としとく‐じん【歳徳神】
陰陽道(おんようどう)でその年の福徳をつかさどるとされる神。この神のいる方角を、明きの方(かた)・恵方(えほう)と...
としとく‐だな【歳徳棚】
正月、歳徳神をまつる棚。その年の恵方に向けてつるし、注連(しめ)飾りをし、鏡餅(かがみもち)などを供える。恵方棚。...
とし‐とり【年取り】
1 年齢が加わること。加年。加齢。 2 新年を迎えること。また、大晦日(おおみそか)または節分の夜に年を取ることを...
としとり‐ざかな【年取り魚】
大晦日の年越しの膳に白飯とともにつける魚。塩鮭(しおざけ)・塩鰤(しおぶり)など、地方によって異なる。正月魚(うお)。
としとり‐もの【年取り物】
年の暮れに用意する、正月を迎えるための飾り物や燃料・食料品など。年の物。《季 冬》「須磨の浦の—や柴一把/芭蕉」
とし‐と・る【年取る】
[動ラ五(四)]年齢が多くなる。また、老いる。「—・って、初めて良さがわかる」
年(とし)問(と)わんより世(よ)を問(と)え
《「問わん」の「ん」は推量の助動詞の婉曲用法》年齢の多少を問題にするよりも、その人がどう生きてきたかを問題にせよ。
とし‐どうめい【都市同盟】
12〜14世紀にかけて、中世ヨーロッパの諸都市が皇帝や封建諸侯の圧力に対抗して、自由と商業的利益を守るために結成し...
とし‐どし【年年】
年を追うごと。年ごと。毎年。ねんねん。「—に人口が増える」
としどん
甑島(こしきしま)列島の下甑島(しもこしきしま)で大晦日に行われる行事。高い鼻の面と蓑(みの)を身につけた祝神が家...
とし‐なか【年半/年中】
1年のなかば。半年くらい経たころ。
とし‐なみ【年波】
《年齢が重なるのを波にたとえていう語》年を取ること。また、経て来た年数。「寄る—には勝てない」「目にみえぬ—が一年...
とし‐なみ【年並(み)/年次】
1 毎年変わらないこと。例年並み。「—の暑さ」 2 としごと。年々。「堂塔—に建ち並び」〈読・春雨・天津処女〉
とし‐なわ【年縄】
年神を祭るために、正月に張る注連縄(しめなわ)。左ないにして、先端はそろえない。
年(とし)には勝(か)て◦ない
年を取ると、健康や体力が思うようにならない。「やる気は十分だが—◦ない」
年(とし)に不足(ふそく)はな・い
1 もう十分に年を取っていていつ死んでも不満はない。 2 年齢が若すぎるということはない。「結婚するには—・い」
とし‐の‐あした【年の朝】
元旦。元朝。歳旦(さいたん)。としのあさ。《季 新年》
年(とし)の余(あま)り
陰暦で、閏月(うるうづき)のあること。「この月の—に足らざらば鶯ははや鳴きぞしなまし」〈後撰・冬〉
とし‐の‐いち【年の市/歳の市】
新年の飾り物や正月用品を売る、年末に立つ市。《季 冬》
とし‐の‐うち【年の内】
1 その年のうち。年内。特に、暮れのおしつまったころ。《季 冬》「漸(やうやく)に寝処(ねどころ)出来ぬ—/土芳」...
とし‐の‐お【年の緒】
年の長く続くことを、緒に見立てていう語。年月。「鶏(とり)が鳴く東男(あづまをとこ)の妻別れ悲しくありけむ—長み」...
とし‐の‐かみ【年の神】
五穀を守る神。としがみ。
とし‐の‐くれ【年の暮れ】
年末。歳暮。《季 冬》「旧里(ふるさと)や臍(へそ)の緒に泣く—/芭蕉」
とし‐の‐こう【年の功】
年を取って、経験を積んでいること。また、その経験の力。「亀(かめ)の甲より—」
とし‐の‐ころ【年の頃】
だいたいの年齢。「—なら25、6」
とし‐の‐さ【年の差】
互いの年齢の差。また特に、互いの年齢に大きな差があること。「—夫婦」
とし‐の‐せ【年の瀬】
年の暮れ。年末。《季 冬》
としののこり【年の残り】
丸谷才一の短編小説。昭和43年(1968)発表。同年、第59回芥川賞受賞。
とし‐の‐は【年のは】
毎年。としごと。「—に春の来たらば」〈万・八三三〉
とし‐の‐は【年の端】
1 年の始め。年初。 2 年齢。よわい。としは。
とし‐の‐ほし【年の星/歳の星】
陰陽道(おんようどう)で、各人が属するという星。生まれ年の干支(えと)によって異なる。ねんせい。
とし‐の‐まめ【年の豆】
節分の夜にまく豆。としまめ。《季 冬》「あたたかく炒(い)られて嬉し—/虚子」
とし‐の‐み【歳の実/年の実】
人から物を贈られたとき、その器に入れて返す品物。おうつり。
とし‐の‐ゆき【年の雪】
年々ふえる白髪を雪にたとえていう語。「あたらしき春さへ近くなりゆけば降りのみまさる—かな」〈拾遺・冬〉
とし‐の‐よ【年の夜】
大晦日(おおみそか)の夜。除夜。《季 冬》「—やもの枯れやまぬ風の音/水巴」
とし‐の‐よわい【年の齢】
年齢。とし。「若き人のかたちにつけて、—に慎ましきことなきが」〈紫式部日記〉
とし‐の‐わたり【年の渡り】
1 1年の間。「玉葛(かづら)絶えぬものからさ寝(ぬ)らくは—にただ一夜のみ」〈万・二〇七八〉 2 年に一度、彦星...
とし‐は【年端/年歯】
年齢のほど。年齢。としのは。「—のいかない子」
年(とし)は争(あらそ)え◦ない
老年になると、からだの衰えには勝てない。また、いくら若く見えても、年を取っていることは隠せない。「こんな古い映画を...
とし‐はっけ【年八卦】
年齢や干支(えと)によって占う1年間の吉凶。また、その刷り物。江戸時代、正月に高声で売り歩いた。
としは‐づき【年端月】
陰暦正月の異称。
と‐しば【鳥柴】
鷹狩りの獲物を人に贈るとき、その鳥を結びつけた木。初めは柴につけたが、のち季節に応じて松・梅・桜・楓(かえで)など...
とし‐ばい【年延い】
[名・形動ナリ] 1 「としばえ」に同じ。「ちゃうどお前の—で、格好もそのまま」〈浄・冥途の飛脚〉 2 年齢にふさ...
とし‐ばえ【年延え】
年のほど。年かっこう。年ごろ。「恋もなされた御—と」〈露伴・新浦島〉
としひさ‐に【年久に】
[副]ながい年月。年久しく。「—纈(ゆはた)の帯をとりしでて神にぞまつる妹(いも)に逢はんと」〈夫木・三三〉
としひと‐しんのう【智仁親王】
[1579〜1629]江戸初期の親王。正親町(おおぎまち)天皇の皇子誠仁親王の子。桂離宮の造営で知られる。和歌にす...
とし‐び【年日】
生まれた年の干支(えと)と同じ干支の日。当日は灸治(きゅうじ)などを避けるとされる。
年(とし)深(ふか)・し
多くの年月を経ている。また、年老いている。「—・き身の、かうぶりをかけむ、何か惜しからむ」〈源・若菜下〉
としぶんしゅう【都氏文集】
平安前期の漢文集。6巻(現存3巻)。都良香(みやこのよしか)の作を、元慶4年(880)ころに門下生が編集したもの。
としべつ‐がわ【利別川】
北海道南東部を流れる川。石狩山地南東にある標高1230メートルの東三国山に源を発し、豊頃町で十勝川に合流する。長さ...