くにたま‐の‐かみ【国魂の神】
国土を経営し、支配する神。大国主神など。
くに‐たみ【国民/国人】
一国の人民。こくみん。
くにたゆう‐ぶし【国太夫節】
1 浄瑠璃の流派の一。享保(1716〜1736)初期、一中節から一派を立てた都国太夫半中が始めたもの。のち宮古路(...
くに‐だいみょう【国大名】
⇒国持(くにもち)大名
くにちほうけいそうしょり‐いいんかい【国地方係争処理委員会】
地方公共団体に対する国の関与をめぐって両者の間で争いが生じた場合に、問題を迅速に解決するために、総務省に常設されて...
クニッピング
[1844〜1922]ドイツの気象学者。明治4年(1871)来日。日本政府のお雇い外国人として、測候所の設立、天気...
くに‐つ【国つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》国の。国土の。→天(あま)つ
くに‐つ‐かみ【国つ神/地祇】
天孫降臨以前からこの国土を治めていた土着の神。地神。→天(あま)つ神「僕(あれ)は—、大山津見の神の子ぞ」〈記・上〉
くにつぐ【国次】
⇒来国次(らいくにつぐ)
くに‐つ‐こ【国造】
⇒くにのみやつこ(国造)
くに‐つ‐つみ【国つ罪】
1 地上で犯した罪。国の人々の犯した罪。→天(あま)つ罪「ここだくの罪を天つ罪と法(の)り別けて、—と」〈祝詞・六...
くにつな【国綱】
⇒粟田口国綱(あわたぐちくにつな)
くに‐つ‐ふみ【国つ書/国つ記】
国の歴史を記した書物。「天皇記(すべらみことのふみ)及び—…を録(しる)す」〈推古紀〉
くに‐つ‐まなび【国つ学び】
国学(こくがく)を訓読みにした語。
くに‐つ‐みかみ【国つ御神】
「国つ神」を敬っていう語。「ささなみの—のうらさびて荒れたる京(みやこ)見れば悲しも」〈万・三三〉
くに‐つ‐もの【国つ物】
その国から産出する物。土地の産物。「大唐の—を庭中(おほには)に置く」〈推古紀〉
くに‐つ‐やしろ【国つ社】
国つ神を祭った神社。「神等をば天つ社、—と忘るる事なく」〈祝詞・竜田風神祭〉
くに‐づかさ【国司】
⇒こくし(国司)
くに‐づくし【国尽(く)し】
日本諸国の国の名をすべて列挙して、歌いやすいようにつづったもの。江戸時代から明治初期にかけて習字の手本とされた。
くに‐づめ【国詰め】
江戸時代、大名やその家臣が国もとで在勤すること。→江戸詰め
くに‐てがた【国手形】
《出身地を証明するものの意》江戸時代、方言・国なまりをいった語。
くに‐ところ【国所/国処】
《「くにどころ」とも》生まれ故郷。郷里。「是れ—の差別もなく、演劇さかえて奇異譚衰うる所以なり」〈逍遥・小説神髄〉
くにとし【国俊】
⇒来国俊(らいくにとし)
くにとも‐とうべえ【国友藤兵衛】
[1778〜1840]江戸後期の科学者・鉄砲鍛冶(てっぽうかじ)。近江(おうみ)の人。名は重恭。号、一貫斎。家は代...
くに‐とり【国取り/国盗り】
1 国を領有すること。また、その人。国持ち。 2 他人の領国を奪うこと。
くにとり‐だいみょう【国取大名】
⇒国持大名(くにもちだいみょう)
くにとりものがたり【国盗り物語】
司馬遼太郎の長編歴史小説。戦国時代の英雄たちの姿を描く。昭和38年(1963)から昭和41年(1966)にかけて「...
クニドス
小アジア地方にあった古代都市。現在のトルコ南西部、ダッチャ半島の先端部に位置する。スパルタ人が築いた植民都市に起源...
くに‐な【国名】
平安時代、宮中の女官や僧侶などの呼び名に国の名を付けたもの。女官は父や兄・夫の任国にちなんで、また僧侶はその生国に...
くになかのむらじ‐きみまろ【国中連公麻呂】
[?〜774]奈良時代の仏師。百済(くだら)からの渡来人の子孫。東大寺大仏鋳造の事業を指揮し、造東大寺司次官となった。
くになか‐へいや【国中平野】
新潟県佐渡島のほぼ中央、大佐渡山地と小佐渡山地の間にある地溝帯平野。長さ12キロメートル、幅8キロメートル、面積1...
くに‐なまり【国訛り】
その地方特有の語法・アクセント・発音など。また、生まれ故郷の言葉。国言葉。
苦(く)にな・る
つらい負担となる。気にかかって心の重荷になる。「貧しさも—・らない」
国(くに)に杖(つえ)突(つ)く
《「礼記」王制による。古く、中国では70歳になると国中つえをついて歩くことを許されたところから》70歳になることをいう。
国(くに)に二君(にくん)なし
《「礼記」喪服四制から》一国の統治者は、一人であるべきである。
国(くに)に盗人(ぬすびと)家(いえ)に鼠(ねずみ)
物事には、その内部に自らを害するものが必ずあるということのたとえ。
くに‐の‐おや【国の親】
1 天皇。また、太上天皇。「—となりて、帝王の上なき位に」〈源・桐壺〉 2 皇后。また、天皇の生母。国母(こくも)...
くに‐の‐かみ【国の守】
1 国司の長官。 2 ⇒国主大名(こくしゅだいみょう)
くにのそこたち‐の‐みこと【国底立尊】
⇒国常立尊(くにのとこたちのみこと)
くに‐の‐つかさ【国の司】
「国司(こくし)」に同じ。「—詣(まう)で訪(とぶら)ふにも、え起き上がり給はで」〈竹取〉
くにのとこたち‐の‐みこと【国常立尊】
日本神話の神。「日本書紀」では、天地開闢(かいびゃく)のときあらゆる神に先立って現れた第一神。国土生成の中心的神と...
くに‐の‐はかせ【国の博士】
⇒くにはかせ
くに‐の‐はな【国の花/国の華】
1 国を代表する花。国花。 2 国の誇りとなるもの。 3 文章の美称。
くに‐の‐はは【国の母】
皇后または皇太后のこと。国母(こくも)。「若君、—となり給ひて」〈源・若菜上〉
くに‐の‐まほら【国のまほら】
《「ま」は美称、「ほ」は最もすばらしいことやものの意、「ら」は接尾語》国の中で最もすばらしい所。くにのまほろば。く...
くに‐の‐まほろば【国のまほろば】
「国のまほら」に同じ。「大和(やまと)は—」〈記・中・歌謡〉
くに‐の‐みこともち【国の宰/国司】
大化の改新以前、朝廷から臨時に諸国に派遣されて、その国の政治を執った者。大化の改新以後は国司となる。
くにのみはしら‐の‐かみ【国御柱神】
天御柱神とともに風をつかさどる神で、奈良竜田大社の祭神。
くに‐の‐みや【久邇宮】
旧宮家の一。明治8年(1875)伏見宮邦家親王の第4王子朝彦(あさひこ)親王が創立。昭和22年(1947)廃号。
くに‐の‐みやこ【恭仁京】
⇒くにきょう(恭仁京)