もの‐おも・う【物思う】
[動ワ五(ハ四)]物思いにふける。あれこれと思いわずらう。「—・う年ごろになる」
もの‐おもわし・い【物思わしい】
[形][文]ものおもは・し[シク]物思いをするようすである。気がかりがあってふさぎこんでいる。「—・い顔つき」 [...
ものか
[終助]《連語「ものか1」から》連体形に付く。きっぱりと否定する意を表す。「君などに負ける—」「二度と来る—」 [...
もの‐か
[連語]《形式名詞「もの」+係助詞「か」》 1 意外なことに感動したり、驚いたりする意を表す。「なるほどそういう—...
もの‐かき【物書(き)】
1 文章を書くこと。また、それを職業とする人。 2 文書・記録を書く役。書き役。書記。「南部に便宜の—して居たりけ...
もの‐がくし【物隠し】
《「ものかくし」とも》物事をつつみ隠すこと。「御—、なほあらじの御言葉などは」〈宇津保・楼上上〉
もの‐かげ【物陰】
物に隠れて見えない所。物の陰になっている部分。「—に身をひそめる」
もの‐かげ【物影】
物の姿。物の形。また、何かの姿。「視界の隅で—が動いた」
もの‐かず【物数】
1 品物の数。品数。また、数の多いこと。 2 特に数えたてるに値すること。物の数。「—にも入らない」 3 言葉数。...
もの‐かな
[連語]《形式名詞「もの」+終助詞「かな」》活用語の連体形に付く。感動・詠嘆を表す。…ものだなあ。…ことよ。「あは...
もの‐かは
[連語]《形式名詞「もの」+連語「かは」》活用語の連体形、一部の助詞に付く。 1 (多く「…もものかは」「…はもの...
ものから
[接助]《形式名詞「もの」+格助詞「から」から》活用語の連体形に付く。 1 逆接の確定条件を表す。…けれども。…の...
モノカルチャー
1 一種類の作物だけを栽培すること。単作。 2 特定の生産品にだけ依存する経済構造。転じて、単一的な文化にもいう。
モノカルチュア
⇒モノカルチャー
もの‐がしら【物頭】
1 頭だつ役。長。かしら。「お家の掟(おきて)を知らずんば、なぜ—には伺はぬ」〈浄・反魂香〉 2 「武頭(ぶがしら...
もの‐がた・い【物堅い】
[形][文]ものがた・し[ク]物事に慎み深く律義である。実直で義理堅い。「—・い人」 [派生]ものがたさ[名]
もの‐がたら・う【物語らふ】
[動ハ四]語り合う。「かのまめ男うち—・ひて帰り来て」〈伊勢・二〉
もの‐がたり【物語】
[名](スル) 1 さまざまの事柄について話すこと。語り合うこと。また、その内容。「世にも恐ろしい—」 2 特定の...
ものがたり‐あわせ【物語合(わ)せ】
物合わせの一。左右の組に分かれ、珍しい物語や新作の物語に歌などを添えて出し合い、その優劣を競う遊び。
ものがたり‐え【物語絵】
平安時代に発達した、物語に絵を添え、また興趣のある場面だけを取り出して絵画化したもの。
ものがたりせんごぶんがくし【物語戦後文学史】
本多秋五による戦後の日本文学史。書評新聞「週刊読書人」に昭和33年(1958)から昭和38年(1963)にかけて連...
ものがたりのあくるひ【物語の明くる日】
富岡多恵子の詩集。昭和35年(1960)刊。翌年の第2回室生犀星詩人賞を受賞。
ものがたり‐ぶみ【物語書】
「物語3」に同じ。
もの‐がた・る【物語る】
[動ラ五(四)] 1 ある事柄について話をする。あるまとまった話をする。「寺の縁起を—・る」 2 ある事実が、事情...
物(もの)が無(な)・い
1 身も蓋もない。風情がなくつまらない。 2 命がない。
もの‐がなし・い【物悲しい】
[形][文]ものがな・し[シク]なんとなく悲しい。「—・い気分になる」 [派生]ものがなしげ[形動]ものがなしさ[名]
モノガミー
一夫一婦。単婚。→ポリガミー
もの‐がら【物柄】
人や物の質。「費(つひえ)もなくて、—のよきがよきなり」〈徒然・八一〉
物(もの)が分(わ)か・る
道理や理屈がよくわかる。「—・る人に相談する」「—・らない年齢でもあるまい」
もの‐きこ・ゆ【物聞こゆ】
[動ヤ下二]「物言う」の謙譲語。お話し申し上げる。「人の御もとに忍びて—・えて」〈伊勢・一二〇〉
ものき‐ぼし【物着星】
指の爪にできる白い斑点。女性などが衣服を得る前兆として喜ぶのでいう。「—形見をもらふ情なさ」〈柳多留・二三〉
モノキュラー
単眼鏡のこと。
もの‐きよ・し【物清し】
[形ク]なんとなくきれいである。さっぱりしている。また、潔白である。「—・き御なからひなり」〈栄花・初花〉
もの‐きれ【物切れ】
よく切れる刃物。切れ物。「かやうなる—はござるまい」〈虎明狂・武悪〉
もの‐ぎ【物着】
1 衣服をつけること。 2 能で、1曲の途中に演者が舞台上で装束の一部をかえたり、冠・烏帽子(えぼし)などをつけた...
もの‐ぎき【物聞き】
ようすをさぐり聞くこと。また、その人。「—に、宵より寒がりわななきをりけるげす男」〈枕・二五〉
ものぎ‐の‐あいかた【物着の合方】
歌舞伎下座音楽の一。主に時代物で、舞台上で着替えたり鎧(よろい)をつけたりする際に、大鼓・小鼓入りで演奏する合方。
もの‐ぎわ【物際】
1 物事の行われる間際。せとぎわ。「はやりて鑓を入れば、—にて精が抜けて」〈三河物語・上〉 2 盆・正月などの直前...
ものくうひとびと【もの食う人びと】
辺見庸による世界各国の食と人間を主題とするルポルタージュ。平成5年(1993)3月から共同通信が全国の加盟各新聞に...
もの‐ぐさ【物臭/懶】
[名・形動]《古くは「ものくさ」》めんどうがること。また、その性質・人や、そのさま。無精。「—をする」「—な態度」
もの‐ぐさ・い【物臭い/懶い】
[形][文]ものぐさ・し[ク]《古くは「ものくさい」》 1 おっくうで気が進まない。めんどうである。「—・いようす...
ものくさたろう【物くさ太郎】
室町時代の御伽草子。2巻。作者・成立年ともに未詳。信濃国の物くさ太郎という無類の不精者が、皇族の末で善光寺如来の申...
モノクル
片めがね。単眼鏡。
もの‐ぐるい【物狂い】
《古くは「ものくるい」》 1 正気でなくなること。狂気。「海棠の露をふるうや—」〈漱石・草枕〉 2 神がかること。...
モノクロ
「モノクローム」の略。「—フィルム」
モノクロ‐にちがぞう【モノクロ二値画像】
⇒バイナリー画像
モノクローム
1 単一の色彩で描かれた絵画。単色画。単彩画。 2 画面が白黒の写真・映画・テレビ。モノクロ。⇔カラー。
モノクロメーター
分光器の一。白色光や複合光などをプリズムや回折格子で分散させ、任意の波長成分のみを単色光として分離する。単色計。単...
モノクロラミン
⇒クロラミン
モノクロロエタン
⇒クロロエタン