ささのは‐がれい【笹の葉鰈】
小さなカレイを重ねて干したもの。木(こ)の葉鰈。
ささのは‐べら【笹の葉遍羅】
ベラ科の海水魚。全長約25センチ。体色は、雄は青みが、雌は赤みが強い。本州中部以南の磯にすむ。食用。
ささ‐の‐み【笹の実】
1 竹の実。自然粳(じねんご)。 2 酒の粕(かす)をいう女房詞。
ささ‐の‐や【笹の屋】
「笹の庵(いお)」に同じ。「かり枕夢も結ばず—のふしうき程の夜半の嵐に」〈続拾遺・羇旅〉
ささ‐の‐ゆき【笹の雪】
1 《なめらかさを笹に積もった淡雪に見立てて》絹ごし豆腐のこと。 2 豆腐料理の一。絹ごし豆腐に葛餡(くずあん)を...
ささ‐はぎ【笹矧ぎ】
シノダケで作った遊戯用の的矢(まとや)。「竹の小弓に—の矢」〈盛衰記・二〇〉
ささ‐はら【笹原】
笹が一面に生えている所。
ささ‐ばたき【笹叩き】
1 巫女(みこ)が口寄せをするとき、両手に持った笹の葉で自分の頭をたたきながら催眠状態に入ること。また、その祈祷(...
ささば‐も【笹葉藻】
ヒルムシロ科の多年草。河川の流水中に生える沈水植物。葉は長さ10〜20センチで細長く、しわがある。夏、葉の付け根か...
ささ‐ひだ【笹襞】
袴(はかま)の両脇の、ひも付けの位置から相引(あいび)きの上まで斜めにたたみこんだ笹の葉形のひだ。男袴は前に、女袴...
ささ‐ひみ【笹篊】
干潟にササを立て並べて作った垣。満潮時に入ってきた魚が、干潮になって逃げられなくなったところをすくいとる。ささひび。
ささ‐ふ【笹生】
笹が一面に生えている所。笹原。
ささ‐ぶえ【笹笛】
笹の葉を唇に当てて笛のように吹き鳴らすこと。また、そのもの。
ささ‐ぶき【笹吹き】
銀製品の製作方法の一。水中に入れた笹の葉の上に溶かした銀を少量ずつ静かに注ぎ、小形に凝結させるもの。
ささ‐ぶき【笹葺き】
笹の葉で屋根をふくこと。また、ふいた屋根や家。
ささ‐ぶね【笹舟】
1 笹の葉を折って舟の形に作ったもの。 2 軽くて小さい舟。
ささ‐べり【笹縁】
《「ささへり」とも》衣服の縁、袋物やござなどのへりを、補強や装飾の目的で、布や扁平な組紐で細くふちどったもの。
ささ‐べに【笹紅】
笹色の紅。
ささ‐ほ【笹帆】
薄くはいだ竹を編んで作った帆。唐船(からふね)で用いたもの。網代帆(あじろほ)。
ささ‐ほうさ
[形動]だいなしにするさま。めちゃめちゃ。「つい自棄(やけ)から一生を—にして仕舞うと云うは」〈蘆花・自然と人生〉
ささ‐ぼさつ【𦬇/𦬇菩薩】
「菩薩」の2字の草冠を合わせて「𦬇」とだけ書いた字。「菩薩」の略字として、仏書などの書写に多く使われる。片仮名の「...
ささ‐まき【笹巻(き)】
1 防腐と包装を兼ねて食品を幅広の笹の葉で包むこと。また、そのもの。団子・もち米飯・鮨(すし)・麩(ふ)まんじゅう...
ささまき‐ずし【笹巻き鮨】
握り鮨を幅広の笹の葉で包んで押したもの。《季 夏》
ささ‐まくら【笹枕】
「草枕(くさまくら)」に同じ。「これもまたかりそめ臥(ぶ)しの—一夜の夢の契りばかりに」〈俊成卿女集〉
ささ‐み【笹身】
《形が笹の葉に似るところから》鶏の胸にある肉。上質で柔らかく、たんぱく質を多く含む。脂肪分はあまりない。
ささ‐みみ【笹耳】
陶磁器の茶入れ・花入れなどの、笹の葉の形をした耳。または、耳の小さいもの。
ささむた‐じんじゃ【西寒多神社】
大分市寒田にある神社。祭神は、月読尊(つきよみのみこと)・天照大神・天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)。豊後国...
ささめ【私語】
《「さざめ」とも》「ささめごと」の略。「一生閨(ねや)に—せん事も絶えにしよと思へば」〈浮・近代艶隠者〉
ささめ【莎草】
スゲやチガヤのようなしなやかな草。編んで蓑(みの)やむしろを作った。「綾ひねる—の小蓑衣(きぬ)に着む涙の雨も凌(...
ささ‐めき【私語】
ささめくこと。ひそひそ話。ささやき。また、男女のむつごと。「貴妃の—、再び唐帝の思ひにかへる」〈海道記〉
ささめき‐ごと【私語】
「ささめごと」に同じ。「うちうちにのたまはする御—どもの、おのづから広ごりて」〈源・若菜上〉
ささ‐め・く
[動カ五(四)] 1 ひそひそと話す。ささやく。「かの人々笑はせよと—・き給ふをも知らで」〈落窪・二〉 2 さやさ...
ささめごと
室町時代の連歌論書。2巻。心敬著。寛正4年(1463)成立。連歌の歴史・作り方・作法などを問答体で記述。
ささめ‐ごと【私語】
《「さざめごと」とも》ひそひそ話。ないしょ話。特に、男女間の恋の語らいをいう。ささめきごと。 [補説]書名別項。→...
ささめ‐どおり【笹目通り】
東京都練馬区南田中から板橋区三園までの道路の呼び名。途中、埼玉県和光市に入り県境に沿って走る。
ささめ‐ゆき【細雪】
こまかい雪。また、まばらに降る雪。《季 冬》 [補説]書名別項。→細雪
ささめゆき【細雪】
谷崎潤一郎の長編小説。昭和18〜23年(1943〜1948)発表。大阪船場の旧家の美貌の四人姉妹を主人公に、それぞ...
ささ‐も【笹藻】
ヤナギモの別名。《季 夏》
ささ‐もち【笹餅】
1 餅菓子の一。糝粉(しんこ)を水でこね、小さな玉にして蒸してから臼でついて笹の葉の形にしたもの。花餅。 2 笹の...
ささもり‐きゅうりょう【笹森丘陵】
秋田県南西部、由利本荘市の中央部を占める丘陵。北東部は雄物川の流域、南部は子吉川の流域。笹森山(標高595メートル...
ささ‐や【笹屋】
笹ぶきの小屋。「わが恋は賤(しづ)の—の苫(とま)を荒らみ漏りやしぬらん時雨降る頃」〈万代・九〉
ささ‐やか【細やか】
[形動][文][ナリ] 1 形や規模があまり大げさでなく、控えめなさま。「—な商売をはじめる」「—に暮らす」 2 ...
ささやかなにほんはっくつ【ささやかな日本発掘】
詩人・仏文学者の青柳瑞穂による随筆集。昭和35年(1960)刊行。同年、第12回読売文学賞(評論・伝記賞)受賞。
ささ‐やき【囁き/私語】
1 ささやくこと。また、その声や言葉。「恋の—」 2 ささやくような、かすかな音。「小川の—に耳を傾ける」
ささやき‐ごと【囁き言/私語】
ひそひそ話。内緒話。
囁(ささや)き千里(せんり)
内緒話がすぐに遠くまで伝わり広がること。ささやき八丁。こそこそ三里。
ささ‐や・く【囁く/私語く】
[動カ五(四)] 1 小さな声で話す。ひそひそと話す。「耳もとで—・く」「愛を—・く」 2 うわさをする。「まこと...
ささ‐やぐら【笹櫓】
江戸時代、小芝居のこと。江戸三座以外の芝居。官許の大芝居が表に櫓(やぐら)を設けたのに対して、それを許されない小規...
ささやけ‐びと【細やけ人】
小柄な人。「宣旨の君は、—の、いと細やかにそびえて」〈紫式部日記〉
ささ‐やぶ【笹藪】
笹が乱雑に密生している所。また、竹藪。