む‐か【無価】
1 値をはかることができないほど貴重なこと。むげ。「何物にも替えがたい—の家宝」 2 代価を必要としないこと。ただ...
む‐か【無瑕】
きずのないこと。むきず。
むかい【向(か)い】
1 向き合っていること。正対すること。また、正面。「駅の—にある喫茶店」 2 自分の家の正面にある家。また、その家...
むかい【迎い】
「むかえ」に同じ。「二人を—に来ていた」〈漱石・門〉
むかい【向井】
姓氏の一。 [補説]「向井」姓の人物向井去来(むかいきょらい)
む‐かい【霧海】
広く一面に立ちこめた霧。霧の深さを海にたとえていう語。
むかい‐あい【向(か)い合い】
向かい合うこと。むかいあわせ。「—に座る」
むかい‐あ・う【向(か)い合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに相手の正面に向く。相対する。むきあう。「テーブルを挟んで—・う」
むかい‐あわ・す【向(か)い合(わ)す】
[動サ五(四)]「向かい合わせる」に同じ。「席を—・す」 [動サ下二]「むかいあわせる」の文語形。
むかい‐あわせ【向(か)い合(わ)せ】
互いに正面を向いて、相対すること。「市役所と—にホテルが建つ」
むかい‐あわ・せる【向(か)い合(わ)せる】
[動サ下一][文]むかひあは・す[サ下二]互いに正面を向くようにする。向かい合うようにする。「顔を—・せる」
むかい‐おに【向(か)い鬼】
日本の子供の遊戯で、鬼ごっこの一。二組に分かれて陣を作り、陣と陣との間の鬼につかまらないようにして、相手の陣に入り...
むかい‐かぜ【向(か)い風】
進んでいく方向から吹いてくる風。向こう風。逆風。⇔追い風。
むかい‐からもん【向(か)い唐門】
正面に唐破風(からはふ)のある妻入りの唐門。向こう唐門。
むかい‐がわ【向(か)い側】
「むこうがわ」に同じ。「川の—」
むかい‐きょらい【向井去来】
[1651〜1704]江戸前・中期の俳人。蕉門十哲の一人。長崎の人。名は兼時。字(あざな)は元淵。別号、落柿舎(ら...
むかい‐ぎし【向(か)い岸】
「むこうぎし」に同じ。
むかい‐ぐるわ【向(か)い郭】
城郭の虎口(こぐち)の向こうへ張り出した郭。
むかい‐ざ【向(か)い座】
1 向かい合って座ること。また、向かい合う形の座席。対座。 2 ⇒客座(きゃくざ)2
むかい‐ざま【向かひ様】
[名・形動ナリ]「向こう様」に同じ。「—に悪口するを」〈盛衰記・三〉
むかい‐しお【向(か)い潮】
船の進行方向と逆の方向に流れる潮流。
むかい‐だな【向(か)い棚】
床脇棚(とこわきだな)の一。棚が左右にあり、中央に間隔をあけて向かい合っているもの。
むかい‐つぶて【向(か)い礫】
小石や土を投げ合う子供の遊戯。石合戦。
むかい‐づけ【向(か)い付け】
連句の付合(つけあい)手法の一。前句の趣向に対立する趣向で付句すること。→七名八体(しちみょうはったい)
むかい‐づち【向(か)い槌】
「相槌(あいづち)」に同じ。
むかいてん‐シュート【無回転シュート】
サッカーで、回転を加えないシュート。軌道が不規則に変化するため、ゴールキーパーは予測・反応がしにくく対応が難しい。...
むかい‐どなり【向(か)い隣】
通りなどを隔てて向かい合っている家。また、近隣。むこうどなり。
むかい‐ばら【向かひ腹/当腹/嫡腹】
正妻から生まれること。また、その子。「—の三郎君、十ばかりなるに」〈落窪・一〉
むかい‐び【向かひ火】
1 燃え進んでくる火の勢いを弱めるために、こちら側からも火をつけること。また、その火。「火を打ち出でて、—を著けて...
むかい‐びしゃ【向(か)い飛車】
将棋で、振り飛車の一。飛車を、先手であれば8筋に、後手であれば2筋に移す戦法。相手が居飛車で指す場合は、互いの飛車...
むかい‐め【嫡妻/正妃】
《「向かい女(め)」の意》正妻。本妻。「わが女(むすめ)須世理毘売(すせりひめ)を—として」〈記・上〉
むかいやま‐アルドールはんのう【向山アルドール反応】
ルイス酸の触媒によって活性化したカルボニル化合物のアルドール反応。昭和48年(1973)に向山光昭が発明。重要な有...
むかい‐りゅう【向井流】
日本泳法の一流派。江戸初期に、幕府の船手奉行向井正綱が創始。敵前泳法として発展し、その後水練を目標とする泳法も加え...
む‐かう【無何有】
《「何有」は「何か有らむ」と読み、何物もない意。「むがう」とも》自然のままで何の作為もないこと。また、そのような状...
むか・う【向かう】
[動ワ五(ハ四)] 1 ある物・方向を正面に見るように位置する。顔やからだをその方向に向ける。「鏡に—・って化粧す...
むか・う【迎ふ】
[動ハ下二]「むかえる」の文語形。
向(む)かう鹿(しし)には矢(や)が立(た)たず
逃げないでこちらを向いている鹿に矢を射るようなむごいことはできない。素直な、また柔順な相手を攻撃する気にはなれない...
向(む)かう所(ところ)敵(てき)なし
非常に強くて、どんな相手にも負けない。「連戦連勝、—だ」
むかう‐の‐さと【無何有の郷】
《「荘子」応帝王から》自然のままで、何の作為もない理想郷。むかゆうきょう。むかうのきょう。
むかえ【迎え】
来る人を迎えること。迎えに行くこと。また、その人。むかい。「—の車が来る」「—をやる」
むかえ‐い・れる【迎え入れる】
[動ラ下一][文]むかへい・る[ラ下二] 1 来る人を迎えて中に入れる。「客間に—・れる」 2 仲間として受け入れ...
むかえ‐う・つ【迎え撃つ】
[動タ五(四)]攻め寄せてくる敵を待ちうけて戦う。「敵機を—・つ」「背水の陣で—・つ」
むかえ‐おんせん【迎え温泉】
湯治(とうじ)をした翌年、また同じ温泉に湯治に行くこと。
むかえ‐かく【迎え角】
飛行機などの翼の前縁と後縁とを結ぶ直線(翼弦)が、空気の流れの方向となす角度。迎え角が大きいほど揚力は大きいが、あ...
むかえ‐がね【迎え鐘】
精霊会(しょうりょうえ)のとき、御霊(みたま)を迎えるために打ち鳴らす鐘。《季 秋》
むかえ‐ぐるま【迎え車】
人を出迎えるために用意された人力車や自動車。
むかえ‐こう【迎え講】
阿弥陀如来が死者を極楽に迎えるようすを儀式化した法会。
むかえ‐ざけ【迎え酒】
二日酔いの気分の悪いのを治すために飲む酒。
むかえ‐つけ【迎え付け】
茶会で、亭主が露地の中門(ちゅうもん)を開けて、腰掛けにいる客を出迎えること。
むかえ‐と・る【迎え取る】
[動ラ五(四)]むかえて家に入れる。自分の家の一員として引き取る。「半途にして母を—・らんとするが如きであったなら...