かた‐ひいき【片贔屓】
《「かたびいき」とも》一方だけをひいきにすること。えこひいき。片引き。「疾(と)き遅き花にや雨の—」〈毛吹草・五〉
かた‐ひ・く【片引く/方引く】
[動カ四]一方だけをひいきにする。えこひいきする。「兄を憎みて、弟(おとと)を—・き給ひて」〈愚管抄・四〉
かた‐ひざ【片膝】
片方のひざ。「—を立てる」
かたひざ‐たて【片膝立て】
片方のひざを立てて座る姿勢。「医者は縁に—をし」〈志賀・暗夜行路〉
かた‐ひじ【片肘/片肱】
片方のひじ。「机に—を突く」
かた‐ひじ【肩肘/肩肱】
肩と、ひじ。
肩肘(かたひじ)張(は)・る
《無理に肩ひじを高くして身構えるところから》気負う。いばる。「—・った態度」
かた‐ひと【方人】
歌合わせや競争などで、二組に分けられた一方の人。かたうど。「一二の相撲(すまひ)、—にとられ給へる御子達、上達、大...
かた‐ひば【片檜葉】
イワヒバ科の常緑性のシダ。根茎は針金状で、岩面をはう。約20センチの茎が立ち、うろこ状の葉を密につけ、ヒノキの葉に似る。
カタビ‐こくりつこうえん【カタビ国立公園】
《Katavi National Park》タンザニア西部にある国立公園。タンガニーカ湖とルクワ湖の間に位置する。...
かた‐びさし【片庇/片廂】
1 片流れのひさし。 2 粗末な差し掛けの屋根。 3 兜(かぶと)の眉庇(まびさし)。
かた‐びら【帷子】
《袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意》 1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。 2 生絹(すずし)や麻布で仕立て...
かた‐びらき【片開き】
開き戸が1枚だけで、一方にだけ開閉する戸。⇔両開き。
かたびら‐ゆき【帷子雪】
薄く積もった雪。また、一片が薄くて大きな雪。《季 春》
かた‐びん【片鬢】
頭の左右いずれか一方の、わきの頭髪。
かたびん‐ぞり【片鬢剃り】
中世・近世の刑罰の一。罪人の片鬢をそり落としたもの。
カタ‐ビーチ
タイ南部、マレー半島西岸のプーケット島の海岸保養地。北のカタヤイビーチと南のカタノイビーチの二つに分かれ、沖合約3...
カタピラー
⇒キャタピラー
かた‐ふさがり【方塞がり】
「かたふたがり」に同じ。〈和英語林集成〉
かた‐ふたがり【方塞がり】
陰陽道(おんようどう)で、天一神(なかがみ)・金神(こんじん)などがいるために凶とする方角。かたふたぎ。かたふさが...
方(かた)塞(ふた)が・る
陰陽道(おんようどう)で、その方角がふさがる。「—・りたれど、おはしましてなむ大殿籠りにける」〈大和・八〉
かた‐ふたぎ【方塞ぎ】
「方塞(かたふた)がり」に同じ。
かたふた‐ばしら【片蓋柱】
壁面から本来の形の約半分だけを突出させて取り付けた装飾的な柱。
かた‐ぶとん【肩布団】
冬、就寝するとき、肩先の寒さを防ぐために用いる小布団。《季 冬》
かた‐ぶ・く【傾く】
[動カ四] 1 「かたむく1」に同じ。「大匠(おほたくみ)拙劣(をぢな)みこそ隅(すみ)—・けれ」〈記・下・歌謡一...
かた‐ぶつ【堅物】
きまじめで、融通の利かない人。かたじん。かたぞう。
かた‐ぶとり【固太り/固肥り】
[名・形動]太って肉づきが固く締まっていること。また、そういう人や、そのさま。「—で健康そうな子供」
かた‐ぶり【偏降り/片降り】
雨降りばかりが続くこと。⇔偏照(かたで)り。
カタプレキシー
⇒情動脱力発作
かた‐へら【傍片】
対になっているものの一方。かたほう。
かた‐へん【方偏】
漢字の偏の一。「旅」「族」などの「方」の称。ほうへん。
かた‐へん【片偏】
漢字の偏の一。「版」「牒」などの「片」の称。
かた‐へんかん【型変換】
⇒型キャスト
かた‐へんど【片辺土】
片田舎。「幼き者相具して、—へ忍びて侍りつるに」〈古活字本平治・下〉
かた‐ほ【片帆】
1 片方の帆。 2 横風を受けて帆走するとき、風をはらませるために、帆を一方に傾けて張ること。→真帆(まほ)
かた‐ほ【偏/片秀】
[形動ナリ] 1 完全に整っていないさま。未熟。不十分。⇔真秀(まほ)。「御心ばへ、人柄どもさへ、いささか—にて」...
かた‐ほう【片方】
1 対になっているものの一つ。かたっぽ。かたっぽう。片一方。「手袋を—なくした」 2 片側。「壁の絵が—に傾いてい...
かたほうこう‐つうしん【片方向通信】
送信側と受信側が固定され、片方向のみ伝達が可能な通信方式。ワンウエーコミュニケーション。単方向通信。単向通信。シン...
かたほうこう‐にんしょう【片方向認証】
コンピューターネットワークなどにおける、認証方式の一。一方の当事者だけが相手の正当性を検証すること。IDやパスワー...
かたほ‐え・む【片頰笑む】
[動マ五(四)]片方のほおに笑いを浮かべる。「白糸は—・みて」〈鏡花・義血侠血〉
かた‐ほお【片頰】
左右いずれか一方のほお。「男は三年に—笑う」
かた‐ほとり【片辺/偏辺】
1 かたすみ。周辺。近辺。「嵐山へ着き、渡月橋の—まで来たわれわれ一行は」〈三島・金閣寺〉 2 都から遠く離れた所...
かた‐ぼう【片棒】
駕籠(かご)を担ぐ二人の一方。相棒。
かた‐ぼうえき【片貿易】
2国間の貿易が均衡を失い、一方が輸出超過または輸入超過にかたよる状態。
片棒(かたぼう)を担(かつ)・ぐ
計画に加わって協力する。荷担する。多く、悪いことにいう。「悪事の—・ぐ」
カタボリズム
⇒異化(いか)2
かた‐ま【堅間】
目を細かく編んだ竹かご。勝間(かつま)。筐(かたみ)。「無目(まなし)—を以て浮け木に為(つく)りて」〈神代紀・下〉
かた‐まい【片舞】
東遊(あずまあそ)びを構成する駿河舞・求子舞(もとめごまい)の二つの舞のうち、求子舞だけを舞うこと。→諸舞(もろまい)
かた‐まえ【片前】
1 洋服の上着やコートなどで、打ち合わせが浅く縦1列のボタンで留めるようにしたもの。シングル。 2 着物の前を合わ...
かた‐まく【片幕】
1 能で、揚げ幕の客席から見て向かって右側を、少し片寄せて出入りすること。囃子方(はやしかた)・後見(こうけん)・...