かえせん‐や【替銭屋】
鎌倉・室町時代、為替業務を取り扱った商人。割符屋(さいふや)。
かえ‐た【汲え田】
高地にあって、たびたび用水をくみ入れる必要のある田。畑田(はたけだ)。
かえ‐だま【替(え)玉】
1 本人だと偽って別人を使うこと。また、その人。「—受験」 2 本物のように見せかけて、そのかわりに用いるにせ物。...
かえだま‐じゅけん【替(え)玉受験】
本人だと偽って、別の者が試験を受けること。
かえ‐ち【替(え)地】
1 土地を交換すること。 2 かわりに提供する土地。代替地。
かえ‐ちゃわん【替(え)茶碗】
茶会で、客が多人数のとき、主茶碗(おもぢゃわん)にかえて用いる副の茶碗。正客には用いない。
かえっ‐て【却って/反って】
[副]《「かえりて」の音変化》予想とは反対になるさま。反対に。逆に。「安物を買ったら、—高くついた」 [用法]かえ...
かえって‐とく【却説】
[接]《漢文の「却説」を訓読したもの》話を転じてほかのことを説きはじめるときに用いる語。さて。さてまた。「—其翌朝...
か‐えつ【下越】
新潟県北部の地域名。かつて、越後を都に近い方から上越後・中越後・下越後と呼んだ時の北部地方の略称。現在、燕市や五泉...
かえつ‐だいがく【嘉悦大学】
東京都小平市にある私立大学。平成13年(2001)に開学。
かえ‐づる【替(え)弦】
掛け替えの弓弦(ゆづる)。予備の弓弦。副弦(そえづる)。
かえ‐で【替手】
《「かえて」とも》 1 交替する人。 2 箏(そう)や三味線などで、基本旋律である本手(ほんて)に対し、それと合奏...
かえで【楓/槭樹】
《「かえるで(蛙手)」の音変化》 1 ムクロジ科カエデ属の落葉高木の総称。葉は多くは手のひら状に裂けていて、秋に紅...
カエディ
モーリタニア南部の都市。セネガル川沿いに位置し、対岸のセネガルとの国境に近い。肥沃な穀倉地帯の中心地。
かえで‐ちょう【楓鳥】
1 カエデチョウ科の鳥。全長約10センチ。上面は灰褐色、下面は赤みを帯び、目のまわりとくちばしが赤い。アフリカの草...
かえで‐とう【楓糖】
「メープルシュガー」に同じ。
かえでとう‐にょうしょう【楓糖尿症】
⇒メープルシロップ尿症
かえで‐の‐ま【楓の間】
江戸城中の将軍の居室。政務のあとでくつろぐのに用いた八畳二間の座敷。ふすまに楓の絵が描かれていた。
かえ‐どの【柏殿】
平安時代、朱雀院(すざくいん)にあった皇后の御所。
かえ‐な【替(え)名/代え名】
1 本名にかえて用いる名。変名。 2 芝居で俳優が扮(ふん)する役の名。
カエナポイント‐しゅうりつこうえん【カエナポイント州立公園】
《Kaena Point State Park》米国ハワイ州、オアフ島西部にある州立公園。同島最西端の岬カエナポイ...
かえ‐に・す【肯へにす】
[動サ変]《動詞「か(肯)ふ」の未然形+打消しの助動詞「ず」の古い連用形「に」+サ変動詞「す」から》…することを承...
かえ‐の‐かた【替の型】
1 能で、普通と違った型で演じること。また、その型。 2 能で1がそのまま小書(こがき)の名となったもの。
かえ‐ば【替(え)刃】
安全かみそりなどで、取りかえて使うかわりの刃。
かえ‐ぶた【替(え)蓋】
1 取り替えぶた。 2 茶の湯釜・水指・茶入れなどで、本体とは材質の異なった象牙・木地・漆塗りなどで作られたふた。...
かえ‐ぼり【換(え)掘り】
「掻(か)い掘り」に同じ。
かえ‐まい【替米】
中世の為替の一。遠隔地へ米を送るのに、現物のかわりに手形を組んで送るもの。替銭(かえせん)と合わせて、当時、為替(...
かえ‐まさり【替へ優り】
取りかえた結果が前よりよくなること。⇔替え劣り。「げに—もや覚えまし」〈狭衣・一〉
かえ‐もん【替(え)紋】
定紋(じょうもん)のかわりに用いる紋。裏紋。
かえ‐やぐら【代え櫓】
⇒控(ひか)え櫓
かえら‐か・す【返らかす】
[動サ四]煮立たせる。「提(ひさげ)に湯を—・して」〈宇治拾遺・二〉
かえらざるなつ【帰らざる夏】
加賀乙彦の長編小説。陸軍幼年学校へ入学した生徒の、戦時下から終戦にかけての心情や苦悩を描く。昭和48年(1973)...
かえらざる‐はし【帰らざる橋】
韓国と北朝鮮の軍事境界線を流れる沙川江に架かる橋。板門店の西端に位置する。正式な名称は沙川橋(サチョンギョ)。朝鮮...
かえらぬ‐たび【帰らぬ旅】
[連語]死んであの世へ行くこと。死出(しで)の旅。「—に赴く」
かえらぬ‐ひと【帰らぬ人】
[連語]死んだ人。不帰の客。「—となる」
かえらぬ‐むかし【帰らぬ昔】
[連語]再び帰ってくることのない過去。
かえら‐ま‐に【却らまに】
[副]逆に。かえって。かえらばに。「—君こそ我にたくひれの白浜波の寄る時もなき」〈万・二八二三〉
かえり【返り/反り】
[名] 1 ひっくりかえること。 2 返り点。 3 手紙に対する返事。また、返歌。かえし。「御—も聞こえさせねば」...
かえり【帰り/還り】
《「返り」と同語源》帰ること。出発点の方へ戻ること。また、その時や、その道筋。「—を待つ」「—が遅くなる」「—は船...
かえり‐あそび【還り遊び】
「還(かえ)り立ち1」に同じ。「祭の日の—御前にてあるに」〈栄花・さまざまの喜び〉
かえり‐あるじ【還り饗】
1 平安時代、賭弓(のりゆみ)・相撲(すまい)の節会(せちえ)などのあとで、勝ったほうの近衛大将が自分の邸に戻って...
かえり‐い・ず【帰り出づ】
[動ダ下二] 1 もといた所にもどって姿を見せる。「内侍のもとに—・でて」〈竹取〉 2 もといた所へかえるために、...
かえり‐うち【返り討ち】
1 かたきを討とうとして、逆に相手に討たれること。転じて、相手に仕返しをしようとして、逆にやられること。「—にあう...
かえり‐がけ【帰り掛け】
1 帰る途中。帰り道。「—に立ち寄る」 2 帰りぎわ。「—に客が来る」
かえり‐ぎわ【帰り際】
帰ろうとしている時。帰りがけ。「—にそっと耳うちする」
かえり‐ぐま【返り隈/返り暈】
日本画で、彩色した上を白色や明るい色調の顔料などで隈取ること。逆隈(さかぐま)。
かえり‐ぐるま【帰り車】
目的地まで客を送った帰りで、人を乗せていない人力車やタクシー。
かえり‐ごと【返り言/返り事】
《「かえりこと」とも》 1 使者が帰って報告すること。また、その言葉。「三年(みとせ)に至るまで—申さざりき」〈記...
かえり‐ごえ【返り声】
雅楽や声明(しょうみょう)で、呂(りょ)から律へ、または律から呂へと調子を転じること。また、その声。
かえり‐ご・つ【返りごつ】
[動タ四]《「返(かえ)り事(ごと)」の動詞化》返事をする。「情なからずうち—・ち給ひて、御心には深う染(し)まざ...