにたとえて》中古、正月の女叙位(にょじょい)のとき、女官が、自分の...
きり‐くぎ【切り釘】
「合い釘」に同じ。
きりく‐しゃ【軌陸車】
軌道(線路)と道路の両方を走ることのできる車両。鉄道の保線工事や整備作業などに用いられる。
きり‐くず【切り屑】
物を切ったときに出る不用の部分。
きり‐くずし【切(り)崩し】
切り崩すこと。「組織の—を図る」
きり‐くず・す【切(り)崩す】
[動サ五(四)] 1 削り取ってもとの形でなくする。「山を—・す」 2 相手方の弱点などを突いて、全体のまとまりを...
きり‐くだしぶみ【切下文】
平安時代、大蔵省から諸国に、租税や儀式・行事の費用の割り当てなどのために発行された文書。
きり‐くち【切(り)口/截り口】
1 物を切った面。切断面。小口(こぐち)。 2 切り傷の口。 3 切る手並み。また、方法。物事を批判したり分析した...
きり‐くび【切(り)首/斬(り)首】
1 首を切ること。また、切り落とされた首。首級。 2 歌舞伎の小道具の一。作りものの首級。
きり‐くみ【切(り)組(み)】
1 材木を切り組むこと。また、そのもの。「—柱」 2 能で、切り合いの場面。また、そのとき奏する囃子(はやし)の名称。
きりくみ‐とうろうえ【切(り)組(み)灯籠絵】
人物・建物・風景などの絵を描いた錦絵(にしきえ)風の版画を切り抜き、板の上に立体的に組み立て、火をともして眺めるもの。
きり‐く・む【切(り)組む】
[動マ五(四)]材木を種々に切って組み合わせる。「床板を格子に—・む」
キリグア
グアテマラ東部、ホンジュラスとの国境近くにあるマヤ遺跡。モタグア川の中流域において8世紀頃を中心に最も繁栄した。保...
きり‐ぐも【霧雲】
霧のようにぼんやりと漂う雲。俗に、層雲のこと。
きり‐ゲージ【錐ゲージ】
ドリルの直径を検査・測定する器具。鋼鉄製の板に各種の大きさの穴をあけたもの。ドリルゲージ。
きり‐こ【切(り)子/切り籠】
1 立方体のそれぞれの角を切り落とした形。 2 《「切り子ガラス」の略》「カットグラス」に同じ。《季 夏》 3 「...
キリコ
[1888〜1978]イタリアの画家。ギリシャ生まれ。幻想的、神秘的な画風によって形而上絵画を代表、シュールレアリ...
きり‐こうじょう【切(り)口上】
1 一語ずつ区切ってはっきりという言い方。堅苦しく改まった言い方。また、形式的で無愛想な言い方。「—のあいさつ」 ...
きりこ‐ガラス【切(り)子ガラス】
⇒カットグラス
きり‐ごたつ【切り炬燵】
床に炉を切って、下に火入れを作った炬燵。掘り炬燵。《季 冬》
きりこ‐だま【切(り)子玉】
古墳時代から奈良時代にかけて、装身具に用いられた玉。ふつう、長さ2〜3センチの細長いそろばん玉のような形の多面体で...
きりこ‐どうろう【切(り)子灯籠】
枠を切り子1の形に組んで、四方の角に造花や紙・帛(はく)などを細長く切ったものを飾りつけた灯籠。盂蘭盆会(うらぼん...
きり‐こまざ・く【切(り)細裂く】
[動カ五(四)]切ってこまかく裂く。「彼は目の前の闇を、力いっぱいステッキを振り廻して—・いた」〈里見弴・今年竹〉
きり‐こみ【切(り)込み/斬(り)込み】
1 刃物である深さまで切ること。また、その部分。「用材に—を入れる」 2 刀を持って攻め入ること。攻撃をしかけるこ...
きりこみ‐こ【切込湖】
栃木県北西部、奥日光最北の湖。西側の刈込湖とつながり、ひょうたん形をしている。三岳(みつだけ)(標高1945メート...
きりこみ‐さんがわら【切(り)込み桟瓦】
横断面が波状で、対角の二隅を切り込んだ瓦。普通の屋根瓦。
きりこみ‐じゃり【切(り)込み砂利】
採取したままで、砂の混じっている砂利。道路の敷き込みなどに使用。
きりこみ‐たいちょう【切(り)込み隊長/斬(り)込み隊長】
1 まっさきに敵陣に突撃する部隊の隊長。 2 (比喩的に)まっさきにそのことをする人。例えば、野球の一番打者、新規...
きりこみ‐たん【切(り)込み炭】
採掘したままで、粉炭と塊炭とが分別されていない石炭。
きり‐こ・む【切(り)込む/斬(り)込む】
[動マ五(四)] 1 刃物で深く切る。「肩先深く—・まれる」 2 刀を抜いて切って入る。踏み込んで切る。「敵陣に—...
きり‐ころ・す【切(り)殺す/斬(り)殺す】
[動サ五(四)]刃物で切って殺す。「一刀のもとに—・す」
きり‐ごま【切り胡麻】
炒(い)り胡麻を包丁でみじんに切ったもの。
きり‐さいな・む【切り苛む/斬り苛む】
[動マ五(四)]むごたらしくずたずたに切る。めった切りにして苦しめる。「身を—・まれる思い」
きり‐さき【切(り)裂き】
指物(さしもの)や幟(のぼり)などの縁(へり)に切り目を多く入れて、なびきやすくしたもの。
きりさき‐ジャック【切り裂きジャック】
《Jack the Ripper》19世紀末の英国ロンドンで、売春婦を連続して惨殺した犯人の通称。事件は未解決で、...
きり‐さ・く【切(り)裂く】
[動カ五(四)]切って開いたり、切って二つに分けたりする。また、切ってばらばらにする。「魚の腹を—・く」「布を—・く」
きり‐さげ【切(り)下げ】
1 切り下げること。 2 物価や貨幣価値を低くすること。「平価—」⇔切り上げ。 3 「切り下げ髪」の略。
きりさげ‐がみ【切(り)下げ髪】
1 髪を首のあたりで切りそろえて垂らした髪形。 2 ⇒切り髪2
きり‐さ・げる【切(り)下げる】
[動ガ下一][文]きりさ・ぐ[ガ下二] 1 上から下へと切る。切り下ろす。「肩先から—・げる」 2 切って垂らす。...
きり‐さば・く【切り捌く】
[動カ五(四)] 1 切っていくつかの部分に分ける。「マグロを—・く」 2 うまく処理する。取りさばく。「紛争を—・く」
きり‐さめ【霧雨】
霧のような細かい雨。水滴の直径0.5ミリ未満をいい、低い層雲から降る。糠雨(ぬかあめ)。小糠雨。きりあめ。《季 秋》
きり‐ざんしょう【切(り)山椒】
糝粉(しんこ)に山椒の汁または粉と砂糖とを混ぜて蒸し、臼でついてから拍子木形に切った和菓子。《季 新年》「暮からの...
キリシタン【吉利支丹/切支丹】
天文18年(1549)フランシスコ=ザビエルの布教以来、日本に広がったキリスト教(カトリック)、またその信徒。江戸...
キリシタン‐じ【キリシタン寺】
⇒南蛮寺(なんばんじ)
キリシタン‐だいみょう【キリシタン大名】
近世初期、キリスト教徒となった大名。高山右近・大友宗麟・有馬晴信・大村純忠・小西行長らが有名。豊臣秀吉や徳川氏の禁...