うち‐おと・す【打(ち)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 たたき落とす。「木の実を—・す」 2 刀などで切って落とす。「敵将の首を—・す」 3 攻め落...
うち‐おとり【内劣り】
外面はりっぱであるが、内容が貧弱なこと。「その帝をば—の外(と)めでたとぞ、世の人申し」〈大鏡・伊尹〉
うち‐おどろ・く【打ち驚く】
[動カ四] 1 ふっと目が覚める。「現(うつつ)にありしやうにてありと見て、—・きたれば夢なりけり」〈更級〉 2 ...
うち‐おぼめ・く【打ちおぼめく】
[動カ四]そらとぼける。「所々—・き、よく知らぬ由して」〈徒然・七三〉
うち‐おろ・す【打(ち)下ろす】
[動サ五(四)] 1 振りあげた物を勢いよくおろす。振りおろす。「こぶしを—・す」 2 上の方から下へ向かって射撃...
うち‐かえし【打(ち)返し】
[名] 1 古綿を打ち直すこと。また、その綿。「—の綿入れ」 2 劇場の舞台の背景の板を裏返して別の背景にすること...
うち‐かえ・す【打(ち)返す】
[動サ五(四)] 1 打って相手のほうに戻す。打ち戻す。「好球をレフト前に—・す」 2 打たれた仕返しに、こちらか...
うち‐かえ・る【打ち返る/打ち反る】
[動ラ四]ひっくり返る。「車の—・りたる」〈枕・九七〉
うち‐か・える【打ち替える】
[動ア下一][文]うちか・ふ[ハ下二] 1 改めて打つ。打ちなおす。「綿を—・える」 2 取り替える。「避(よ)き...
うち‐かお・る【打ち薫る】
[動ラ四]ほんのりとよい香りがする。「艶なる御衣の匂ひばかり—・りて」〈夜の寝覚・三〉
うち‐かか・る【打(ち)掛(か)る/打(ち)懸(か)る】
[動ラ五(四)] 1 武器などで相手に攻めかかる。勢いよく攻撃する。「竹刀を振り上げて—・る」 2 もたれかかる。...
うち‐かぎ【打ち鉤】
1 魚をひっかけて運んだり、ぶらさげたりするための鉄の鉤。 2 鉄の鉤に長い柄をつけた武器。船戦(ふないくさ)のと...
うち‐か・く【打(ち)欠く】
[動カ五(四)] 1 たたいて欠き取る。「石を—・く」 2 囲碁で、相手に欠け目を作らせるために、自分の石を取らせ...
うち‐かくし【内隠し】
《「うちがくし」とも》洋服の内側にあるポケット。内ポケット。
うち‐かけ【打(ち)掛(け)/裲襠】
《他の衣類の上から打ち掛けて着るところから》 1 着流しの重ね小袖の上に羽織って着る小袖。近世の武家女性の礼服。公...
うちかけ‐えぼし【打掛烏帽子】
⇒掛烏帽子(かけえぼし)
うちかけ‐かたぎぬ【打掛肩衣】
1 肩衣の裾を袴(はかま)の内に入れないで、腰帯で押さえて着る略式の着方。 2 近世、浄土真宗で、報恩講などに袴を...
うちかけ‐すおう【打掛素袍】
素袍の裾を袴(はかま)の内に入れないでおく略式の着方。かけすおう。
うちかけ‐よろい【打掛鎧/挂甲】
⇒かけよろい(挂甲)2
うち‐か・ける【打(ち)掛ける/打(ち)懸ける】
[動カ下一][文]うちか・く[カ下二] 1 物をひっかけて下げる。また、ひょいとのせる。「上着をいすの背に—・ける...
うち‐かさな・る【打(ち)重なる】
[動ラ五(四)] 1 重なり合う。折り重なる。「人々が—・るようにして倒れた」 2 同じような事が繰り返し起こる。...
うち‐かた【内方】
1 うち。家の中。「女房と母親のみは去るべきところなければ—に残り居れば」〈露伴・辻浄瑠璃〉 2 商家で、店に対し...
うち‐かた【打(ち)方/撃(ち)方】
1 銃砲・碁・鼓・球などを打つ方法。 2 銃砲を撃つこと。「—、やめ」
うち‐かたぶ・く【打ち傾く】
[動カ四] 1 首を傾けて不審そうなようすをする。「稚児(ちご)の、目に髪の覆へるをかきはやらで、—・きて物など見...
うち‐かたら・う【打ち語らふ】
[動ハ四] 1 語り合う。話し合う。「はかなき物語などにつけて—・ふ人」〈紫式部日記〉 2 男女が言い交わす。契る...
うち‐か・つ【打(ち)勝つ】
[動タ五(四)] 1 ㋐「勝つ」を強めていう語。「宿敵に—・つ」 ㋑(「打ち克つ」とも書く)困難や苦しみなどを乗り...
うち‐かぶと【内兜/内冑】
1 兜の眉庇(まびさし)の内側。また、そこに接する額(ひたい)の部分。 2 内々の事情。特に、弱点。
内兜(うちかぶと)を見透(みす)か・す
相手の内情や弱点を見抜く。足もとを見る。「飛んだ—・されましたが」〈露伴・椀久物語〉
うち‐かわ・す【打(ち)交(わ)す】
[動サ五(四)] 1 互いにやり取りする。「別離の言葉が—・される」〈花袋・春潮〉 2 互いに重ねる。互いに交える...
うち‐かわ・る【打(ち)変(わ)る】
[動ラ五(四)]「打って変わる」に同じ。「変わる」を強めていう語。「今迄の傾城買いとは、裏と表のように、—・った狂...
うち‐かんれい【内管領】
鎌倉時代、執権北条氏の家司(けいし)。元来は北条氏の家政を執る私的な役職にすぎなかったが、鎌倉末期には執権の後見役...
うち‐がい【打ち飼ひ】
1 狩りのとき、犬や鷹(たか)に与える餌(え)。うちがえ。「あな恐ろし。鬼の—になりたりつる」〈古活字本保元・上〉...
うちがい‐ぶくろ【打ち飼ひ袋】
1 打ち飼い1を入れる筒状の底のない長袋。うちがえぶくろ。「いでいで犬をつけんとて、腰に下げたる—を」〈虎明狂・餌...
うち‐がけ【内掛(け)】
相撲のきまり手の一。四つに組んで一方の足を相手の足の内側に掛けて後ろへ倒す技。→外掛け
うち‐がし【内貸し】
[名](スル)報酬・賃金などの一部を前払いすること。
うち‐がし【打(ち)菓子】
⇒打ち物4
うち‐がたな【打(ち)刀】
刃を上にする形で腰帯に差す刀。敵と切り合うための長い刀で、鍔(つば)をつける。鍔刀(つばがたな)。打ち太刀。→腰刀...
うち‐がま【内釜】
1 炊飯器で、といだ米を入れる内側の容器。 2 釜が風呂桶(ふろおけ)の内部に取り付けられていること。現在では、釜...
うち‐がみ【内神】
九州南部などで、本家の屋敷内に祭る神。関東地方北部では氏神(うじがみ)とよぶ。同族の祖霊神としての性格が濃い。
うち‐がみ【打(ち)紙】
石盤の上で木槌(きづち)で打ってつやを出した紙。つや出しには蝋(ろう)や油を用いる。
うち‐がり【内借り】
[名](スル)報酬・賃金などの一部を前もって借りること。前借り。
うち‐がわ【内側】
1 ある物や仕切りの、中のほう。内部。内面。「—から鍵(かぎ)を掛ける」⇔外側。 2 ある範囲の中で、中心または手...
うちがわ‐こううたい【内側降雨帯】
⇒インナーバンド
うち‐き【袿】
《「うちぎ」とも》平安時代以来、貴族の男性が狩衣(かりぎぬ)や直衣(のうし)の下に着た衣服。女性の場合は唐衣(から...
うち‐き【内気】
[名・形動]気が弱く、人前では、はきはきしない性格。また、そのさま。「—な人」
うち‐き【打(ち)気】
野球で、打者が積極的に打とうとする気持ち。「—にはやる」「—をそらす」
うち‐き・く【打ち聞く】
[動カ四]ちらっと聞く。小耳にはさむ。「人の—・くばかりのことは、女房、童部(わらはべ)、申し伝へぬやうやは侍る」...
うちき‐すがた【袿姿】
袿だけのくつろいだ姿。男性は直衣・狩衣などを、女性は裳(も)・唐衣などを省いた略装。
うち‐きず【打(ち)傷】
物に打ちつけ、または打たれてできた傷。打ち身。打撲傷。
うちき‐ばかま【袿袴】
⇒けいこ(袿袴)