まゆずみ【黛】
松根東洋城の俳句随筆集。昭和16年(1941)刊。
まゆずみ‐としろう【黛敏郎】
[1929〜1997]作曲家。神奈川の生まれ。東京音楽学校卒。橋本国彦、伊福部昭らに師事。昭和28年(1953)、...
まゆ‐だま【繭玉】
柳などの枝に繭形にまるめた餅・団子などを数多くつけた、小正月の飾り物。繭の出来を豊かにする予祝という。現在は形式化...
まゆ‐だんご【繭団子】
「繭玉(まゆだま)」に同じ。
まゆ‐づくり【眉作り】
《「まゆつくり」とも》眉墨で眉を描くこと。また、その道具。
まゆ‐つば【眉唾】
《眉に唾(つば)をつければ狐(きつね)などに化かされないという言い伝えから》 1 だまされないよう用心すること。 ...
まゆつば‐もの【眉唾物】
だまされる心配のあるもの。真偽の確かでないもの。信用できないもの。「その情報は—だ」
まゆ‐つぶし【眉潰し】
眉を塗りつぶすこと。また、その化粧料。鬢付油(びんつけあぶら)に砥粉(とのこ)をまぜたもの。舞台化粧などで行う。
まゆ‐づき【眉月】
眉に似た細い月。新月のこと。びげつ。
まゆ‐とじめ【眉刀自女】
成人になっても眉を落とさないでいる女性。「御馬草(みまくさ)取り飼へ—」〈催馬楽・眉刀自女〉
まゆ‐なかば【眉半ば】
眉が半分隠れるくらいに頭巾(ずきん)などを深くかぶること。「頭巾(とうきん)—に責め」〈太平記・五〉
眉(まゆ)に迫(せま)・る
非常に近くなる。眼前に迫る。「頂上の岩が危く—・る」〈三重吉・山彦〉
眉(まゆ)に唾(つば)を塗(ぬ)・る
だまされないように用心する。眉に唾をつける。「うますぎる話には—・る」
眉(まゆ)に火(ひ)がつ・く
危険が身に迫る。→焦眉(しょうび)の急
まゆ‐ね【眉根】
1 眉の根もと。眉毛の内側の方。まよね。「—を寄せる」 2 まゆ。まよね。「雨降るといかでか人を待たざらむ誰(た)...
眉根(まゆね)掻(か)・く
「まよねかく」に同じ。「—・き紐とき垂れて待ためやもしゑや今宵と言ひてしものを」〈久安百首〉
まゆ‐はき【眉掃き】
おしろいをつけたあと、眉を払うのに用いる小さな刷毛(はけ)。眉刷毛(まゆはけ)。
まゆはき‐ぐさ【眉掃草】
1 ヒトリシズカの別名。 2 ワタスゲの別名。
まゆ‐はらい【眉払い】
昔、少女が成人したしるしとして眉毛を抜いたり剃(そ)ったりしたこと。また、その儀式。
まゆ‐ひき【眉引き】
「まよびき」に同じ。〈和英語林集成〉
ま‐ゆみ【檀/真弓】
1 ニシキギ科の落葉低木。山野に生え、葉は楕円形で、対生。雌雄異株。初夏、緑白色の小花が集まって咲き、果実はほぼ四...
ま‐ゆみ【真弓】
弓の美称。「弓といへば品なきものと梓弓—つき弓一品もなし」〈新勅撰・神祇〉
まゆむら‐たく【眉村卓】
[1934〜2019]SF作家。大阪の生まれ。本名、村上卓児。未来の管理社会における組織と個人の葛藤を多く描く。「...
眉(まゆ)を上(あ)・げる
眉をつり上げて怒りを顔に表す。「—・げて詰め寄る」
眉(まゆ)を落(お)と・す
結婚して眉毛をそり落とす。転じて、結婚して妻となる。
眉(まゆ)を曇(くも)ら・す
心配ごとや不快な思いのために、顔をしかめる。眉をひそめる。
眉(まゆ)を顰(ひそ)・める
心配なことがあったり、また、他人の嫌な行為に不快を感じて顔をしかめる。眉根を寄せる。「醜態に周囲が—・める」 [補...
眉(まゆ)を開(ひら)・く
心配事がなくなって、晴れやかな顔になる。愁眉(しゅうび)を開く。「文三の決心を聞いてお政は漸(ようや)く—・いて」...
眉(まゆ)を読(よ)・む
顔の表情から、人の心を推しはかる。
まゆん‐がなし【真世がなし】
《沖縄方言で、豊作・幸運の神の意》沖縄県石垣島の川平(かびら)で、陰暦9月の節祭りに来訪する神。青年たちが覆面をし...
まよ【眉】
「まゆ」の古形。「—のごと雲居に見ゆる阿波の山かけて漕ぐ舟泊まり知らずも」〈万・九九八〉
まよ【繭】
「まゆ」の古形。「筑波嶺の新桑(にひぐは)—の衣(きぬ)はあれど君が御衣(みけし)しあやに着欲しも」〈万・三三五〇〉
マヨ
マヨネーズの略。「えび—」
まよい【迷い/紕い】
1 迷うこと。心が乱れて判断がつかない状態。まどい。「行動に—を生じる」「一時の気の—」 2 心が煩悩(ぼんのう)...
まよい‐がみ【迷ひ神】
「まよわしがみ」に同じ。「この辺には、—あんなる辺ぞかし」〈宇治拾遺・一三〉
まよい‐こ・む【迷い込む】
[動マ五(四)]迷って入り込む。「深い森に—・む」「どこからか—・んできた小犬」
まよい‐ご【迷い子】
「まいご」に同じ。
まよい‐ばし【迷い箸】
「惑(まど)い箸」に同じ。
まよい‐ぼし【迷い星】
惑星のこと。
まよ・う【迷う/紕う】
[動ワ五(ハ四)]《7が原義で、のちに「まど(惑)う」と混同された》 1 まぎれて、進むべき道や方向がわからなくな...
まよえる‐ひつじ【迷える羊】
「ストレイシープ(stray sheep)」の訳語。
まよ‐がき【眉書き】
「まゆがき」に同じ。「—濃(こ)に書き垂れ逢はしし女(をみな)」〈記・中・歌謡〉
ま‐よけ【魔除け】
魔性のものを近づけないこと。また、そのために用いる呪(まじな)い物。お守り。護符。
ま‐よこ【真横】
ちょうど横。また、水平。「主賓の—に座る」「—を向く」「柱を—に倒す」
まよ‐ごもり【繭籠もり】
「まゆごもり」に同じ。「たらちねの母が飼ふ蚕(こ)の—いぶせくもあるか妹(いも)に逢はずして」〈万・二九九一〉
マヨット‐とう【マヨット島】
《Mayotte》アフリカ大陸とマダガスカル島の間にあるコモロ諸島の島。フランスの海外県。1975年、コモロがフラ...
ま‐よなか【真夜中】
夜の最も更けた時。深夜。
まよなかのいぬ【真夜中の犬】
花村万月の長編犯罪小説。平成5年(1993)刊行。
まよなかのじてんしゃ【真夜中の自転車】
村田喜代子の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は平成2年(1990)「文学界」誌に発表。作品集は平成3...
まよなかのだいどころ
《原題In the Night Kitchen》米国の絵本作家センダックの絵本。1970年刊。