よる‐の‐あき【夜の秋】
秋の気配の感じられる、夏の終わりの夜。《季 夏》「涼しさの肌に手を置き—/虚子」
よるのあり【夜の蟻】
高井有一による連作短編集。平成元年(1989)刊。定年を期に息子夫婦と同居することになった老夫婦の日常を描く。「半...
よる‐の‐いとなみ【夜の営み】
性行為を婉曲にいう語。
よるのうた【夜の歌】
《原題、(ドイツ)Lied der Nacht》マーラーの交響曲第7番の通称。ホ短調。全5楽章。通称は第2、第4楽...
よる‐の‐おとど【夜の御殿】
1 清涼殿内の天皇の御寝所。朝餉(あさがれい)の間の東隣にある。よるのおまし。よんのおとど。 2 中宮あるいは東宮...
よる‐の‐おまし【夜の御座】
1 「夜の御殿(おとど)1」に同じ。「—に入り給ひぬ」〈源・若紫〉 2 貴人の夜具。「夜のしとねをば公家にては—と...
よる‐の‐おんな【夜の女】
夜、街頭で客を求め売春をする女。
よるのかげ【夜の影】
《原題The Shadow of Night》英国の詩人チャップマンによる哲学的な叙情詩。1594年刊。
よるのかわ【夜の河】
沢野久雄の小説。昭和27年(1952)発表。京染屋の名手と妻子ある大学教授の一途な愛と別れを描く。昭和31年(19...
よるのガスパール【夜のガスパール】
《原題、(フランス)Gaspard de la nuit》 ベルトランの散文詩集。副題は「レンブラント、カロ風の幻...
よる‐の‐ころも【夜の衣】
夜、寝るときに着る衣服。また、寝間着。「蝉(せみ)の羽の—は薄けれど移り香濃くも匂ひぬるかな」〈古今・雑上〉
夜(よる)の衣(ころも)を返(かえ)・す
夜の衣を裏返して着て寝る。夢で恋しい人に会えるという俗信による。「—・しわび給ふ夜な夜な」〈狭衣・四〉
よるのさんか【夜の讃歌】
《原題、(ドイツ)Hymnen an die Nacht》ノバーリスの詩。1800年、文芸誌「アテネーウム」に発表...
よるのせみ【夜の蝉】
北村薫の連作短編集。平成2年(1990)刊行のミステリー。「円紫さんと私」シリーズの第2作。平成3年(1991)、...
よる‐の‐そこ【夜の底】
夜の深い闇をいう語。「—に姿を消す」
よるのたいこ【夜の太鼓】
石垣りんによる第3散文集。平成元年(1989)刊行。父祖の地への思いや、自作の詩などについて綴る。
よる‐の‐ちょう【夜の蝶】
バー・キャバレーなどで客をもてなす女性。そのはなやかさを蝶にたとえたもの。
よる‐の‐つる【夜の鶴】
1 夜鳴くツル。 2 《白居易「五弦弾」から》子を思う親の愛情の深さにたとえていう語。焼け野の雉子(きぎす)。夜鶴...
よる‐の‐とばり【夜の帳】
夜の闇を、帳にたとえていう語。「—が下りる」
夜(よる)の帳(とばり)が下(お)・りる
《「帳」は、垂れ絹》夜になる。夜になって暗くなるさまを、垂れ絹が下りたことにたとえたもの。
よる‐の‐にしき【夜の錦】
「闇(やみ)の夜(よ)の錦」に同じ。
よるのねざめ【夜の寝覚】
平安後期の物語。5巻または3巻。作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)と伝えられるが未詳。成立年未詳。中の...
よるのはてへのたび【夜の果てへの旅】
《原題、(フランス)Voyage au bout de la nuit》セリーヌの処女小説。1932年刊。俗語や隠...
よる‐の‐ふすま【夜の衾】
夜、寝る布団。夜具。寝具。「少将の形見には—」〈高野本平家・三〉
よる‐の‐まち【夜の町/夜の街】
夜間の町。また、夜間営業が主体の飲食店などが多い繁華街。
よるのみだらなとり【夜のみだらな鳥】
《原題、(スペイン)El obsceno pájaro de la noche》ドノソの長編小説。1970年刊。聾...
よる‐の‐もの【夜の物】
夜、寝るときに用いるもの。夜着、寝具など。「いとあはれと思ひて、—まで送りて」〈伊勢・一六〉
よるのもも【夜の桃】
西東三鬼の句集。昭和23年(1948)刊。
よるのわらい【夜の笑い】
飯沢匡の戯曲。昭和53年(1978)、著者自身の演出、青年劇場の主催により初演。2部構成で、第1部は小松左京の「春...