かんかつ‐さいばんしょ【管轄裁判所】
ある事件について、その管轄権をもつ裁判所。
かんかつ‐ちがい【管轄違い】
1 裁判上の申し立てにつき、これを受理した裁判所が管轄権をもたないこと。 2 行政法上、不服申し立て、審判の申し立...
かんかつ‐もの【寛闊者】
はで好きの人。はで好み。だて者。「したりしたり、—めと、人皆うち眺めける」〈浮・一代女・四〉
かんか‐ふう【閑花風】
能で、世阿弥が九段階に分けたうちの第三位(上三位の第三)の芸格。静かで気品のある芸風。→九位(きゅうい)
かんか‐ぶんかつ【換価分割】
遺産分割の方法の一つ。現金以外の相続財産をすべて売却して現金に換えたうえで、各相続人の相続分に応じて金銭を分配すること。
かん‐から
[名] 1 缶詰などの空き缶。 2 「かんから太鼓」の略。 [副]堅い物がぶつかってたてる高い音を表す語。
かんから‐だいこ【かんから太鼓】
歌舞伎の下座などで用いられた楽器で、まくら型の小形の太鼓。台の上にのせて竹桴(たけばち)で打つ。盛り場・見世物小屋...
カンカル
フランス北西部、イル‐エ‐ビレーヌ県、サンマロ近郊の港町。ブルターニュ地方随一のカキの産地として知られ、ルイ14世...
干戈(かんか)を動(うご)か・す
戦争を始める。「—・し、自分を敵視するものを討つとあっては」〈藤村・夜明け前〉
干戈(かんか)を交(まじ)・える
戦争をする。「仲違いして父子—・え」〈森田草平・煤煙〉
かん‐かん
「髪」「かんざし」の幼児語。「宵子さん—結(い)って上げましょう」〈漱石・彼岸過迄〉
かん‐かん【汗簡】
「汗青(かんせい)」に同じ。
かん‐かん【肝管】
肝臓で作られた胆汁を集めて運ぶ細い管。左葉と右葉から出て、肝門部で合流して総肝管となる。
かん‐かん【看官】
見る人。また、読者。「—この二冊を以て全部の難易を評する勿(なか)れ」〈福沢・学問のすゝめ〉
かん‐かん【看貫】
1 品物の目方を量ること。明治の初め、生糸の取引の際に、生糸の重量を改めたことからいう。 2 「看貫秤(かんかんば...
かん‐かん【桓寛】
中国、前漢の政治家・学者。汝南(河南省)の人。字(あざな)は次公。昭帝のときに宮廷で行われた塩鉄専売に関する議論を...
かん‐かん【閑官】
仕事の少ない、あまり重要でない官職や官吏。「この人、—の昔、五部の大乗経を一字三礼に書き供養して」〈太平記・一三〉
かん‐かん【感官】
感覚器官。また、その働き。
かん‐かん【漢奸】
中国で、敵に通じる者。売国奴。特に、抗日戦争下、日本に協力した者をいう。 [補説]書名別項。→漢奸
かんかん【漢奸】
堀田善衛の短編小説。日本敗戦前後の上海(シャンハイ)を描く。昭和26年(1951)発表。同年、「広場の孤独」とあわ...
カンカン
19世紀中ごろからフランスで流行した速いテンポの踊り。長いスカートをまくり、足をはね上げて踊る。フレンチカンカン。
カンカン
ギニア東部の都市。ニジェール川の支流ミロ川に面し河港を有す。カンカン州の州都。17世紀に建設され交易で栄えた。19...
かん‐かん【関関】
[形動タリ]鳥がのどかに鳴くさま。「紫藤の花落ちて鳥—たり」〈和漢朗詠・上〉
かん‐かん【侃侃】
[ト・タル][文][形動タリ]気性が強く信念を曲げないさま。剛直なさま。「—として生民の痛苦を訴え」〈東海散士・佳...
かん‐かん【閑閑】
[ト・タル][文][形動タリ]もの静かに落ち着いているさま。「悠々—と日を送る」
かん‐かん【寛寛】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆったりとしているさま。「加藤は—とお酌をさせながら」〈木下尚江・良人の自白〉
かん‐かん【緩緩】
[ト・タル][文][形動タリ]ゆるやかなさま。急がないさま。ゆったり。「遅々として往き、—として歩し」〈鉄腸・雪中梅〉
かん‐かん
[副] 1 金属・石などの堅い物がぶつかって出す、高く澄んだ音を表す語。「半鐘の音が—(と)響き渡る」 2 日ざし...
かんかん‐いし【かんかん石】
讃岐岩(さぬきがん)の別名。
かんかん‐おどり【看看踊(り)】
清楽(しんがく)を伴奏とし、清国人の扮装でおどる踊り。長崎で起こり、化政期(1804〜1830)に江戸・大坂で大流...
かんかん‐がくがく【侃侃諤諤】
[ト・タル][文][形動タリ]正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。「—と意見をたたかわす」
かん‐かんけい【関漢卿】
中国、元の劇作家。13世紀後半に活躍。大都(北京)の人。号、已斎叟(いさいそう)。元曲四大家のうちの第一人者。女性...
かんかん‐しき【観艦式】
1 元首などが、自国の艦隊の威容を観閲する儀式。 2 海上自衛隊が、自衛隊記念日の行事の一環として3年に一度行う式...
かんかん‐でり【かんかん照り】
夏、太陽が強く照りつけること。また、そのような天候。
かん‐かん‐どう‐りつ【関関同立】
入試難易度が近い京阪地域の私大群である、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の総称。
かんかん‐のう【看看兮】
⇒看看踊(かんかんおど)り
かんかん‐ばかり【看貫秤】
台秤(だいばかり)のこと。看貫の際に用いられたのでいう。
かんかん‐ぼう【かんかん帽】
麦わらを固く編んで作った、上部が平らでつばのついた男性用の帽子。《季 夏》
かんかん‐ぼうず【かんかん坊主】
《鉦(かね)をたたいて家々をまわる乞食(こじき)僧のことから》僧をののしっていう語。
かんかん‐むし【かんかん虫】
船舶・煙突・ボイラーなどにへばりついて、ハンマーでたたいて、さび落としをする作業員の俗称。 [補説]書名別項。→か...
かんかんむし【かんかん虫】
有島武郎の処女小説。新米の港湾労働者を描いた作品。米国留学中に書かれ、改稿を経て、明治43年(1910)10月、雑...
かん‐が【官衙】
役所。官庁。「重要な—や公共設備のビルディングを」〈寅彦・地図をながめて〉
かん‐が【閑雅】
[名・形動] 1 しとやかで優雅なこと。また、そのさま。「何故ああ—な動揺のない顔つきをしていられるのだろう」〈野...
かん‐が【漢画】
1 中国、漢代の絵画。また、中国絵画の総称。 2 伝統的な大和絵に対して、宋元(そうげん)画の様式による日本の水墨画。
かん‐がい【干害/旱害】
ひでりのために生じる農作物などの災害。
かん‐がい【寒害】
季節外れの寒さによって受ける農作物などの被害。冷害。
かん‐がい【感慨】
心に深く感じて、しみじみとした気持ちになること。また、その気持ち。「—にひたる」「—を込めて歌う」
かん‐がい【管外】
権限の及ぶ区域の外。管轄区域の外。⇔管内。
かん‐がい【灌漑】
[名](スル)農作物の生育に必要な水を、水路を引くなどして供給し、耕作地をうるおすこと。「—用水」
かんがい‐たんかんがん【肝外胆管癌】
胆管癌のうち、肝臓外の胆管(肝管・総胆管)から発生する癌。狭義の胆管癌。