まつかえ‐の【松柏の】
[枕]松・カシワが常緑で樹齢久しいところから、「栄ゆ」にかかる。「—栄えいまさね貴き我(あ)が君」〈万・四一六九〉
まつ‐かげ【松陰/松影】
1 松の木かげ。 2 松の木の水面などに映った姿。「—の清き浜辺に玉敷かば君来まさむか清き浜辺に」〈万・四二七一〉
まつ‐かさ【松笠/松毬】
1 松の木の実。まつぼっくり。まつふぐり。→球果 2 紋所の名。1を図案化したもの。
まつかさ‐うお【松毬魚】
キンメダイ目マツカサウオ科の海水魚。全長約15センチ。体は楕円形で側扁し、黄色。うろこは強大で黒く縁どられ、松かさ...
まつ‐かざり【松飾り】
正月に家の門口に飾り立てる松。かどまつ。《季 新年》
まつ‐かぜ【松風】
1 松に吹く風。松籟(しょうらい)。 2 茶の湯で、釜の湯の煮え立つ音。 3 和菓子の一。小麦粉に砂糖を加えて溶き...
まつかぜ【松風】
謡曲。三番目物。観阿弥作、世阿弥改作。古今集などに取材。昔、在原行平に恋をした須磨の海女(あま)の姉妹、松風と村雨...
まつかぜ‐そう【松風草】
ミカン科の多年草。山地に生え、高さ約60センチ。葉は倒卵形の小葉からなる羽状複葉で、匂いがある。秋、白い小花を円錐...
まつかぜ‐つき【松風月】
陰暦6月の異称。
まつかぜ‐もの【松風物】
浄瑠璃・歌舞伎・歌謡などで、謡曲「松風」に取材した作品。義太夫節「松風村雨束帯鑑」、長唄「汐汲」、清元節「今様須磨...
まつかぜ‐やき【松風焼き】
表側にケシの実を散らして焼いた料理。特に、伸し鶏のこと。名の由来は、裏には何もつけないことから「浦(うら)さびし」...
まつかた【松方】
姓氏の一。 [補説]「松方」姓の人物松方三郎(まつかたさぶろう)松方正雄(まつかたまさお)松方正義(まつかたまさよし)
まつかた‐コレクション【松方コレクション】
実業家松方幸次郎が、主に第一次大戦中に欧州で収集した美術品。散逸・消失したものも多いが、現在、浮世絵約8000点が...
まつかた‐さぶろう【松方三郎】
[1899〜1973]登山家。東京の生まれ。正義の一三男。日本山岳会会長・日本山岳協会会長を歴任。昭和45年(19...
まつかた‐まさお【松方正雄】
[1868〜1942]実業家。鹿児島の生まれ。正義の四男。米国で教育を受け、帰国後は関西財界で活躍。昭和10年(1...
まつかた‐まさよし【松方正義】
[1835〜1924]政治家。鹿児島の生まれ。正雄、三郎の父。明治14年(1881)大蔵卿となり、紙幣整理などのデ...
まつ‐かれは【松枯葉蛾】
カレハガ科のガ。雌は翅(はね)の開張8センチくらいあり、暗褐色で白い横線をもつものが多い。雄は小形で赤褐色や黒褐色...
まつ‐かわ【松皮】
1 松の樹皮。 2 「松皮疱瘡(まつかわぼうそう)」の略。 3 「松皮菱(まつかわびし)」の略。
まつかわ‐うら【松川浦】
福島県北東部にある潟湖(せきこ)。長さ7キロメートル、幅1.5キロメートル、水深5.5メートル。太平洋岸にあり、ノ...
まつかわ‐がみ【松皮紙】
1 檀紙(だんし)の異称。 2 ⇒松葉紙(まつばがみ)
まつかわ‐じけん【松川事件】
昭和24年(1949)東北本線松川駅付近で起こった列車転覆事件。国鉄および東芝松川工場の人員整理に反対する労組員・...
まつかわ‐づくり【松皮作り/松皮造り】
皮つきのままの魚に熱湯をかけ、すぐに冷水で冷やしてから刺身にしたもの。鯛など、皮にうまみのある魚に用いる調理法。皮...
まつかわ‐びし【松皮菱】
《松の樹皮の割れに似るところから》 1 紋所の名。大きい菱の上下に、小さい菱を重ね合わせた形のもの。 2 文様の名...
まつかわ‐ぼうそう【松皮疱瘡】
《かさぶたが重なって、松の皮のようになるところから》悪性の疱瘡。